
3月31日のなのはな
ひらひらと空から舞い落ちてくるのは、サクラ雨。
そして、なのはなファミリーの桃畑はピンク色に染まって、夢の世界のよう。
そんな、天気のいい春の陽気の中、かりんちゃんの進学祝い撮影会第2弾の野外篇を取りに出かけました。
昨夜から、子供組のみんなと、なのはなカメラマンのかにちゃんと、かりんちゃんと一緒に衣装や撮影場所を打ち合わせました。
「今、スモモ畑が満開だよ!」
「古畑の菜の花も欠かせないね」
古吉野なのはなの周りには、春の花が満開で、撮影スポットがいくつもあります。
そして、かりんちゃんに似合う素敵なワンピースやムームー衣装を選んで、私も嬉しい気持ちで眠りにつきました。
まず最初は、真っ白なワンピースを着て、スモモ畑に向かいました。
スモモ畑に行くと、何度も見ている光景なのに何度でも「わぁ~綺麗」と手を叩いてしまうくらい、真っ白で繊細な花が満開に咲いているのに胸がいっぱいになります。
なのはなにあるスモモの中でも、一番大きな木の主枝にかりんちゃんが座って写真を撮ったのですが、真っ白なスモモに囲まれたかりんちゃんが、スモモを守る精霊のようでとても華やかで綺麗でした。
白いワンピースも、日に焼けた肌も、15歳らしい若々しさや生き生きとした年齢や雰囲気にぴったりで、すごく躍動感がありつつも、優しくて綺麗なかりんちゃんの姿に、私もたくさん癒やされて、優しい気持ちをもらいました。
そのあとも、スモモの枝の間からかりんちゃんが顔を出して笑っていて、その上品な雰囲気や、可愛らしい笑顔に私までとろけてしまいそうでした。
今日は天気がいい分、撮影にはとてもベストな天気だったのですが、レフ板の銀マットを当てて、順光の太陽の光に顔も瞳もキラキラと輝かせているモデルさんかりんちゃんにとっては、少し暑く、まぶしかったようです。
そのため、「まぶしい~」と言いながらの撮影になってしまったのですが、それでも笑顔で純粋に表情を動かしているかりんちゃんの全てが、可愛くて、綺麗で、大好きだなと思いました。
私たちもかりんちゃんの撮影の空気を作る1人として、かりんちゃんのそばにいさせてもらったのですが、空気を作ろうとしなくても、自然と口が勝手に「かわいい~」「きれいだね~」「いいね~」と言っていて、かりんちゃんが嬉しそうに笑っているだけで、私も嬉しくなりました。
そのあとも、桃の木の前でかりんちゃんの撮影をして、ピンク色の桃に囲まれた中、純粋に笑顔を見せて写真に写るかりんちゃんが桃の花のようで、とても綺麗でした。
こんな風に純粋で、素直で、ありのままに表情や気持ちを向けてくれるかりんちゃんがとても綺麗だなと思ったし、そんなかりんちゃんが大好きで、大切で、私もそんな風に気持ちを出したり、誰かのための笑顔でいつもありたいなと思いました。
そのあとは、古吉野なのはなに戻って、黒と白のボーダーのドレスを着て、菜の花畑の前で撮影です。
かりんちゃんが菜の花畑の中から顔を出してニコニコと笑っているのが本当に可愛かったです。
かりんちゃんが、「わぁ。こんなに近くでミツバチを見たことない!」と言いながら、菜の花畑に座っていて、どの表情も綺麗でした。
そして、次は私たちがずっと楽しみにしていた撮影。そう、2歳のかりんちゃんと、15歳のかりんちゃん。
かりんちゃんが来てくれた日の前日、お母さんが、「山小屋から、かりんが2歳の時にみんなが撮った写真が出てきて……」と言って見せてくれた写真の中に、2歳のかりんちゃんが、熊手を持って、ジーパンをはいて、頭に白いタオルを巻いて、「何で、こんな格好して写真に撮られるの?」と言いたげな顔をして写っている写真がありました。
それを、おかあさんやあゆちゃんが、「かりんが来たら、大きくなった今、2歳の頃を再現して撮ろう!」と言っていて、楽しみにしていた撮影が無事、実現しました。
15歳になったかりんちゃんが、黄色のトップスにジーパンを巻いて、ツインテールに白いタオルを頭に巻いて、ほっぺたを赤く染めている姿はとても可愛かったです。
思わず、「2歳と全然変わらないね」と言ってしまったのですが、かりんちゃん自身も、「私が思っていたより、自分が全然変わってなくて驚いた」と言っていて、みんなで笑いました。
かりんちゃんが、「こんな顔をしていたらいいかな?」と言いながら、2歳の頃と同じ服装で、同じ表情をして写真に写っている姿が本当に可愛かったし、どんな表情にもなれてしまうかりんちゃんがすごいなと思いました。
ほっぺたを真っ赤に染めたかりんちゃんは2歳の頃の面影を残したまま、大きくなっていて、なのはなで幼少期を過ごして、なのはなのことを大好きで、この春から高校生になるかりんちゃんが綺麗だなと思います。
かりんちゃんが春休みで帰ってきてくれた1週間は、とてもあっという間だったけれど、かりんちゃんの笑顔やなのはなを大好きな気持ちに、私たちもたくさんの力や希望をもらいました。
かりんちゃんが、なのはなの気持ちで学校生活にも向かっていくのだと思うと私も嬉しくなったし、かりんちゃんが夢を持って、これから高校生活を送るのだと思うと、私たちにとっても希望で、未来が明るいなと思います。
また、かりんちゃんに会える日が楽しみだし、場所は離れていても、かりんちゃんを、なのはなのみんなで応援しています。
(ななほ)
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桃の花にお化粧!
ここ数日は毎日ポカポカ陽気で、桃の花も日に日に開いています。人工授粉が必要な「おかやま夢白桃」や「浅間白桃」が、4分~5分咲き程度まで開花が進んでいるタイミングで、今日は人工授粉を行いました。
みんなで花摘みをして採れた「はなよめ」の花粉に、濃いピンク色の増量剤を1対1で混ぜて、開花している花一輪一輪に付けていきます。することは単純で、丸い綿毛が付いた“梵天”の綿毛部分に花粉を付けて、ポンっと桃の花の柱頭に軽く当てるだけです。綿毛部分に、全体がピンクになるくらいしっかりと花粉を付けたら、1回で60個分の花に付けることができるので、テンポよく進めることができて楽しかったです。
ピンク色の花粉をポンポンと、ひたすら、開いている花に付けていると、まるで一輪一輪にファンデーションやチークをつけるようでした。ピンクジャンバーを着たみんなが、ピンク色の梵天をもって、桃の花にお化粧をしているような光景が本当にかわいくて、とても女の子らしい作業でした。
途中には、ななほちゃんが10枚の花びらがある桃の花を見つけてくれました。外側と内側、5枚ずつ花びらがついていて、ボリューム感のあるフリフリした花がとてもかわいかったです。その周辺には花びらの枚数が多い花がいくつかあり、珍しい発見をできたことも嬉しかったです。
最後には花摘みもできて、あんなちゃんが今日やりたいと伝えてくれていた作業はすべてすることができ、みんなで達成感を感じられたことが嬉しかったです。また8分咲き程になったら2回目の人工授粉をするとあんなちゃんが教えてくれたので、いいタイミングで2回目もできたらいいな、と思います。
(つき)
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吉畑手前ハウスにならぶ、春夏野菜の苗たち。定植ラッシュが続く毎日です。
今日は、似たもの同士のおふたりさん、第1弾のキャベツとレタスを定植しました。
河原下畑には、キャベツを約1200株。
河原上畑には、レタスを約1700株。
「さあ、2時間で終わらせるぞ!」
まず、キャベツの植え付けから始まりました。
畝の上の穴開けをしていきます。株間は50センチなのですが、株間を揃えるために、自分の持っているクワで測りながら開けていくと良いことを、お父さんから教えてもらいました。
開ける、クワを横にして測る、開ける、クワを横にして測る、を繰り返すわたしたち。ザクッ、ザクッ、ザクッ……と、あちこちからテンポ良く聞こえてくる音を感じながら、自分もひとつのテンポを刻みながら進んでいくのが、気持ちが良かったです。
開いた穴に、キャベツの苗を植え付けていきます。
キャベツの苗がとっても綺麗。虫食いのない、ピンとした葉、堂々と立っている様子に、うれしくなりました。
人数が多かったこともあって、お父さんが、「もう、追肥や水やりに入っちゃっていいよ」と声を掛けてくださいました。わたしは植え付けを続けていたのですが、自分の畝の先には、同じように植え付けている子がいて、そのまた先にも、植え付けている子がいて、同じ畝に何人もの子がいてくれて、隣の畝に次々移っていくのが楽しかったです。
畑全体に目を移すと、追いかけて硫安を追肥してくれている子や、水やりをしてくれている子、もう、最後の工程の草敷きに入っている子も。
最後に、根切り虫対策の草敷きをしていきます。草敷きのための雑草も、近くの畑で草刈りをしてくれているあんなちゃんや、つきちゃんが用意してくれました。様子を見て、少なくなってきたら、その都度、雑草を運んできてくれました。
草敷きは1番時間がかかると思っていたけれど、新鮮なみずみずしい雑草が、コンテナにどっさりと詰められて運ばれてくる! なんだか豊かな気持ちになりながら、手を止めることなく、もくもくと草敷きを続けることができました。
お父さんが、先のことを考えながら、全体を見ながら指示を出してくださる言葉で、「今はこの役割が優先なんだな」「ここの畝から終わらせるんだな」ということがはっきりして、動いていると、わたしたちのパワーとスピードも、ぐんぐん倍増していったように感じました。
あっという間に、キャベツの植え付けが終了しました!
続いて、上の畑に移動します。レタスの植え付けに移りました。
レタスは2条植え、株間は20センチです。こちらも株間をクワで測りながら、テンポよく穴開けが進みました。
畝の上に規則正しく開けられた穴は、モグラたたきの穴のようです。そこに、レタスの苗を置いていき、植え付けていきます。
キャベツよりも、小さい小さいレタスの苗。柔らかい緑色の葉は、ちょっとの刺激で破れてしまいそうなくらい、軽やかなフリルを持っていました。
植え付ける数はかなり多かったのですが、やっと植え付けが終わった時には、ほかの工程も進んでいる光景がありました。「本当に速い!」と、みんなが頼もしくて、誇らしい気持ちになりました。
このレタスの畑では、ジョーロを使ってみんなの手で水やりをしたのですが、それでも速かった要因は、お父さんが考えてくださった「水やりシステム」にあります。
「みんなが、この畝間をルートとして進むことにしよう」
シンプルに言うとそれだけなのですが、やってみると、全然違うのです。今まで、前から来る人を避けたり、どの畝に入るか考えていたりした時間が無くなって、すっきり整然とした作業になりました。
水やりをした土から、じわあ、という音が聞こえてきました。それが、とっても美味しそうに水を飲んでいるようで、レタスの苗が喜んでくれている気がしました。
時間ぴったりに、レタスの植え付けも終了しました!
2時間で、ふたつの野菜、合わせて約3000株の植え付けを終えることができました。
みんなの良い1ピースとして動いたという実感、終わった後の熱い身体、やりきったという達成感も、みんなと分け合うことができて、とてもうれしい植え付けでした。
「わたしたち、植え付け終わらせたぞー!」
(みつき)