「初めてのショータイム」 みつき

3月24日

 

 

 『グレイテスト・ショー』のダンス練習をしました。
 のんちゃんが、サビのダンスを分解して見ていってくれました。
 振り付けの形を揃えられるように、ペアで見あいっこして修正したのですが、今日は、ミーティングのバディとペアになりました。
 バディの子といっしょだと、お互いにアドバイスがしやすかったなあと思いました。自分が見てもらっているときも、みみちゃんが「ここのカウントでほんの少し遅れているよ」とはっきり伝えてくれました。それを聞いてわたしも「この部分を揃える、早めに動く!」と、まっすぐな気持ちでダンスに打ち込むことができました。
 何回か踊っていくと、みみちゃんが「すごい!揃っていたよ!」と満面の笑みでグーサインをくれたのも、とてもうれしかったです。

 そして初めて、ダンスとバンドのみんなと合わせて演奏することができました。

『グレイテスト・ショー』の印象的な前奏の部分の音や、ライオンの「ガオーッ」の音も入っていたことに、踊りながら「すごい!」と感激するような気持ちでした。あゆちゃんやさきちゃんのボーカルとコーラスの声や、バンドのみんなの音全部が合わさると、ものすごい力強さがありました。バンドのみんなの演奏に、背中を押してもらっているようで、踊っていても心強くて、気持ちが良かったです。
 ダンス練習をしていた体育館が、たちまち舞台に変わりました。そのとき、わたしたちも何者かになって演じている感覚に包まれたような気がしました。

 もっともっと何者かになって、思いきり踊りたいなあと思います。

 初めての合わせ練習ができて、みんなの気持ちと力が集結したような「ショータイム」がうれしかったです!

 

 

●綺麗を感じる心がきれい

 桃の摘蕾を進めてきました。
 新桃畑の桃の木は、いくつか咲き始めているものもありました。少し作業が押してきてしまっているため、スピードをどんどん上げていく意識で進めていきました。
 最近になって、桃の実が膨らんでいったときのイメージや、あんなちゃんが伝えてくれるアドバイスが、やっと身体にしみこんできてくれたように感じます。桃の枝を見たとき、手が動くのが早くなって、迷う時間も短くなりました。
 ただ、蕾は膨らんでいくのと同時に繊細さも増していて、少しでも擦れたりしたら、ぽろっと落ちてしまうので、あまり乱雑にはできないです。
 蕾に当たってしまいそうで、脚立を立てる位置に少し苦戦してしまったのですが、あんなちゃんが「ちょっと難しいね、こうしたらいいんじゃないかな?」と、優しく教えてくれたのがうれしかったです。わたしも、丁寧さや気遣いの気持ちも忘れないようにしたいなあと思います。
 午前中は作業時間が1時間半だったのですが、あんなちゃんから「この木から、お願いします」という挨拶を聞いたと思ったら、あっという間に「そろそろ時間になるので、終わりにしたいと思います」という声がかかりました。

「えっ!」と驚いてしまうくらい、時間が短く感じられて、(体感時間は30分でした) 夢中になっていたことに気がつきました。

 スピード感がある作業はやっぱり楽しくて気持ちがいいし、桃のためにもスピードを上げて、頑張っていきます。

 

 古吉野に帰ってきて、驚きました。
 しだれ桜の薄ピンク色、ムスカリの紫色、菜の花の黄色、花桃の濃いピンク色…。カラフルなお花の世界が広がっていて、しばらく見とれてしまいました。
 食堂でも、お花の話でもちきりだし、食卓にはキンセンカや矢車草、つくしが飾られています。
 お花を飾ったり見せてくれる、綺麗だと伝えてくれるみんなが、優しいなあと思います。今この時間に、目の前に広がる自然を愛おしいと思うみんなの心が、綺麗だなあと思います。わたしも今からでも、そうやって感じて、伝えられる心を持ちたいです。

 あと、もうすぐみんなでお花見もできるかなあと思って、とても楽しみです!