「力が真っ直ぐ伝わる瞬間」 えみ

3月19日

*バッティング練習
 午後からは、2チームに分かれて、バッティング練習とミーティングを進められた時間が嬉しかったです。

 最初に、お父さんがバッティングのやり方についてみんなに教えてくださりました。
 バッティングの方法にも、ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイングの3種類があること、ボールを打つ時はボールを打つ瞬間までボールを見続けて、自分の身体の真正面に来た時にバットに当たるようにすること、それからボールに当てる時は、ボールの中心から3.5ミリ下のところを打つといいことなどを説明してくださりました。私は今までバットはただ振ってとにかくボールに当てるものだと思っているようなところがあったので、お父さんに一から基本を教えていただけたことがありがたくて嬉しかったです。

 何となくできそう、そんな期待を持って、4チームに分かれてそれぞれで練習に入りました。でも、最初打ってみた時、私は、空振りばかりで、全然ボールが打てませんでした。打っている時も、腕と腰がバラバラになってしまっていて、ボールを見て当てようとしてもかすりもしない。やっぱり自分には向いていないのかもしれない、その時はそう思ってしまう気持ちがあったなと思います。

 でも、練習の時間に、ちさちゃんやお母さんがフォームを見てアドバイスをしてくださったことで、自分でもびっくりするくらい最後には打ちやすくなったなと思います。具体的に教えてもらったことは、重心が後ろに偏ってしまっていて腰が逃げてしまっているから、身体全体がくし刺しになったみたいに腰を少し落として真っすぐと立つこと。それから、手でボールを迎えるように打ってしまっていて手打ちになっているからボールを打つ瞬間に手を返すこと。後はとにかく腰をひねる力を使うことです。

 それを教えてもらってから、ちさちゃんが実際に打っている姿も見ながら何度も素振りやタイヤに当てて練習していると、だんだんと感覚がつかめてきて、ボールに真っすぐ力が伝わる瞬間があると、とても気持ち良かったなと思います。

 タイヤを打っていた時に、針金が古くなっていたのもあって、自分が打った衝撃で針金が切れて、タイヤが取れてしまったのにはびっくりしました。(あ、やってしまった。ごめんなさい。)という気持ちになったけれど、すぐにさくらちゃんが針金を持ってきて直してくれて、そんなさくらちゃんの優しさに暖かい気持ちになったなと思います。
 みんなの中で上手下手というよりも、今までできないから嫌だと思っていたことが、ちさちゃんやお母さんのおかげで少しでもできたと感じられたことが何より嬉しかったです。
 一緒に練習をしていたみんなを見ていても、次々に打っている姿がすごくかっこよかったなと思うし、これからまたしばらく練習をして、今度試合もできる日が楽しみになりました。

 後半のミーティングの時間も嬉しかったです。
 昨日お父さんに教えていただいた3つのテーマに沿って考えて一通り書いてみて、書き終わった時はこんなものだったのか、と何だか未消化な気持ちが残っていたけれど、お父さんお母さんのところにバディの子と話に行かせてもらって、お父さんお母さんに本当にこの通りだと思うよ、と言ってもらえると心が軽くなるのを感じました。
 まだ残ってしまっていると思うところも、これからバディの子とのOMTでたくさん話し倒して、過去にしっかりと決着をつけて前向きな気持ちを作っていきたいです。

 最近、ちょこちょこと、ちさちゃんがある仕掛け作りをしているのについていかせてもらっていて、木をカットしたり、釘を打ったり、一緒にやらせてもらう時間がすごく楽しいなと思います。小さい頃からモノ作りは好きな方だったけれど、誰かと一緒に、というのがこんなに楽しいんだということは初めて知ったことかもしれません。
 実は、ちさちゃんには私がぬか床の手入れをしているのにも付き合ってもらっていて、ちさちゃんも心よく助けてくれるのが本当に嬉しいなと思うし、そういう時間が毎日の幸せだなと感じます。

 ぬか床は、しばらくご無沙汰していて、河上さんとも相談しながら状態を改善している途中なのですが、大根やカブがあるうちに、みんなに出せるようにしたいなと思っているところです。