「私たちの弟」 ななほ

3月16日

 昨日から桃の摘蕾も2巡目に入りました。
 古畑に引き続き、今日は開墾26アールの白皇を進めたのですが、「白皇」は晩生品種だけれど、開花時期は早生品種の「はなよめ」と同じ頃のため、蕾がぷっくりとしていました。

 2巡目は1巡目よりも蕾の数を絞っていくため、最初は蕾を落とすのも何だか気合いが要ったのですが、あんなちゃんがスイートスポットを教えてくれて、分かりやすくなりました。

 スイートスポットは、枝の真ん中辺りに位置するのですが、桃は1玉が300グラム以上あるものも多いため、枝の根元でも実が枝にあたって当たりが出てしまうし、枝の先端でも、実がついたときに枝がしなって、風などに揺られてしまうため、真ん中のスイートスポットが一番、いい桃が出来ることをあんなちゃんが話してくれました。

 今日はあんなちゃん達がお父さんと栗の植え替えをしてくれていたため、私たちだけでの作業だったのですが、順調に白皇が残り1本というところまで終わらせることが出来て嬉しかったです。

 また、午後はたけちゃんとたいちゃんも、来てくれて、2人が楽しそうに畑を走り回っていたり、タンポポやクローバーを摘んでいる姿がとても可愛かったです。

 たけちゃんはもちろんのこと、たいちゃんも脚立に上れるようになっていて、気がつけば8段の脚立の一番上まで上っていたときはびっくりしたのですが、たいちゃんの腕力は、さすがなのはなの子だなと思うくらい、しっかりしていました。

 また、たけちゃんがひろこちゃんと栗の畑へお父さん達の応援や、牛さんを見に行っていたり、帰ってきてからは、1人ひとり、名前を呼んでお茶を配ってくれたりして、とても働き者で、たけちゃんがいてくれるだけで嬉しかったです。

 相変わらず、私は「なのなの」と呼ばれているのですが、「なのなの~。お茶、ど~ぞ~!」「なのなの! たけちゃんも行く!」といいながら着いてきてくれるのがとっても可愛いし、たけちゃんがここ数日でまた、お喋りが上手になっているのにも驚きました。

「今日、せんせいくる?」とたけちゃんがいうので、「藤井先生が来るよ」といえば、「村田先生くる?」と聞いていたり、ドライバーのひろこちゃんより先にたけちゃんと車に乗っていたら、「ひこちゃ~ん。鍵ある~? エンジンかけてー」と言っていたりして、思わず笑ってしまいます。

 たいちゃんも気がつけば、りなちゃんの腕の中ですやすやと眠っていて、それからも桃の木の間で大の字に寝ていて、こんなに可愛い2人が、私たちの弟でいてくれるのが嬉しいなと思いました。