3月10日(金)「スピードと楽しさ 春ジャガイモ植え付け大会! & 回復のためのミーティング、新しいテーマへ」

3月10日のなのはな

 春の一大イベント、春ジャガイモの植え付けをしました!
 今日は、朝からとてもすっきりと晴れていて、ここ最近の中でも特に暖かい陽気でした。まさにジャガイモの植え付け日和という感じで、いい天気の中、多人数での畑作業がとても嬉しかったです。
 今回の作業では、全部で4枚の畑にジャガイモを植え付けました。そのうち3枚の畑はメークイン、1枚の畑ではアンデスとデストロイヤーを育てます。

 午前9時40分、みんなが続々と、くわを片手に、今日一番に植え付けをする新いいとこ畑に集まってきました。そこに、お父さんとちさとちゃんが乗った、牛肥をのせたエルフ(1.5トントラック)が到着。

 

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 最初に、お父さんがみんなに、ジャガイモに関する知識を少し話してくれました。
 これまで、なのはなでジャガイモを育ててきて、ジャガイモの芽が出るかどうかには、特に光が関係しているのでは、ということ。特に、種イモが光に当たってしまうと芽が出づらいため、覆土をきちんとすることが大切――あまり深くに埋めてしまうと、それも芽が地面の上に出てくるのが大変になってしまうけれど――ということをみんなに話してくださりました。

 今回、みんなで意識するのは、指の太さ3本分と同じ厚さの覆土と、種イモの芽を横向きにして植えること。
 それをみんなで共通認識した上で、さっそく、お父さん指揮のもとジャガイモの植え付け大会が始まりました。

 

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 新いいとこ畑は、奥行きのある畑で、長い畝が9本ありました。そこで、3人ずつのトリオで全9チームを作り、チーム対抗でどのチームが一番早く1畝分の植え付けを完成させられるか、という競技形式でやることに。私は、さくらちゃんとるりこちゃんと同じチームになりました。

 今回のジャガイモの植え付けには、いくつかの工程があります。
 まずは、畝の真ん中に、30センチ間隔で鍬を使って穴を開けていく。次に、芽の出た種イモを一つずつその穴に置いていく。さらに、株間に牛肥を置いていく。そして、最後に、種イモの上に軽くもみ殻をかぶせていき、指3本分の覆土をする。
 まずは、各チームで、それぞれの役割の人数や順番などを話し合って、その作戦を発表していきました。

 

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 私たちのチームでは、まず、るりこちゃんと私が穴を開けていき、その後を追ってさくらちゃんが種イモを置いていってくれて、さらに、穴を先にあけ終わったほうから、牛肥を置いていく人ともみ殻を置いていく人に分かれよう、ということになりました。

 お父さんの「よーい」の掛け声で、みんながスタンバイ。「スタート!」を合図に、一斉にまずはみんなが穴を開け出しました。

 

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 もう、その後のことはあんまり記憶にありません。とにかく、無我夢中で、穴を開けて、さくらちゃんを追いかけて株間に牛肥を置いていき、それが行きついたら覆土に。
 周りのみんなも、同じで、畑中を走り回っていて、今までにない、プチ・スポーツ大会のようでした。

 

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 最後、覆土に入り始めた時には、私たちのチームも、これは、1位になれるかもしれない! という気持ちがありました。でも、半分くらい行きついたところで、隣の畝から「終わりましたー!」の声が。その驚異的な速さにびっくりしました。
 その後も、3人で覆土を終わらせて、何とかゴール!

 

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〈1位チームは、6分でゴールしました!〉

 

 自分の目の前に集中していると周りがどうなっているのかも分からなくなってしまっていたけれど、顔を上げるとすでに畑のほとんどが終わっていて、みんなの力が本当にすごいなと感じました。

 全部のチームが終わったのは、スタートしてから10分が経ったときでした。
 開始10分で、8.5アールの畑の植え付けが終了。今朝の時点では、4枚分は半日では終わらないだろうという予定だったけれど、あまりのスピードにみんな笑うしかありませんでした。

 

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 畑1枚が終わったところで、お父さんが、優勝チームのみんなに作戦のポイントをインタビューしてくれました。中でも、最初に全員で穴あけをしたことや、もみ殻を被せると同時に覆土をしたのが良かったということを教えてくれて、それを踏まえて、次の保育園前畑に進みました。

 

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 保育園前畑は、4枚の畑の中では一番大きい畑でした。やり始める前は、1畝が長い分だけ、ちょっと大変かなと思っていても、始まってからは、本当にあっという間でした。一番早いチームで8分くらいだったと思います。私たちのチームでも、最初に全員で穴開けを終わらせたことで、流れがスムーズになった感じがありました。
 広い畑中に活気があふれていて、終わった後も、みんなが爽やかな表情をしていて、それを見ると疲れも吹っ飛んで行ったなと思います。

 

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〈道具を持って、次の畑へ〉

 

 3枚目の畑は、山畑下。保育園前畑に比べると、小さい畑で、ほんの一瞬で終わってしまいそうでした。ここでは、スピードというよりは、植え付けを楽しもうということをお父さんが話してくださって、みんなで助け合いながらさくっと終わらせられたのが嬉しかったです。

 

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 そして、いよいよラストの畑は山畑西。これまで3枚の畑にはメークインを植え付けたのですが、最後は、アンデスとデストロイヤーを畑の半分ずつ植えていきました。

 ここでは、お父さんが教えてくださって、「ワンアクション」をテーマに、みんなで協力して進めていきました。くわで穴を開けるのも、ジャガイモを置いていくのも、1回で決める。それを心に留めると自然とスピード感も上がっていくことを感じたし、これは色んな作業にも活かしていけることだなと思いました。

 

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〈エルフの荷台から牛肥を受け取って、ジャガイモのスタートダッシュに必要な栄養を運びます〉

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 たった半日とは思えないくらい、あっという間だったけれど充実した時間だったなと思います。みんなが同じ気持ちで目の前のことに向かっていることを感じて、スピード感のある作業が本当に楽しかったです。終わった時にみんなと感じた達成感は、何にも代えられないくらい大きいもので、心が満たされていくことを感じたなと思います。

 なのはな史上最速の、2時間で春ジャガイモの植え付け作業が一段落! 今年の春ジャガイモは、大豊作間違いなしです!

(えみ)

 

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〈植え付けのあと、お昼までの時間で、収穫作業にも行くことができました。今日の花形野菜は大根!〉

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 午後からは、ミーティングの講義を受けました。今日からまた、新しい課題に進みました。
 ここまで進めてきた課題作文で、自分はどんな心の傷を受けてきたのか、バディの子と一緒に、作文を読みまわしながら客観的に原因を突き止めてきました。
 自分一人では、向き合いきれなかったところ、気が付かずに流してしまうところを、バディの子が一緒になって向き合ってくれて、改めて、何が自分を生きづらくさせていて、苦しいのかを、認識することが出来ました。

 今、バディの子とミーティングを一緒に協力して乗り越えていったり、日々の生活でも、交換日記や、何気ないおしゃべりタイムを通じて、少しずつではあるけれど、お互いに信頼できる関係が深まっています。バディの子の存在が、心強くて励みになります。

 

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 ただ話しているだけなのに、一緒に笑いあっているだけなのに、すごく気持ちが温かくなったり、安心して満たされていくような感覚に包まれます。そして、私も、バディの子にとってそんな存在でありたいなと思います。保護する、される存在ではなくて、お互い様で、いつでも助け合える関係に、癒されます。

 お父さんが、“心の偏り”について話してくださって、これまで感じてきた疑問、問題の原因が、全てその一つに繋がっているような気がして、とても納得がいくところがたくさんありました。お父さんが話してくださる内容が、全てぴったりと当てはまっていて、驚きもあったけれど、問題がはっきりと見えてくることで、安心した気持ちになっていきました。

 

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 課題作文は、バディの子と話し合って書き進めていきました。バディの子が良くなれるようにと、思いながら話し合っていると、自分でもびっくりするぐらい、すらすらと言葉が出てきました。
 バディの子は、心の映し鏡だということを、お父さんが話してくれました。バディを信じて、一緒になって、歪んでしまった心の鏡を、直していきたいと思いました。
 ミーティングの作文書きへ、真摯に向かっていきたいです。

(りな)