「いつの間にか季節が変わった」 りんね

3月9日

〇キャッチボール

 今朝、バディのほしちゃんとキャッチボールをしました。
 ほしちゃんのボールが、ものすごく、どっしりとしていて、まっすぐで、受け取りやすいです。まっすぐで力強いけれど、怖くない。安定感のある送球がすごくかっこいいなと思いました。
 私は、右利き用のグローブで、暴投気味でした。でも、感覚が掴めてくると、右手でもまっすぐ投げられるようになってきました。

 ほしちゃんとキャッチボールができる時間、すごく嬉しいです。3分間の連続できた回数は、57回で、前回よりも2球多く続けることができました。
 視線を相手に向け続けるのが、意外と難しい。お互いの課題として、ちょっとよそ見してしまうことは、気持ちを逃がす癖がでてしまっているのだろうな、と思いました。
 次は60回以上つなげたいです。回数を伸ばしながら、気持ちの粘りも深く持てるようになっていきたいです。

 あと、最後にベースランをすることも、嬉しいです。私はなぜか、短距離を走ることだけは好きです。身体の全力を出すことができます。
 長距離になってくると怖さが出てくるので、それも粘りが浅いのだと思いました。でも、毎朝全力疾走できると気持ちが良くて、ソフトボール練習の時間がすごく、嬉しいです。

 また、今日から朝の時間に苗運びを、できる人で行うことになりました。
 朝から苗をバケツリレーしていると、気持ちが明るくなりました。
 ほぼ100パーセントに近い発芽率のレタスやトウモロコシも見られました。
 まりのちゃんたち、種まきや育苗を管理してくれている子が、すごいなと思いました。

〇ハウス組み立て

 今日は一日、崖崩れハウス北棟の組み立てを進めました。今日から、パイプ修繕をしてくれていたメンバーも、現地入りです。

 さやちゃんと、残り4本だったアーチパイプを立てました。そのあとは、ハウスの頂点を貫く棟パイプ、それと並行になる4本の母屋パイプを取り付けていきました。
 脚立と道板で足場を作って、パイプを仮留め。パイプの芯から50センチ間隔で印をつけて、本留め。

 アーチパイプと母屋パイプ等を金具で固定するのは、場所によっては矯正が必要です。1人で行えないところは、2人で協力して行いました。
 1人がぐっとパイプを押しつけて、もう1人が素早く金具を固定します。横と縦の印にぴったり合わせて、「できた!!」強めに矯正する必要があるパイプほど、できたときの達成感は大きいです。
 私は、さやちゃんとペアになることが多くて、場合によっては4人で協力するときもありました。取り付けられるたびに、喜び合えて、とても楽しかったです。

「何か忘れていることはないかな」とさくらちゃんが言うくらい、順調に進んでいきました。
 作業が終わる夕方5時に、棟パイプ、母屋パイプを全て取り付けることができました。
 少し離れて見ると、まっすぐに、ずらりとパイプが並んでいました。

 さくらちゃんが、「あとクロスバーをつけたら、いつでもレタスが植えられます!」と教えてくれました。
 今思うと、この崖崩れハウス北棟を解体するときは真冬でした。潰れてしまった屋根の上の雪は、一度溶けてから凍りました。
 そのため、表面だけ凍った氷を、「北極で魚とりするみたいだね」と言いながら金槌で割りました。

 いつの間にか季節が変わったのだと思いました。今はとても暖かくて、ほのぼのとしています。
 こうして安心した気持ちでいられるのも、さくらちゃんを中心に、みんなで着々とハウス修繕を進めてきたからだな、と思いました。本当にすごいことだと思います。
 今、ハウス修繕を一緒にしているメンバーに、何を言われても、全然嫌じゃないと思いました。例えちょっと怒られても、全然、嫌じゃないです。
 それに、私が早とちりで変なことを言ってしまったとしても、相手は全然気にしていないだろうな、と感じます。
 ハウス修繕の中で、信頼が作られているのかと思って、すごく嬉しいです。

 次はクロスバーの取り付けがあります。パイプをハウスに沿って曲げるので、かなり力もいる作業です。
 ちゃんと力になれるように、頑張りたいなと思います。