3月8日(水)「蕾ふくらむ桃畑へ & 諏訪手前中田んぼの暗渠整備」

3月8日のなのはな

 桃の摘蕾が始まりました! 桃の摘蕾は、毎年2巡、行っています。あんなちゃんが、開花までにはすべての畑の摘蕾の2巡目までを終わらせたい、そう以前に話してくれました。

 桃のつぼみは、気温が暖かくなるにつれてどんどん膨らんできていて、タイムリミットが迫っています。摘蕾がスピーディに進むよう、今日1日、大人数で一緒に摘蕾を進めました。

 

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 最初のミッションは、開墾26アール畑です。古吉野なのはなにある脚立が、畑に総動員されて運ばれました。軽トラ部隊以外のみんなは、徒歩で、畑まで向かいました。
 朝からとても良く晴れていて、ポカポカと暖かく、歩いているだけで何枚も着ていた服を脱ぎました。道中に、白とピンクの梅の花が咲いていたり、黄色いスイセンが一輪だけ咲いていたりして、春を見つけるたびに、とても嬉しい気持ちになりました。

 

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〈畑へ向かう道を明るく彩っていた、梅の花〉

 

 隣には、バディのななほちゃんやももかちゃんがいて、前を歩く人も、後ろを歩く人も、思い思いに笑顔で話しながら歩いていました。前を歩くみんなの後ろ姿を見ているだけでも、とても心が満たされて、安心した気持ちになりました。

 開墾26アールは、なのはなの畑の中でも少し遠い畑なので、これまではずっと車で向かっていました。けれど、みんなで歩いていくと、車で向かうときには分からなかった、小さな発見がたくさんありました。車窓からでは素通りしてしまうような、いつもの変わらない光景も、すごく新鮮に感じて、どこか違う国に来たような、ワクワクした感覚に包まれました。

 目的の桃畑は、その奥にありました。みんなで、ピクニックに来たような気持になりました。

 

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 初めにあんなちゃんが、摘蕾の方法を教えてくれました。1巡目の摘蕾は、枝の上側と、先端の蕾を落とします。1人1つ、脚立かコンテナの台を持って、桃の木に取り掛かりました。
 下の段の清水白桃から始めました。1本の木に、3,4人が取り付き、確実に終わらせていきます。清水白桃は本数がたくさんあるけれど、全員で取り掛かると、1回で4本も5本も取り掛かることが出来ました。1本終わらせると、全体では4本終わっていたりして、本当に人数の力が何よりも強力で、凄いなと思いました。

 

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 広いと思っていた開墾26アールも、大人数のみんなの姿が点々とあると、畑が小さく見えるほどでした。いつの間にか、清水白桃が終わって、浅間白桃、白鳳、と違う品種に取り掛かっていて、とても進みが速かったです。

 桃のつぼみは、大きいもので5ミリほどの大きさまで膨らんでいました。高いところの先端に付いているつぼみは、内側からピンク色が見えていて、花びらがもう出来上がっているんだなと思いました。桃のピンクの花を想うと、つぼみを落とすのが少し心苦しいような気持ちもあります。でも、摘蕾された桃の木が花を咲かすと、ちょうど下側を向いている花だけが開いて、とても綺麗です。見落としがなく、全部の枝がそうなったらいいなあと思いながら、一枝一枝丁寧に見ていきました。

 

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 枝には、花芽と葉芽がついていて、葉芽は花芽よりも尖って少し硬いです。でも、同じところに付いているので少し見分けがつきにくいです。今の時期は、葉芽もとれやすいことをあんなちゃんが話してくれて、摘蕾をするときに花芽と一緒に葉芽を落としてしまわないように、注意しました。

 最初は、力の入れ加減が難しかったのですが、少しずつ慣れてくると、枝を指で撫でるようにすると、花芽だけがポロポロと落ちていきました。それが、とても楽しくて、次々に夢中になって、摘蕾ができました。

 

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 1本終わるごとに、新しい木に取り掛かりました。品種が変わると、またつぼみの大きさや色、充実している具合も違っていて、その違いを感じられることも面白かったです。最後に、みんなで取り掛かった白皇の木は、背が高くて、高い脚立に登って摘蕾をしました。視界に青い空が広がって、空を背景に、蕾がたくさん付いた赤い枝が伸びていて、その景色がとても綺麗だなあと思いました。

 今日1日で、開墾26アール畑のほとんどの木の摘蕾を終わらせることが出来て、とても達成感を感じました。最初は広大に思えた畑も、みんなの力でなら1日で、ここまで進めることが出来るんだ、と驚きと、嬉しさでいっぱいになりました。大人数での摘蕾がとても楽しかったし、続きも頑張りたいなと思いました。

(りな)

 

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 田んぼでの稲作の準備として、諏訪手前中田んぼの整備を進めました。
 今日は、須原さんがユンボを使って、排水口の不具合があるところを掘ってくださいました。土の中からは、昔使われていた土管や木などが出てきました。
 田んぼの土のなかに埋められていた木は、水を通す暗渠として埋められていて、田んぼのなかに枝分かれして埋まっているのだと、須原さんが教えてくださいました。

 

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 田んぼに埋められていた土管が見えてくるまで掘り進めていくと、気がつくと深くなっていき、130センチほどの溝を掘ったと思います。
 土管が見えたときに、こんなに深く埋められているのだと少し驚きました。

 

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 ユンボでは届かないところを、ゆりかちゃんとよしみちゃんと私でスコップで掘って、土管を取り出していきました。
 土管は土にしっかりと埋まっていて、なかなか取り出すことができなかったけれど、土管の周りを少しずつスコップで土を取り出していき、土管が動いたときにすごく嬉しくて、一つの土管を取り出すことが出来てからは、スコップで土管の端を少し上げると、それに続く土管も手で取り出すことが出来ました。
 なかなか取り出せなかった分、取れたときの達成感がすごく嬉しかったです。
 合計で4本の土管を取り出しました。

 

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 今日の作業としては、土を掘り、木や土管を取り出すところまで、できました。
 明日以降、集水パイプなどを埋め込み、保水と排水の不具合を修正していきたいと思います。
 みんなでお米を育てるために、準備をしっかりと進めていきたいです。

(ふみ)

 

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〈他の各田んぼの入水、排水口なども整備をしていきます!〉

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〈この日の朝は、キャッチボールではなく、畝作りの朝でした。昨日に引き続き、新いいとこ畑で鍬をふるい、春ジャガイモの畝を立て終えることができました!〉

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〈昼食は、先日みんなで摘んだヨモギを使った、ヨモギ餅でした!〉
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〈みんなが代わる代わる、丁寧にすり鉢ですり潰したヨモギのペーストは、繊維が残らずとてもなめらかでした。ヨモギの葉だけで、濃く優しい緑色がついたヨモギ餅でした〉
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〈なのはなで採れた小豆を炊いたあんこを包みました〉

 

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【おまけ】

 バディのおしゃべりタイムの時間に、私はななほちゃん、ももかちゃんと、古吉野の周りで見つけた、とっておきの場所に行っていました。そこは、ちょうど入り口があって、アーチのようになっています。入り口には、大きなシュロの木が1本立っていて、まるで南国に来たような景色です。

 

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「ここを私達の秘密基地にしよう!」3人でお話をしたり、一緒に過ごす時間、ここで過ごせたら、どんなに気持ちがいいだろうと思いました。近くには、斜めに傾いて伸びている木があって、木登りも出来るし、ちょうど木漏れ日が入ってくるぐらいの明るさで、涼しくて、2人でいれば、どんなことも、楽しいことに変えられそうだなあと思いました。
 私達のバディの、プチニュースでした!

(りな)