「優しい天気」 ほし

3月4日

 今日の午後は、とってもとても心温まる時間でした。
 バディのりんねちゃん、さとみちゃんと一緒に、古吉野近辺を巡りながら、ヨモギ摘みに行きました。
 外は、とてもポカポカとした陽気で、フリースの上着を着ていると少し汗ばんで、優しい天気だな、と感じました。
 思わず、薄着になりたい気分でした。
 ユーノス畑の坂を下って、歩いているうちに、たくさん自然の中に春を見つけました。
 タンポポが至ることで姿をのぞかせていたり、オオイヌノフグリも、陽に向かって咲いていました。
 さとみちゃんが、「あそこに鳥がいるよ」と声をかけてくれて、近隣の民家の柿の木を見ました。
 そこには、スズメよりも少し大きい鳥が止まっていて、「なんの鳥だろう」「この間、オスのキジを見つけて、凄くきれいだったんだ」ということを話しながら、ゆったりと坂を下っていきました。

 斜畑に行くと、斜面にヨモギがぎっしりとある、ヨモギスポットを見つけました。
 摘んでいるとと、心が癒されて行くようで、夢中になりました。
 斜畑下の畑にも、大きなヨモギがたくさんのスポットを見つけ、積んでいました。

 ふと上を見上げると、空の下で伸び伸びと枝を伸ばしている木が見えて、その姿から、パワーをもらうような、心を浄化させてもらうような気持ちになりました。
「こんなに天気よければ、草むらに寝転んでお昼寝したいね」と、つい話してしまいました。
 ヨモギを摘みながら、お互いの好きな音楽や絵画の話もして、どんどんお互いの事を知っていけるのもとても嬉しかったし、おしゃべりも弾んで嬉しかったです。
 さとみちゃんは「ルノワールが好き」と話してくれたり、りんねちゃんは、「日本人のギタリストの曲が好き」と話してくれました。
「明日のおしゃべりタイムは、印象派の絵画集を一緒に見ようか」と話していました。

 それから、坂道を下って、幼稚園西のヨモギスポットでもたくさんヨモギを摘んで、崖崩れハウスに向けて、坂を上っていきました。
 そしたら、他のみんなの姿も見えて、みんなが笑顔で楽しそうで、その空気が温かったです。
 鉄骨が解体された真ん中ハウスの下のパイプの内側に、良い柔らかさで大きめのヨモギがぎっしりと生えていました。
 そこでも、おしゃべりをしながら、夢中になって、摘みました。

 りんねちゃんとさとみちゃんと、ゆったりとヨモギを摘みながら、暖かい陽気の中で、自然に触れあっていると、心が和やかに浄化されていって、癒されたなあ、と思います。
 凄く優しくて幸せな、大切な時間でした。嬉しかったです。

 古吉野に帰ってから、みんなが積んできてくれたヨモギを家庭科室でしょうやくしました。
 その時のみんなの空気も、心の距離がぐっと近い感じがしました。
 ヨモギがたくさん入った袋の中をかぐと、いい匂いがして、癒されました。
 2人で、1個のボウルを囲んでしょうやくするのが、温かかったなあ、と思います。

 まりこちゃんが、しょうやくした傍から、お鍋にお湯を沸かして、茹でてくれていました。
 茹で上がったお湯の色が、緑っぽい黄色になっていたり、そこからもヨモギの匂いが漂っていました。
 あゆちゃんが、「ヨモギは万能薬にもなるんだ」と話してくれていて、幼稚園の時に読んだ『ばばばあちゃん』の絵本を思い出しました。
 子供たちがばばばあちゃんとヨモギや野花を摘んで、お団子や料理にしたりする話で、転んだ男の子の傷口にヨモギで止血している場面がありました。
 古吉野の図書室でも見かけたので、またバディのみんなと見たいなと思いました。

 夕方の野菜切りでは、今日採ったヨモギをすり潰しました。
 ヨモギをすり潰すのは、力と根気が言ったけれど、どんどんペースト状になっていくことや、ヨモギの香りがかおって来るのが、嬉しくて、楽しかったです。
 緑色も鮮やかで、たくさんのヨモギがあって、これをお餅にして頂けるのが、贅沢でありがたいです。
 夕食にも、採ったばかりのヨモギの天ぷらをりゅうさんが揚げてくださって、頂けたことも凄くありがたいなあ、と思いました。
 今日のお風呂は、ヨモギ風呂だと聞いて、嬉しくて、今から入ってきます。