2月26日
●こころも身体も春をみつけた
昨晩から雪が降っていたのは少し驚いたけれど、すぐに太陽が溶かしていってくれて、あたたかく包み込んでくれました。
午後の初めに、バディのなつみちゃんといっしょに「春みつけ」をしてきました。
ユーノスハウスの道を下って、滝川沿いの道をずーっと歩いて行きました。
ふたりで、「春はどこにあるかな」と言いながら進んでいたのが、気がつけばふたりの昔話など、なんでもない話でも、盛り上がってしまいました。
1つめの春、みっけ! 滝川では、カモたちが水浴びをしていました。
突然、ばさばさばさ、と飛び立っていくのですが、思っていたより、ずっと遠くへ遠くへ飛び立っていきました。「カモってこんなに飛んでいってしまうんだね」と、ふたりで口を開けてびっくりしました。
2つめの春は、帰り道のたけちゃんハウスのお庭の花壇です。
あゆみちゃんが話してくれていたチューリップの様子が気になって、ふたりで見に行きました。まだ小さいけれど。チューリップの葉が、ぴょこっと顔を出していました。葉が外向きに開いているのが、つぼみが無くてもお花に見えてきて、かわいらしかったです。
3つめの春は、古吉野のすぐ隣、吉畑手前ハウスの中にありました。
そう、このあいだ種まきして発芽し始めた、キャベツとレタスの苗です。
まりのちゃんが話してくれたように、8割ほど芽が出そろっているのを見て、すごくうれしかったです。目を細めないと見えにくいほどの小さい種から、小さい芽が出て、奇跡のようなことが、当たり前のようにいくつも起きていました。
春が来て暖かくなったハウスで、安心してレタスもキャベツもやって来てくれたのかなあと思いました。希望が詰まった、小さな子供たちを見ていると、ますます時が過ぎていくのが楽しみになりました。
「ここにしよう!」と、ふたりで並んで、ペン画スケッチをして帰ってきました。わたしは、画用紙に対して、原寸大のように、小さめに絵を書いてしまったけれど、なつみちゃんは拡大図で大きめに絵を描いていました。それぞれの絵は全然違っているけれど、いっしょに同じものを見て、同じ時間を過ごすというのが、心地よくて、満たされた気持ちになりました。そして、「今、きっと、わたしたちふたりとも、同じような気持ちなんだろうなあ」と、どこかで感じることができました。
他のペアの子たちの楽しそうな笑い声も聞こえてきて、みんなにとって同じくらいうれしい春の時間が過ごせて、心が癒されました。