「1番の隠し味は」 みつき

2月24日 

○気持ちを込める

 夕方、朝食当番で台所に行くと、りゅうさんが夕食のメインを作ってくださっていました。大鍋の中の具を、大きな木べらで炒めている姿が格好良かったし、そこから立ちこめてくる香りが、台所中に広がっていきました。よくある言い方ですが「この香りだけで、ご飯が進みそう…」というような、ニンニクや中華ソースの誘惑の香りでした。

 りゅうさんが、「次、キャベツ入れていきまーす!」とか「隠し味のナッツを入れます!」と実況しながら作ってくださっていて、それに耳を傾けつつ、わたしも朝食当番をしているのが、楽しかったです。

 途中で、りゅうさんが「これ、作るので1番大事なのは…」

(うーん、何だろう?)と、頭の中で考えるわたしに、「気持ちを込めることですね!」と、答えを教えてくださいました。

 完成された大鍋いっぱいの牛肉炒めを前に、りゅうさんが「写真を撮ろう」と声をかけてくれて、みんなで写真に写らせてもらいました。わたしは何もしていないけれど、こうやっていっしょに作ったような、明るくてうれしい気持ちを分けてもらえたことが、うれしかったです。
 台所さんやりゅうさんが作ってくださっている姿を見ることが出来たこと、活気ある空気の中にいさせてもらえて、ありがたかったです。
 そして、ほかほかの牛肉炒めが、食卓に並んでいました。ご飯が進む、元気満タンになる、とってもおいしい夕ご飯でした!

 

 あと、まりのちゃんが、数日前に種まきしたレタスとキャベツが発芽し始めたことを、教えてくれました。レタスはなかなか気むずかしい性格で、条件がぴったり揃わないと芽を出してくれないのですが、「8割がた芽が出ていた」と聞かせてもらえて、とてもとてもうれしかったです。レタスとキャベツと、気持ちが通じ合ったみたいでした。

 色んなうれしい出来事が積もって、ほっこりした気持ちに包まれて、夜の時間を過ごしています。おやすみなさい。