【2月号⑯】「〝笑う門松〟には福来る なのはな工房の門松作り」さくら

  
 新年を迎える準備として、りなちゃんと門松作りをしました。

 これまでは、毎年、盛男おじいちゃんが年末になのはなへいらして、門松の作り方を教えてくださっていました。盛男おじいちゃんが毎年、気にかけて来てくださって、それを見させてもらっていたから、今回、自分たちで作ることができました。

 門松には、お正月にやってくる歳神様に、迷わずに家に来ていただくための目印とする意味や、降りてこられた時に宿る依り代、一年の幸せを願うもの、長寿を願うもの、という意味が込められています。

 前日に、須原さんと、りなちゃんと材料集めをしました。

 一つ目は竹です。太い所で直径十二センチほどある、孟宗竹を二本、採りました。

 そのとき、竹の切り方を須原さんが教えてくださり、今まで竹取で何度も竹を切っていたけれど、直径十二センチの竹は切ったことがなく、勉強になりました。

 この竹はどこに倒れたがっているのか、曲がり方や竹の先を見上げて考えるとき、竹との会話をしているようでした。竹が倒れたい方向に刃を入れて一、二センチくらいの切れ込みを入れます。反対側から倒したい方向に押しながら切り進めていきます。
  
 倒れたい方向の予測が合っていないときには、切り進めるとき、刃が竹の倒れる重さで挟まって動かしにくくなります。

 竹が切れても、ひらけていない場所に引っかかってしまって倒れないときは、根本の方を持って、一直線に走れる方向に走って寝かせました。

 頭打ち、枝払いをして、持って帰ってきました。

 竹は成長が早いので、生命力、繁栄の象徴として飾られるそうです。

 松は赤松を採りました。松は神様が宿る木とされていて、一年中、緑の葉を生やしていることから縁起の良い木とされているそうです。

■神様の目印

  梅はあんなちゃんが剪定した枝を、花枝にするために仕込みをしていたものを使わせてもらいました。
       
 水を入れた樽へ入れて、黒いマルチシートで覆い、暖かいリビングに置いていたのです。あんなちゃんが仕込みをしてくれていた梅は、ちょうど十数個のつぼみが開いたころで、顔を近づけると梅のいい香りがしました。梅は寒さに強く、一年で初めに花が咲く木として、年の始まりを意味するそうです。

 笹は、吉畑手前ハウスの近くで採りました。

 葉ボタンは、園芸部で育てたなかから、緑色と紫色のものをもらいました。葉がフリフリと重なることから、良いことが重なるという意味が込められるそうです。

 南天は玄関下にありました。難が転じるという意味があり、おせちの飾りとしても使いました。苔は、竹置き場横の石垣にありました。

 お母さんがウラジロを採ってきてくださいました。裏白は裏が白いということから、心の潔白と、白髪になるまで長生きする、長寿を願う意味が込められています。

 材料調達の時間がとても楽しくて、なのはなのいろんな場所で揃えられることが嬉しく

 

て、すごいことだなと思いました。神様の目印となる門松には、意味の込められた縁起の良いものが入っていて、集めているときにも気持ちが入りました。

■微笑みと大笑い
  

  
 デザインを六十の一の縮尺で描き、お父さんお母さんに見ていただいたとき、土台の樽と竹との比率は一対二・五〜三が良いと教えてもらいました。

 竹三本のそれぞれの長さの比率は七対五対三が、割り切れなくて縁起が良いとされていました。樽

の高さが五十センチだったので、竹は二メートル、一メートル五十七センチ、一メートル十四センチで切りました。

 須原さんが、切った面が笑うようにすることを教えてくださり、節を挟み、そぎ切りにしました。切りたい角度を下書きしてから、それに沿うようにノコギリの刃を入れていきました。力を入れて早く切ろうとすると、ささくれができてしまうので、軽めの力で切ると良いこと、竹の下から上に向かって切ることを教えていただきました。
  
  
 門松二つ分の六本の竹をそぎ切りしました。同じように笑っている三本を一セットにしました。

 完成した後で須原さんとるりこちゃんが、下手側は小さく笑っているから「微笑み」、上手側は大きく笑っているから「大笑い」だと、名前を付けてくれて、その名前が、あたたかい感じがして、とても嬉しかったです。

■盛男おじいちゃんも

 切れた竹を立てました。一番長いものを後ろ、次に長いものを外側、短いものを内側の、「出飾り」という配置にしました。

 出飾りには、「子供が成長して自立することを願う」「結婚などの門出を祝う、願う」「病などから、早く元気になることを願う」という意味があり、縁起の良い、立派な門松になったことが嬉しかったです。

 三本の竹を結ぶとき、盛男おじいちゃんが教えてくださった男結びをしました。りなちゃんが盛男おじいちゃんと作ったときの資料を持ってきてくれて、飾りつけもそれを参考にしました。

 りなちゃんと作っていく時間は、悩みつつも、りなちゃんが良いアイディアをたくさん教えてくれたりして、二人で完成に近づいていくことを感じながらできて、とても楽しかったです。
  
  
  お父さんやお母さんから、地域の方にも、門松を毎年喜んでいただいているお話を聞かせてもらって、嬉しかったです。

 盛男おじいちゃんも、遊びにきてくださっていたと思います。

*本気の雪合戦大会!!

 ゆったりモードの時間を使って、本気の雪合戦大会をしました!

 雪玉に当たらないように敵陣のフラッグを目指します。

 ほかにもスノーフラッグやノーマルダッシュリレー、おんぶリレーをしたり、私たちの身長ほどもある、大きな雪だるまを作って遊びました!

  
 *本気の雪合戦大会!!
  

ゆったりモードの時間を使って、本気の雪合戦大会をしました!
  雪玉に当たらないように敵陣のフラッグを目指します。
  

他にもスノーフラッグやノーマルダッシュリレー、おんぶリレーをしたり、私たちの身長ほどもある、大きな雪だるまを作って遊びました!