「成長し続けようとする」 つき

1月31日

 昨日のハウスミーティングで、視野を広く持って、鳥の目で、全体をいつでも見られるようになるには、どうしたらいいか、意識をしなくても自然とそうできるようになるものか? という質問をさせてもらいました。そして、お父さんの答えで、はっきりとした気づきが得られました。 

 お父さんは、何歳になっても成長し続けようとする人と、完成形を思い描いている人の2種類がいて、お父さんはずっと成長し続けようとするから完成形はない。完成形を思い描いているから、そういう質問になるのだと教えていただきました。
 それに、まったく同じ場面が再び訪れることはまずなくて、人生はいつでも応用問題だから、前回と同じにできたと思ったとしたら、それは低下していると思ったほうがいい。前よりももっとよくできた、というくらいで、やっと維持しているか、ちょっと上がっている、というのが現実なのだということ。そして、完成形を思い描いている人は、だいたいが小粒の人生になってしまう、と話してくださいました。

 お父さんの答えを聞いて、確かに私は、うっすらと、完成形があると思っていたと気付かされました。だから、完成形の評価を求めてしまっていたと思います。こうならなければいけない、こんなこともできていなければダメだ、と思われると思って、できる振りをしたり、助けを求められなかったり、自分の気持ちに目を背けて誤魔化そうとしてしまうことがあるのだ、と思いました。ハウスミーティングでの質問も、質問の種類によっては聞くのが怖い気持ちがどこかにあって、質問ができないことがあったな、と思います。でも、それは臆病過ぎるし、だた逃げているだけで何の成長にもならないと思いました。

 お父さんのお話を聞かせてもらっていると、人はずっと成長し続けるもので、未熟でいいのだと安心できました。これまでも、集合などで何度も教えてもらってきたことではあるけれど、今回、自分の中にスッと入ってきて、納得ができました。成長し続けられると思うと、それはすごく希望に感じたし、なんだか楽しみにもなりました。怖がらないで、未熟であることを受け入れる。でも、それに胡坐をかかずに、常に成長して進化する気持ちを持って、壁があってもぶつかっていきたいと思いました。

 今日は、ずっと気になっていた玉ねぎの雪かきに行くことができました。黒マルチが張られているせいか、思っていたよりも雪は溶けていて、畑の奥のほうは完全に畝が見えていたところも部分的にありました。
 玉ねぎはまだ小さいので、テミでがっつり雪かきをするのはちょっと怖い感じがしたので、今日は玉ねぎを傷つけないように気を付けながら、手ではぐっていきました。雪はわりと固まって畝間に落ちてくれたので、サクサクと進んでよかったです。

 雪で折れてしまった葉は思っていたよりも少なくて安心しました。ただ、雪の重みで葉が全部曲がって倒れている状態なので、ここから立っていってくれたらいいな、と思います。せっかく挽回してきていたので、雪のダメージも乗り越えられるように見ていきたいです。
 最後には、玉ねぎが目覚めてくれるようにという気持ちを込めて、ラジオ体操の歌をみんなで歌えたことが嬉しかったです。みんなの思いがすごく温かくて、届いてくれたら嬉しいと思います。

 最近、たけちゃんのおしゃべりが本当に上手になったな、と思います。今日も選別を一緒にしてくれたり、あんなちゃんと電話をかける遊びをしていたり、リクエスト曲を言って、ノリノリで歌って踊っていました。本当にかわいくて、たけちゃんがいてくれるだけで幸せになれます。無邪気でオープンで、それでいてちゃんと気遣いがあって、正直で……まっすぐなたけちゃんに学ばせてもらうことがたくさんあるな、と思います。
「一番良い見本がたけだよ」という、お母さんの言葉の通りです。

 なのはなファミリーのみんながたけちゃんの家族で、そのなかでたけちゃんが安心していられているから、あんな笑顔を見せてくれるのだと思います。親に限らず、守ってくれる人がたくさんいる環境が、子どもにとって本当に大事なこともよく分かります。逆に、守ってくれる人がいなかったことは、小さな子供にとっては底知れない大きな不安になって、そのダメージは相当に大きいのだと思います。私もそうだったから、情緒が深められなかったり、人に余計な気を遣ったり、オープンな気持ちで接することができなくなってしまったのだと思います。

 でも、今なのはなファミリーでお父さんお母さんに理解していただいて、卒業生も含め、たくさんの仲間がいて、その中で安心感を得られたこと、安心とは何かを実感できることが、改めて幸せで幸運だと思います。それでも、まだ内向きになってしまうときもあり、情緒も浅いです。でも、今、目の前に毎日たけちゃんがいてくれて、泣いたり笑ったり、ストレートに感情表現をしてくれる見本がいてくれます。それを当たり前と思って流さないで、たけちゃんの姿から吸収していきたいです。みんなと、たけちゃんと一緒に成長していきたいと思いました。