「勇気と力を集めて畝立て」 みつき

 5月24日
 
 ●勇気と力を集めて畝立て
 
 午後、大人数のみんなで、マクワウリの畑2枚の畝立てをしました。
 マクワウリの畝幅は1.5メートルもあり、わたしの身長と変わらない大きさでした。畝間も1メートルあるので、畝間の土をかなり上げることになります。
 
 けれど、さきちゃんが、「チーム対抗で、速さを競って畝立てしよう!」と声を掛けてくれました。
 チームに分かれると、みんなの勢いやオーラが変わったのを感じました。「次の畝に入りまーす!」と言うと、「オー!」とか「いいぞー!」と返ってくる、まるで体育会系のようでした。ラストスパートもすごくって、ざっと畝の土を上げていく人、それを追いかけて綺麗にさらっていく人、と分担している子も現れたり、どれだけ距離が近くなってぶつかるとしても、お互いの残っている部分の畝立てをヘルプし合って終わらせるのが、すごくうれしかったなあと感じました。
 
 1時間50分で立てられた、2枚の畑の畝。
 立てられた畝を見ると、自分たちが作ったのが信じられないような気持ちでした。『ベッド畝』というのがぴったりなような、ふかふか平らにならされた、広くて大きい、綺麗な畝です。
 ただスピード対決をしていたつもりが、こんなに良い畝を立てることもできたんだなあと思うと、本当に満足感でいっぱいになりました。
 
 始めから終わりまで、さきちゃんの、「今日、この時間で絶対に終わらせたい!」の声に対して、あちこちから「終わる!」「終わるよ!」「いける!」という声が飛び交っていました。
 みんなが同じ気持ちで、畝立てし続けることができました。
 でも、それは決して、追い込まれるものでも、しんどいものでもありませんでした。みんなが競い合って、ゲームをクリアするような感覚で、楽しんでやっていました。
 
 少し厳しいような、不可能スレスレな目標でも、みんなとならやり遂げられてしまうのが、すごく気持ちいいです。
 自分の手の届く範囲内で、当たり障りないようにやろうとしていたら、それは何も感じ得ない作業になってしまうと感じました。
 誰かと助け合って、120パーセントの力じゃないと絶対にできないようなことを、思い切ってチャレンジする勇気を持っていないといけないなあと感じました。
 高い目標設定を立てる、それに立ち向かう勇気をみんなに分けてもらった1日でした。
 
 明日はナスやピーマンの畝立てをするので、また頑張ります。おやすみなさい。