「春を真正面から」 ななほ

3月11日

 お昼後の1時間で、りなちゃんとももかちゃんと梅林に行き、畦に座ってミーティングの作文書きをしました。
 目の前には8分咲きの「今が一番きれい」と言うような真っ白な梅の花が広がり、ミツバチが受粉をしに働き飛び回り、隣には大好きな2人がいて、そこにいるだけで、心がどんどん満たされていくのを感じました。

 最近、3人で秘密基地へ行き、秘密基地の山を整地したり、空き瓶などのゴミ拾いをしたり、木登りしたりして過ごしています。

 秘密基地と言うこともあり、私たち3人しかいないので、そのことがちょっぴり、ドキドキもするけれど、その3人だけの秘密もまた今まで味わったことのないスリリングさもあって(たけちゃんに見つかってしまいましたが)、その秘密基地で、もっともっと遊びたいです。

 また、昨日、お父さんが幸せについて話してくださったけれど、本当に幸せはいつでも感じようと思えば目の前にあって、最近、改めて今いる場所、今一緒に過ごしている仲間、目の前に与えられた仕事や課題も含めて、幸せだなと感じられます。

 高級レストランで食べるどんなご飯よりも、熱々の炊きたてのミルキークイーンで食べる卵かけご飯や、なのはな産の野菜で作る美味しい料理、お味噌汁がとても美味しいし、この頃は、『春』を感じられるのが嬉しいです。

 なのはなに来るまでどんな季節も同じで、好きな季節なんてなかったし、好きな花も、好きな色もなかったけれど、今、『春』をたくさん見つけます。

 古吉野なのはなの花壇にスノーフレークと、ラッパ水仙が今日から咲き始めたこと。
 桃畑にいると、ウグイスの鳴き声がしきりに聞こえてくること。
 足下を見れば、スミレの花やオオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウの絨毯が広がっていて、空を見上げれば真っ青な天の海に、鳥が飛んでいて、飛行機が模様を描いていて、本当に綺麗です。

 気がつけば、日が随分と長くなって、作業が終わる5時を過ぎても、まだ、外が明るいこと。
 昼食ではよもぎ餅、夕食ではフキノトウの天ぷらをいただいたこと。
 まつり(猫)がフワフワで,ずっとひなたぼっこしながらお昼寝していること。
 ウズラちゃんたちがハウスから、もみすり小屋の横へお引っ越しをしたこと。
 桃のつぼみが膨らんでいること。

 目の前に広がる景色が全部、春色で、『春』を真っ正面から感じられるのが嬉しいです。

 春はちょっと綺麗すぎて、華やかすぎて、優しすぎて、どこか寂しくて、1人でいたら涙が出そうになってしまうのですが、今、みんなが周りにいてくれるから、春が大好きになったし、これからどんどん、春夏野菜も、桃の手入れも本格的になっていき、4月から新たな1年が始まると思うと、前向きに頑張りたいです。

 今日も1日、桃の摘蕾を進めていたのですが、今日で石生の桃畑と新桃畑の18本が終わり、池上の桃畑に入りました。

 大人数で摘蕾をすると、まだ、3日目なのにもう全体の半分は摘蕾が終わり、本当に早いなと思うし、桃が可愛くて、集中して作業するのが気持ち良いなと思います。