「本物の音楽」 せいこ

2月28日

*永禮さん、お誕生日おめでとうございます!*

「永禮さんは、なのはなファミリーに神様が届けてくれたプレゼントのような人だ」
 お父さんや、お母さんが、このように仰っていたことが何度かありましたが、私も本当にそう思います。
 永禮さんが、ダンプに乗って笑顔で古吉野に来てくださること、一緒に落ち葉集めや肥料入れが出来ること、私たちがコンサート準備でてんてこ舞いの時は、知らない間に畑のトラクターがけをしてくださっていたり、田植え、稲刈りも手伝ってくださること。夕方帰られるときには、必ずクラクションを鳴らしてくださって、それに手を振ってお見送り出来ること。これらの全てが本当にありがたいことだなぁ、といつも思っています。なのはなファミリーをずっとずっと好きでいてくださる永禮さん、私たちの演奏、それに込めた気持ちに共感してくださる永禮さんに、たくさん力をもらっています。
 今日は、永禮さんの笑顔がたくさん見られて、すっごく嬉しかったです!
 いつも本当にありがとうございます。大好きです。

*久しぶりの演奏!!!*

 永禮さんのお誕生日会にかこつけて、本当にたくさん遊ばせてもらった1日でした。
 久しぶりのバンド演奏。先日、録音の撮り直しのためにキーボードを体育館で弾いた時から、「やっぱり、バンドのみんなで生の演奏がしたい!」という思いがより強くなっていたので、今日の演奏が、昨日の夜から待ちきれないくらいに楽しみでした。

 今回、永禮さんに送るプチフラダンスショーの演目は、『ビューティフル・ピープル』と『ア・レヴァ』と『フラガール』。どれも大好きな曲です。朝食前からワクワク感をもて余しながらキーボードを体育館に移動させました。

 午前の合わせでは、まずはフラガールから。
「私、久しぶりだから声出ないと思うわ〜!!」
 さきちゃんは、2日前くらいからずっとこう言っていましたが、やっぱりさきちゃんの歌声は素晴らしいです。めちゃめちゃ美しいやないかい!
 『フラガール』は、バンドのみんなで演奏するたびに、そしてダンスのみんなと合わせるたびに、日に日に大好きになっていく曲です。
 キラキラと、空高く、どこまでも伸びていきそうなさきちゃんの声、それを主体に、各々のバンド楽器が、この『フラガール』という1曲を美しい絵画にするために、カラフルに色をつけていっている気分です。
 私はこの曲では、ピアノではなくエレピにしています。最初のタッチがキラッとしていて、伸びる音は少し丸い音です。

 Aメロもサビも、基本は、バッキングで、まえちゃんのギターと共に厚みの役割をしているのですが、所々、高音の合いの手を入れる箇所があり、そこで、みんなの演奏とばっちり溶け合いながら曲に味わいのある彩りをつけられると、ものすごく嬉しいです。私の色が、筆の運びが、この仲間と描く、美しい絵画の一部にできている! という感覚。これ以上に幸せな事はない、と思います。(たまに曲の解釈を間違えている時もあるので、その時はアドバイスをお願いします!)
 それにみんなのダンスが重なると、本当に、かつて自分に孤独で死にたかった過去があったなんて考えられないくらいに心強い気持ちになります。

 『ア・レヴァ』は、毎回ギリギリのところで心を尖らせる感覚を持ちながら演奏するのが、ドキドキするけれど、すごく楽しいです。単純な楽譜なのですが、左手と右手の音量バランスを曲の流れによって変化させていくのが、難しくも、面白いです。1小節の中で、2音だけ左手を目立たせる、と決めている箇所で、絶妙な温度感の音が出せるためにその前のフレーズの気持ちを作っている時だとか、あゆちゃんの声と重なりながら、単純な楽譜の音の並びに、命を吹き込みながら、踊っているゆりかちゃんの指先が視界に入った時などは、本当に生きててよかったと思います。この瞬間、この気持ちは、いつまでも胸の中に感じていたい宝物のようなひと時です。

 こんなにも心が通じ合って、こんなにも同じものを求め、心の底から笑顔で演奏できる仲間がいること。一人では、到底実現できない境地で、深く広く、表現ができること。そして何より、私たちの演奏に、共感して、温かく観てくださる永禮さんがいること。
 永禮さんと私たちとの間に「本物の音楽」がありました。

 その昔、どこまでも独りよがりで、技術を見せつけるような演奏やそれらをが評価されている現状に、どこか違和感を持っていたことがあったのですが、それらは、私にとって、「本物の音楽」ではなかったからなんだろうな、と今となってはそう思います。

 まだまだ書き足りないのですが、お風呂に入らないといけません。『ビューティフル・ピープル』は、また後日語ります。
 永禮さん、明日も牡蠣殻を取りに行ってくださるということで、本当にありがとうございます!
 今日も1日ありがとうございました。