「一体感」 るりこ

2月10日(金)

 

 

○大屋根のビニール、マイカ線準備

 朝から雪と雨で、外でのハウス修繕が進められませんでしたが、かえって下準備には良いタイミングで、大屋根のビニールとマイカ線の準備を体育館で進めることができました。
 吉畑手前ハウスは約22、5メートルで、大屋根ビニールは約25メートル×8メートル15センチの長さがあります。ビニールを体育館に縦の長さで広げようとしたら、収まりきらないほど、大きかったです。
 ビニールを張ったときのセンターの目印とするために、横幅4メートル7、5センチで点をとって繋いでセンターラインを引きました。
 それから、妻面にかかる部分の線を引きました。ハウスを約23メートルとして、ビニールが25メートルなので、25-23÷2で両端1メートルとりました。
 ライン付けができたら、実際にハウスにビニールをかけるときに広げやすいようにじゃばら折りに畳んでいきました。そのときにビニールを縦の長さで一度に広げることができない問題にぶつかったのですが、さやちゃんが体育館を斜めに使ったらどうかと提案してくれて、ビニールを体育館に対して斜め状に広げていったら、縦よりは入りました。
 さくらちゃんとわたしが両端について、あけみちゃんとさやちゃんが間に入ってくれて、4人がかりで25メートルのビニールを折りたたんでいきました。後半にいくにつれて重たくなったけれど、畳み終わったときにさくらちゃんが、「今までで1番きれいに畳めた」と言ってくれたことが嬉しかったです。

 ビニール準備のあとは、マイカ線の用意に移りました。12メートルを42本必要です。体育館にメジャーを伸ばして12メートルをとって、マイカ線とハサミをセットした会場を2会場つくりました。

 そこで競争しようということになって、さくらちゃんとさやちゃんペアとあけみちゃんとわたしのペアに分かれて、どちらが先に20本カットできるか競うことになりました。
 1本目でマイカ線の先端を持って走り出した瞬間、いきなり絡まってしまって、その絡まりをあけみちゃんがほどいてくれている間にさくらちゃんチームがリードしてしまいました。1本目にしてすでに勝負が決まってしまったと思いましたが、さくらちゃんチームが1本リードしている状態で10本目くらいまでいきました。
 あけみちゃんとバトンタッチしながら12メートルをマイカ線を持ってひたすら往復してダッシュしていると、体育テストのシャトルランをしているようで、久しぶりに喉元がぜいぜいして痛いなと思いました。こんなにダッシュしたのはいつ以来だろうかと思いました。
 距離が縮まってきたころに、さくらちゃんとさやちゃんチームのマイカ線が絡まって、2人が慌てている間に追い上げて、最終的に2本くらいリードして、わたしとあけみちゃんのペアが20本目のゴールを切りました。
 みんなと息切れしながらも笑い合って、「楽しいね」と言い合えた時間がすごく嬉しくて、マイカ線を42本カットするのが7分足らずで終わって、スピード感もあり楽しさもありの良い空気で進められました。初めは少し寒かった身体も、マイカ線のシャトルランでぽかぽかになりました。

 カットできたマイカ線は束ねて、ロープに50の間隔で結い付けていきました。事前にロープに仕込んでおくことで、一度にマイカ線を渡すことができて、ハウスの頭上を1本1本投げる手間が省けます。これは須原さんが考えてくださった画期的なアイディアだと思います。
 ここま丁寧に仕込んでおいたら、大屋根のビニール張りもスムーズにいけそうです。

 残り時間は崖崩れ北ハウスの大屋根のビニールをじゃばらに折りたたむところまで、プラスアルファでできました。

 明日は吉畑手前ハウス完成目標で、夜にさくらちゃんと作戦会議も密に立てました。

 朝食前にわたしは奥の妻面のビニール張りをあらかたの目途を立てて、さくらちゃんは中途半端になっている母屋パイプを仕上げます。午前は8人で入れてもらって、クロスバーの完成と妻面のビニール張りを完成目標でやります。午後からは防虫ネットと巻き上げビニールと畦シートをビニペットに入れて、巻き上げ機を取り付けて、最後に大屋根のビニール張りとマイカ線で止めて、ドアを取り付けたら完成になります。

 少しやることは多くて、作戦がすべて上手くいくかは自分たちの手にかかっていて緊張しますが、みんなと上手く連携を取り合って、1つひとつの工程をきれいな仕事でしていきたいです。