お正月遊びでは、日本の伝統的な遊びのほかに、お楽しみとして工作などをする枠があります。今年のお楽しみ枠は、「ペーパーグライダー作り」でした。
私は、あゆちゃんやまえちゃんと実行委員をさせてもらいました。
今回のペーパーグライダー作りは、一枚の厚紙と限られた材料を使って、ほぼノーヒントで、よく飛ぶ紙飛行機を作るというものでした。準備のときに、まえちゃんが、なんとなくの感じだけで組み立て式の飛行機を試作したのですが、思ったよりもしっかり飛びそうで、びっくりしました。
みんなで相談しながら作ったら面白そうだね! と話し合い、チームごとに分かれて作成して、そのまま飛行コンテストを開くことにしました。
当日は、みんなが作り始める前に、まず、お父さんにアドバイスを頂きました。
重心位置のこと、バランスが取れているかの確認の仕方、型の種類や、よく飛ぶ飛行機の図面を見本で見せてくれました。
「飛ぶものは二十メートルくらい飛ぶんだよ」とお父さんが教えてくださって、みんなのわくわくはさらに高まりました。
いざチームに分かれて作り始めてみると、一人ひとり違う飛行機が出来上がるのが面白かったです。
私も、ゆいちゃんチームと一緒に飛行機を作りました。
私は、定規を使って計算しながら作るのが苦手で、途中からフリーハンドで見本の写真を見ながら切ったり貼ったりしていきました。
「こんなので飛ぶのかな?」と不安になるくらいに、さくさく作って行ったのですが、廊下で試しに投げてみると、思ったよりも空気を掴むように、すうっと飛んで行きました!
お父さんのアドバイスをもらい、みんなの作っているのを見ているだけで、ちゃんと飛ぶような飛行機が作れることに驚きました。何度も飛ばしながら、クリップや紙を重りにしたり、羽のそり具合を変えたり、微調整を繰り返します。本当に細かな違いでこんなに飛び方が変わるんだなあと思って、それが面白かったです。
廊下が、みんなの試験飛行をしている飛行機でいっぱいなことに、わくわくしたし、なんだかロマンがあるなあと思いました。コンテストは体育館で行いました。
まずは、お父さんとお母さんの飛行機を飛ばしてもらって大会が始まります。
お父さんの飛行機は、みんなの飛行機と少し違って一番後ろの羽が下向きに折れていたり、お母さんの飛行機は、りゅうさんが、「ベストデザイン賞だ!」というくらい綺麗なフォルムが素敵だったなあと思います。
お父さんの飛行機は十四メートル以上も飛んで、みんなから、わっと歓声が上がりました。
コンテストはチームごとの対決です。一回戦、二回戦で、チーム内でもっとも長く飛んだ二機の合計距離が得点になります。
チームごと順番に投げていきます。
チームによって、機体が小さめだったり、形にそれぞれ色があることが面白かったです。
みんなが横に並んで飛ぶ飛行機に声援を送るのが、とても可愛くて、心がぽかぽかと嬉しくなりました。良く飛んだのは、かにちゃんの飛行機で、十五メートルも飛んでみんなを驚かせました。
良く飛ぶ飛行機は、一息ですううっと滑るように飛んで行くのが、見ていても気持ちが良いです。
あまり飛ばなかった飛行機も、お父さんに調整してもらったり、投げ方のコツを教えてもらって、飛ぶようになるのが魔法のようで、すごいなあ! と思いました。
みんなの飛行機も、十メートルを超えるものもたくさん出たのですが、かにちゃんの記録を破る物は現れず、そのままかにちゃんチームが優勝しました。
盛り上がったコンテストの後も、体育館には、お父さんの周りにみんなが輪になって飛行機を見てもらっていたり、「もっと遠くへ!」と、何度も飛行機を飛ばすみんなの姿がありました。
それぞれ自分だけの一機を作れたことが、とても面白くて嬉しかったです。
今度は、もっと綺麗に飛ぶ飛行機を作りたい! と思いました。