「一枝、一枝」 りな

2月9日

 今日は、1日を通して、あんなちゃんと一緒に、桃の剪定に入りました。午前は古畑の紅清水を、午後は開墾17アールの加納岩白桃を進めました。
 いつものように、答え合わせ形式で、一人一枝担当で、あんなちゃんに剪定する枝を教えてもらいながら切っていきました。少しずつではあるけれど、切る枝の予想が当たってきて嬉しいなあと思います。けれど、まだまだ引き出しが少なくて、あんなちゃんが教えてくれる答えが想定外の時もあります。あんなちゃんから、たくさんの木に接しながら、木にとって一番優しい選択を、たくさん教えてもらえる時間がありがたくて嬉しいです。

 木の幹をよく見てみると、ぽこっとこぶになっているところがたくさんあります。こぶになっているのは、前の冬季剪定で切った切り口です。トップジンでケアしたら、木がこんな風に傷口をまいて、綺麗に修復されるのが本当に凄いなあと思います。

 けれど、木にとっても修復するにはパワーがたくさん要ります。切るときに、栄養分の通り道に沿って切ると、傷口がまきやすくて、少しでも通り道から間があいて、栄養分の行き止まり場所が出来てしまうと、傷口がまかなくてそこから枯れこんでしまうのだと、あんなちゃんが教えてくれました。

 今の寒い時期は、桃の木は休眠期で木も硬く、根の活動や、養分の出し入れも活発ではないようです。そのため、切ってもそのダメージが少ないから、冬に剪定をするようです。秋季剪定は、ほぞ切りして、冬季剪定ではすり切りするのも、養分の出し入れが穏やかだから傷口がまきやすくて、剪定方法も一年の木の状態で変わってくるのだなあと思いました。奥が深いのだなあと思いました。

 出来るだけ切り口を小さく、だけれどすり切りするのが難しいけれど、出来るようになりたいなあと思います。細かなところを省略するのではなくて、あんなちゃんのように、丁寧に、一枝一枝向かえるようになりたいです。
 けれど、スピード感は持って、少しでも力になれるように、これからも頑張りたいです。

 読んでくださりありがとうございました。おやすみなさい。