2月3日のなのはな
節分と言えば……恵方巻き!! なのはな特製恵方巻きを作りました。
ウキウキ気分で台所へいくと、すでに酢飯や中身の具の準備が整っていて、それらが並ぶ光景に気持ちが高まりました。みんなで食材を持って、食堂へ向かいました。いつもは配膳の道具や出来上がった料理を積んで、台所から食堂へ向かう台車が、今日は恵方巻きの具材と、これから作る楽しみも載せて行っている気分でした。
初めに、河上さんが恵方巻きそのものの由来や、中に入れる一つひとつの具材の意味を説明してくださいました。卵焼きは金運、かんぴょうは細く長く生きられるように、きゅうりは9つの利益……と、縁起を担ぐ意味合いがあるそうです。そして7つの具材は七福神を表していて、それを巻き込むというのが恵方巻きなのだ、ということを教えていただき、本当に福を呼び寄せてくれそうだな、と思いました。
河上さんが実演をしながら、作り方を教えてくださいました。酢飯の敷き詰め方から具材を置く順番、一番大事な巻き方まで、丁寧に説明をしてくださって、出来上がった恵方巻きは、きっちりと美しく具が巻かれていました。ポイントは、巻きすを使う手の使い方。河上さんの手元をイメージしながら、いざ実戦です。
今回の恵方巻きの具は5種類。キュウリ、卵焼き、かんぴょう、干ししいたけ、桜でんぶの順に綺麗に置いて、巻いていきます。みんなが食べる恵方巻き。1本目は緊張のため、みんな怖々とした手付きになっていましたが、誰も失敗することなく、きれいに巻くことができました。
河上さんが見ていてくださって、手首を返して親指で押して巻いていくことや、手の形など、一人ひとりにアドバイスをくださいました。私は、崩れるのが怖かったので、つい小刻みに巻いていきがちだったのですが、全部を3回くらいで巻くようにするといい、というアドバイスをしてもらいました。
最初は、思い切りの良さが必要だと感じましたが、完成した恵方巻きはしっかりときれいに巻けていました。コツがつかめてきて、ご飯の中心にきれいに具が入っていて、自分でも満足のいく恵方巻きができると、とても嬉しかったです。
終始笑い声が絶えない中、みんなで写真を撮ったり、きれいにできたものを見せ合ったりしながら、楽しい雰囲気が続きました。かんぴょうの中には、50センチ以上あるのではないか、というロングなかんぴょうがあり、そんなことでも盛り上がってしまうくらい、みんなテンションが高めで、ちょっとしたパーティーのようでした。
今日は1人で約8本を作りました。作るたびに上達を感じられるのが、とても嬉しかったです。中には、冗談交じりに、将来は恵方巻職人になってもいい、というくらいに楽しんで熱中しているメンバーもいました。いくらでもやっていられるくらい楽しいと、みんなが恵方巻きづくりにはまってしまって、最後は終わってしまうのが残念でしたが、ワイワイと作っていけた時間が本当に楽しかったです。
1本1本、丁寧に作った恵方巻きを夕食にみんなで美味しく頂けて、豆まきもすることができ、存分に節分を満喫できた日でした。
(つき)
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「鬼は~外! 福は~内!」
節分の日がやってきました。
この日を楽しみに、白大豆を集めていました。
みんなで豆をまく日が、自分にとっては一大イベントのように感じて、とっても待ち遠しかったです。
というのも、年明けから収穫した白大豆の選別をしていたので、節分の日に食べる炒り豆も、豆まきの豆も、すべてその選別作業から出るものだからです。
みんなで選別した豆たちが、こうして節分の日に有効活用できて、みんなで楽しめるのがうれしくて、誰よりもはりきってしまいました。
さて、夕食の恵方まきを南南東を見ながら食べ、炒り豆を食べました。
そして、いよいよ「豆まき」!
始める前に、お母さんがお福さんのお面で、お父さんが鬼のお面をかぶり、豆まきのデモンストレーションをみせてくださいました。それがとっても迫力があって、面白かったです。
そして、今回の豆まきは特別です。白大豆の中に、たった1粒だけ黒大豆を混ぜてみました。
誰に当たったのかはいまだにわかりません。その人は、とってもラッキーだなと思いました。
お父さんから由来を教えてもらい、邪気を追い払い福を呼び込むために豆をまきます。ということで部屋の奥から入り口に向かって鬼は外。
そして入り口から部屋の奥に向かって福は内。名字に鬼がつく人が多い地域では、鬼はうちと呼んでいるところもあるそうです。
豆を持って、各部屋をまわり、思い切り豆を投げました。なのはなに福の神が訪れますように。
この豆とともに、感謝の気持ちを込めて、渾身の一声。
「鬼は~外。福は~内」
部屋中は豆だらけになったけど、気持ちがスカッとしました。
豆まきは一瞬だけど、今回は思い出深い、濃い節分の日になりました。
(さき)
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家庭科室のある鉄筋校舎へ足を踏み入れた瞬間、鼻腔をくすぐった、米糀の香り。ガラス窓で密閉された部屋の外までも、濃く甘い香り、それも栗をふかしたときのような、あたたかみのある香りが広がっていました。
米糀づくりが、順調に進んでいることは、味噌づくりチームのみんなから聞いていましたが、こんなにも、糀のにおいを強く感じるものでしょうか?
そう、今回は、糀が特別、元気に繁殖する理由がいくつかあります。
1つは、お米の量に対し、これまでの糀作りよりも多めに糀菌を種付けしたことです。
そして、味噌作りの経験者、初めての子も含め、いろいろな人が糀を気にかけて、見回りや手入れをしていることも、リーダーのゆりかちゃんが教えてくれました。
味噌作りのメンバーは、昨夜も1時間おきに糀を見回り、朝に「盛り込み」、夕方に「1番手入れ」を行いました。1番手入れの際には、純白の糀菌がふわふわとお米に繁殖している様子が見られました。糀菌を多く使っているためか、温度の上昇も活発、順調です。チームメンバーは、今回の糀に、「パワフワちゃん」という名前をつけたと教えてくれました。パワフルでフワフワ、とても美味しいお味噌ができそうな名前です。
引き続き手入れを重ねて、明日には出糀を迎え、日曜日に味噌樽への仕込みを行う予定です。