【5月号⑭】「お祝いも、勝負も、全力・全開! なのはな大運動会」 ももか

 

 りゅうさん、お誕生日おめでとうございます! 私たちの大好きな、りゅうさんのお誕生日お祝い、なのはな大運動会が開催されました。
 会場には、『なのはな大運動会』の看板や万国旗、カラフルなボンボンで飾り付けがされていたり、みんなそれぞれのチームカラーでコーディネートをしていたり、と開会前からグラウンドに立っているだけで、楽しみ度が倍増していきます。
 主役のりゅうさんはもちろん、須原さんや、あゆみちゃんファミリーも、みんな、楽しみな気持ちが表情からあふれだし、気合も十分な様子で、続々と集まってきました。

 

 

■選手宣誓、渾身の

 みんなの準備が整ったところで、開会式が始まります。
 開会宣言。
「これから、りゅうさんのお誕生日を記念して、なのはな大運動会を始めます!」
 お母さんの開会宣言を聞くと、本当に始まるんだ、夢でなくて、本当にみんなと運動会ができるんだ、と改めて実感したし、ぐっと力をもらいました。

 その後、大会長お父さんのあいさつや、須原さんとひでゆきさんのあいさつ、わっと笑いが起きるような言葉に、気持ちも、その場も、より明るくなりました。

 そして、選手宣誓です。やよいちゃん、すにたちゃん、私の3人で、お父さんの前に出て宣言します。それぞれの背中には炎・愛・圧、の文字が書かれているのですが、その文字のように今回、私たちは、日々、りゅうさんからもらった、「みんな大好き、真から燃え上がるニンニクパワー」「めらっめら燃え上がる、あゆちゃんへのラブパワー」「古吉野中に響き渡るボイスパワー」を使って、全身全霊で戦い、全力で応援し、けがのないようにし、最高のバースデイプレゼントにすることを、誓います。

 選手宣誓し、開会式が終了しました。ということは……いよいよ、競技がスタートします! 今回、私は、お父さん・お母さんのいてくださる青チームで対戦することに。絶対、勝つぞ!

 

 

■借り物・借り人競走

 1種目目は、「借り物・借り人競走」。お題は簡単なものかな、難しいのかな、どんなものが出るか分からない。未知の試合にドキドキです。

 とにかくやってみよう。スタートラインについて、「位置について、よーいドン!」。お題のところまでは、とにかく全力ダッシュ。一目散に駆け抜けます。そこまでは順調にいっている気分でした。お題の書かれた大きな紙を手に走りながら読もうとするが、風にあおられて、とっても読みにくい。焦らず、少しペースを落として文字を読むと、「赤いねこぐるま」という文字と猫のイラストがかかれていました。

 

 

(ねこ。ねこ車。畑で使っている一輪車のことだ)

 グランドから外れて、ねこのおいてあるところへ行くのですが、まさかの赤い色のねこは、少し奥にありました。他の色のねこをどかして、赤いねこをとりだして……みんなグラウンド付近でお題のものを見つけて、次々にゴールしているけれど、こんなに離れたところで、何か勘違いしてしまっているのではないか。そんな心配も出てきましたが、ほかにねこぐるまと言われても、思い当たるものがないので、これを信じて審査員のところまで押してかけます。

 

 

 合っているか……すると、大きなOKがもらえました。あとはゴールまでとにかく、ねこを押して走ります。時間は少しかかってしまったけれど、無事にお題のものを持ってゴールすることができて、みんなが迎えてくれて、とても嬉しかったです。

 その後も、「拳が口の中に入る人」「前髪がぱっつんな人」「見本の石よりも重い石」などと、えっ!? と頭を捻ったり声を上げて探さないと見つからないお題がいっぱいで、見ていてもやっていても、自然と飛び跳ねて驚いたり、喜んだりと、とっても楽しい試合でした。

 

 

■3段ケーキ・ゲート通し

 2種目目は、「ゲート通し」です。
 これは集中戦……。スティックを振り子のようにして、真っすぐとスイングし、真っすぐボールに当て、ゲートに通す。ゴルフのようで、私は、まったくやったことのない種目で、またまたこれも未知のもの。しかし、お父さんとお母さんが伝授して下さったポイントがあります。それは、「とにかく真っすぐ」!

 

 

 1人目はお父さんが打ってくださったのですが、スーッと吸い込まれるように真っすぐとゲートを通っていきました。お父さんの姿をイメージして、真っすぐ……少しスイングし、ボールの中心をめがけて、真っすぐと振ります。すると、スーっとゲート目がけてボールが転がり、通りました。1球1球に思いを込めて、確実に入れるぞ、という気持ちで丁寧に打っていきました。すると、その願いが叶いました。5球、ゲートの中に通ってくれました。とっても気持ちが良い!

 

 

 この道何年、という打ち姿のさくらちゃんは、難なくゲートの中にすべて通していて、ポカーンと気が付けば見とれてしまいました。みんなも、とにかく真っすぐ、を強く意識し、次々にゲートに通していっていました。この試合、どうなるのでしょうか。

 次はりゅうさんのお誕生日ケーキゲートが登場してきました。1段目のケーキを超えたら5点、2段目は10点、3段目は15点、獲得することができます。しかし、3段目のケーキまで通すには、真っすぐいく。ということはもちろん、そこまでいくだけの勢いも必要になってきます。

 

 

 よーく、よーく狙いを定めて、カーン! お父さんが1発目にして、見事にオールケーキクリアしました。見ていてものすごく気持ちがよいです。さくらちゃんは、3球ともすべてのケーキを通っていきました。

 お父さんも、さくらちゃんも、当たり前のように3つとも入れているのですが、実際やってみると……1球目は、意外といけた。と思うようなあっさりと3球ともボールが真っすぐと通り抜けてくれました。が、しかし、その後の2球に苦戦。1つ目は通るけれど、そこからそれて外れてしまいます。いかに真っすぐスティックを振り、ボールの中心に当てるか。それがいかに肝心か、ということがよくよく分かりました。

 それてしまったら次こそ、と、入った時は気持ちが良くて、一度打ち始めたら止まらないほど夢中になって、とっても楽しかったです。

 

 

■大縄跳び

 前半戦最後は「大縄跳び・綱引き」。運動会と言ったらこれ! という、この種目。フルメニューの効果が発揮されるのでしょうか。本気で身体を使って挑みます。

 実行委員さんの可愛い、面白い、りゅうさんへのバースデイプレゼントの寸劇には、心がポッと温かくなりました。りゅうさんのようにパワー全開で、やるぞ!!

 まずは、大縄跳びです。チームメンバーのうち2人が回し、ほかのみんなで、とにかく跳びます。制限時間1分30秒の中で、何回飛ぶことができるでしょうか。私たちは持久力で挑みます。速すぎず、遅すぎずの、適度なスピードでなるべく引っ掛からず、テンポよく、回数を積み重ねていく作戦です。アキレス腱を伸ばして、屈伸をして、よーく、よーく身体をほぐして、準備ばっちりです。

 よーい、スタート! 大きな縄が大きく円をかいて、回って、地面に到達した、というところでジャンプします。一緒に跳ぶ青チームのみんな、そして、縄を回しているお父さんと、さやねちゃんと1心同体になって、みんなで息を合わせて飛んでいきます。近くではお母さんが力強く数を数えて、応援してくださっています。

 

 

 1分ほどになると段々、1回1回のジャンプがきつくなってくるけれど、その声にパワーをもらい、飛び続けました。本当に残り数秒となったころ、全体に疲れが出て引っ掛かりやすくなってしまったけれど、最後まであきらめず、1回でも多くみんなと跳びます。
「3・2・1、ピー!」1分半、跳び続けると、だいぶ息が上がるけれど、何回も続けて跳ぶことができて、みんなと顔を見合わせて「よしっ!」とガッツポーズをしました。

 1回では終わりません、もう1回戦あります。対戦相手の緑チームは凄いスピードで縄が回っていたけれど、私たちは焦らず、1回1回を確実に跳んでいく。という作戦で再びチャレンジすることになりました。

 

 

 しかし、次は並び順を変えてみました。さっきは、端から背の低い子順だったのですが、今回は背の高い順で跳んでみました。息を整えたところで、もう一度気合を入れなおして2回戦目、スタートです。「いっちにっ、いっちにっ」
 引っ掛かりが少し増えてしまったけれど、無事に1分半、精一杯で飛びきりました。

 その後、3チームの試合を見ていると、みんな同じ方向を向いて真ん中にきゅっと詰めて跳ぶとよい。ということを発見しました。みんなが寄っていると、端の人がそこまで高くジャンプしなくていいので、疲れにくく、続きやすいのです。赤チームでは、よしえちゃんと、さとえちゃんが、もう全身を使って縄を大きく回していたり、白チームでは須原さんとひでゆきさんが安定して跳びやすい縄を回していたり、みんな息を合わせてぴょんぴょんと跳んでいて、見ていて圧巻でした。もう、どのチームが多く跳んでいるかわからないくらい、どのチームも安定して縄を回し、飛んでいました。

 

 

■綱引き大勝負!

 大縄でパワー切れ!? なんて言っていられません、うんと縄が太く長くなって私たちの目の前に登場しました。
 いよいよ、綱引きが始まります。1分30秒間、とにかく綱を引っ張り合います。時間の中で2メートルを先に引き寄せることができた場合、その時点で試合終了となります。しかし、今回、「20センチ、相手チームからもらうことができるカード」「20センチ、相手チームにあげるカード」、りゅうさんがチームに入って下さる「りゅうさんカード」そして、「綱引きのコツを伝授カード」といった4枚の特別カードを、毎試合、くじで引くことができます。

 

 

 どのチームも全身全霊で綱を引っ張っていて、応援していても芯から燃え上がるような白熱した気持ちになった綱引きでしたが、1試合1試合それぞれに、これ! といった面白さ、魅力があり、応援していても、とっても面白かったです。

 私たち青チームはといいますと、初めの2試合は他のチームの試合を見て分析し、お父さんを中心に作戦会議をしていました。

 作戦その1、お父さんの掛け声に合わせ、初めはせのっ、せのっ、と1回1回を早く引く。そしてある程度、綱を引き寄せたら、せーのっ、せーのっと、大きく引くということ。

 作戦その2、なるべく人との間隔を広がって綱を持つこと。きゅっと寄ってしまうと、相手に引っ張られたとき腰が引けて引き寄せることができなくなってしまうようです。

 

 

 いよいよ、試合の時がやってきました。とにかく、お父さんの掛け声と、みんなを信じて、私も全力で引っ張ります。
「いちについて、よーいスタート!」それを合図に綱を持ち、全身で引っ張ります。お父さんが、「せのっ、せのっ」と全身を使って指揮をしてくださっていて、私たちはそれに引っ張ってもらって、負けじと綱を引っ張ります。途中までは、相手に引っ張られてしまう。という感覚があったのですが、どんどん、お父さんの勢いも増していって、私たちの心にも勢いが増していって、諦めずに、「せのっ、せのっ」ととにかく全体重をかけて引き寄せていきました。すると、ぐんとこっちに綱が引き寄せられた感覚があり、そして「せーのっ、せーのっ」とお父さんの指揮も変わりました。ラストスパートです。みんなと息を合わせて、ぐんぐんと後ろへ後ろへ、送っていきます。ピーッ!! 1回戦目終了、見事に勝つことができました。

 

 

 ラスト決勝戦は、綱引き最強チームである白チームとの対戦です。このチームには、須原さん、ひでゆきさん、あゆちゃん、とパワフルメンバーが勢ぞろいで、いかにも強そうなチームです。しかし、私たちは何とお父さんが「りゅうさんカード」を引いて下さったのです。りゅうさんがいてくださったら、勝てる希望があります。

 さっきと同じ作戦で、そこに、りゅうさんが一番前に入って下さって、白チームと対戦しました。綱はどちらに引かれるのでしょうか。

 よーい、スタート。掛け声とともに、とにかく綱を引っ張ります。引っ張ります。しかし、ビクともしません。先頭の須原さんをはじめ断固として綱を引っ張らせないというか、逆に少しずつ引っ張られてしまっています。しかし、私たちも、もう全パワーを使って、引っ張ります。

 

 

 引っぱったり、引っ張られたり、初めはそれを繰り返していました。ところが、最後の30秒、1回グッと寄せられてから、また引っ張られて、引っ張られて、白チームに綱を完全に取られてしまいました。

 白チーム恐るべし強さです。試合が終わると、腕がプルプル、足がプルプル、みんなと顔を見合わせて笑ってしまいました。全筋肉を使った感覚がしました。けれど、それだけ本気になって引っ張って、チームのみんなを感じて、引っ張って、そんな綱引きがとっても楽しかったです。

 

■なのはなペタンク

 前半試合を終えた所で、ひと休憩です。クールダウンを兼ねて、休憩中に喉を潤し、パワーをチャージしてから後半戦スタートです!

 後半最初の種目は、「なのはな版ペタンク」です。なのはな特別ルールで、ペタンクとカーリングを掛け合わせた新しい種目になっています。
 ルールは、地面に描かれた、5重の円に向かって、ボールを投げたり転がしたりし、最後まで的内にとどまったボールの点数で競い合います。

 

 

 丸い的は中心に向かうにつれて点数が高くなります。
 外から、1点、3点、5点、8点。一番中心の直径10センチのゾーンは12点の高得点です。
 相手のチームのボールを押し出したり、自分のチームのボールを助けて高い点数に押し上げたり、相手の邪魔になるようにボールを置いたり……。
 初めルールを聞いた時は、作戦が大事なのかと思ったのですが、実際はどうなのでしょうか。

 試合開始前、お父さんが、投げる練習をしてみよう、と言って下さり、みんなでどのくらい転がったり、飛んだりするのか試してみました。ボールを手にすると、ずしっ、と重い。これは投げるというよりも、転がす方がよい、と思った私は、少し前に押し出すように転がしてみました。すると、ころころころ……と思いがけず、コートを通り抜け、遠くに転がっていってしまいました。

 

 

 そんな中、お父さんとお母さんが、「上に投げる」というポイントを見つけ出し、伝授してくださりました。コートの真ん中付近に最終的に落ちるように、山なりになるように球を投げると、見事に真ん中近くに綺麗に到着しました。
 この作戦で、いざ試合開始です。

 私たち青チームは後攻です。相手の1人目がころころっと球を円の中に入れたところで、私たちの1投目をお父さんが投げました。山なりにふわっと投げると……見事、綺麗に中心近くに落ちました。

 それからも、山なり作戦は大成功。相手チームが転がす方式で、的を狙ったり、私たちの球をはじこうとしたり、と頑張りながらも、球が転がりすぎて円外に出てしまうものもあるなか、私たちは見事に中心近くに確実に球を入れていくことが出来ました。
 時には、弾かれて少し点数の低いゾーンに移動させられてしまうこともあります。逆に、弾こうと思って当たった球が運よく、さらに中心に入ってくれたり、とどこまでも、ハラハラ・ドキドキで、投げる時は勿論、見ていても鼓動が鳴りやみません。

 

 

 そして1試合目も、2試合目も、私たちは山なり作戦が物凄く強くて、圧勝し、最高得点をキープしました。

 最終試合も負けないぞ! 最終試合の相手である、赤チームもメラメラと燃えています。
 しかし、開始1投目から赤チームのゆいちゃんがど真ん中に球を入れていました。それからも、転がしているのに、真ん中に見事に入れていく、このチームに私たちは冷や汗をたらします。赤チームの正確さに圧倒され、投げる方式から、転がす作戦に変えて弾き飛ばそうとすると、転がりすぎてしまうことも。逆に力を抜き過ぎて、円まで届かないこともありました。

 それから次々と赤チームが真ん中に入れていき、まさかの最後の最後にして、青チームが負けてしまいました。悔しい……!
 しかし、まだ後半戦は始まったばかりです。諦めずに次の競技へ進みます。

 

■フリップカード

 続いての種目はフリップカードです。
 グラウンドに並べられたカードは、表裏に赤色と白色が塗られており、1分30秒の試合終了時に、どちらが多くのカードを裏返して、自分のチームの色にしているかを競い合います。カードは1枚1点です。

 そして、最後の30秒時点では、「しっぽ取りタイム」が始まります!
 1人ひとりがお尻にタオルのしっぽをつけていて、相手方からしっぽを取ったら、1本につき2点入ります。このしっぽ取りタイムを含めて、各チームごとに作戦を立てて臨みました。私たちのチームは、全体を4分割し、それぞれ守備範囲を決めて、自分の範囲をひたすら白色に変えていきます。しっぽ取りタイムになったら、あまりしっぽには拘らず、取れたら取る、という作戦で挑みました。

 

 

 位置について、よーいドン! スタートの合図と共に、カードに向かって猛ダッシュ。無我夢中で、カードをひっくり返していきます。私は、なつみちゃんの後ろを追いかけるように、なつみちゃんがひっくり返したカードを、さらにひっくり返し、自分達の色に変えていきます。しかし、ふと後ろを振り向くと、あれ? 返したカードがもうひっくり返されています。まさかの、私がなつみちゃんを追いかけていると思ったら、更になつみちゃんが私を追いかけてカードをひっくり返していたのです。2人でぐるぐる、ぐるぐる、とひっくり返しあっています。ひゃー……。

 

 

 そんなことをしている間に残り30秒のしっぽ取りタイム! サッと、目の前にある、なつみちゃんのしっぽを取りました。が、瞬きをする間もなく、スッと私のしっぽも取られてしまいました。
 それからは、片手でひたすらにカードをめくっていきました。もう、全体がどうなっているか、まったくわかりません。

 ピーッ! 終了の合図があり、採点に入ります。
 取ったしっぽの数とフリップの数を足して……結果は、あれ? 明らかにカードの枚数が違う。結果は、大差で負けてしまいました。
 悔しい! 次は絶対に挽回するぞ。再びお父さんを中心に、他のチームの試合を研究して作戦を立て直します。

 

 

 紫チームでは、まちちゃんだけが相手のしっぽを取りに行き、他の皆は一切しっぽに見向きもせずに、ひたすらにカードを返していました。他のチームにも、しっぽに重点を置いて見てみると、しっぽを皆で狙うチーム、皆狙わないチーム、特定の人だけが狙うチーム、があったのですが、比較的しっぽに囚われないほうが、最後まで両手を使ってカードめくりに専念できるためか、良い結果につながっているように見えました。

 と、いうわけで、私たちの2回目の作戦は、しっぽには囚われない。取れそうだったら取るけれど、わざわざ取りには行かない。そして、返せるカードがたくさんあるところを見つけて、返しに行く。守備範囲は決めない、という方法で行きました。

 

 

 今度こそは……よーい、ドン! 目を見開いて、全力でカードをひっくり返していきます。
(とにかく、赤を白に変えるんだ)
 残り30秒のしっぽ取りタイムになって、スッと誰かからしっぽを奪われても、気にすることなく、ただただ黙々とカードを返していきます。
 周りの皆も、しっぽ関係なしに黙々とカードを返しています。これはどうなるのでしょうか。

 結果は……なんと、1枚差で、惜しくも負けてしまいました。もっといい作戦を立てて、次に挑みたい、と思うくらい、悔しさもあるけれど、とっても楽しかったです。

 

 

■玉入れ 籠持ちの感動

 あっという間に最後の種目です。今回運動会の大トリは、「りゅうさんに愛を届けよう! 玉入れ大会」です。
 玉入れにも、今回ならではの特別ルールがありました。

 試合終了の30秒前になると、2つのコートの真ん中に置かれた、スペシャルボールを取りにいけます。このボールは、1個いれると5点になり、そして、かごの中に入るまで相手チームのコートへも取りに行くことが可能です。

 

 

 かごには、りゅうさんのきらきらの顔写真が張られていて、スペシャルボールにはハートマーク……。
 私は今回、玉入れの実行委員として、かごを真ん中で支える役割をさせてもらいました。皆が本気で投げる玉が上から降って来るのを、中心で浴びると思うと、不思議なワクワクとドキドキ感が湧いて来ました。
 皆、玉入れへのやる気は抜群のようです。それでは、スタート。

 始まったと同時に、かごへ球を投げ入れます! 投げ入れます!
 小学生の頃は、入れるとか、入れないとか、関係なしに手当たり次第投げていたのですが、入れることを意識すると、意外に、玉入れは難しいようで、「あれ、なんか全然入らないね」とみんなからつぶやき声がこぼれるのが聞こえてきます。
 支えていると、上からも玉が降ってきて、身体にポンポンと当たるのですが、そのことよりも、かごの中に玉が入っていく感覚も、手に感じて、感動しました。かごが見えなくても、手から、今このチームがどれくらい玉を入れているか感じることができて、凄く不思議な気分でした。

 

 

 中でも紫チームは玉入れのプロなのでしょうか。どんどん、どんどん、ずっしりとかごの中に玉が入っているのを感じました。
 このチームは、かごのすぐ近くに立って、1球ずつ確実に、かごの縁に当てるように投げているように見えました。

 みんな、スペシャルボールにも力を入れてくれていて、相手チームのところまで行って、スペシャルボールを取っていたり、チームの中で1人だけがスペシャルボール専属となり、ひたすら入れていたりしました。

 かごを支えていても、皆の投げながら口にする言葉や歓声が聞こえ、実行委員ならではの楽しさがあり、凄く面白かったですし、皆も真剣になって作戦を立てて、玉を投げ入れていて、本気で楽しんでくれて、嬉しかったです。

 

■花束とメッセージ

 あっという間に全種目が終了し、閉会式です。
 お父さん、お母さん、須原さん、ひでゆきさんが感想をお話ししてくださって、最後まで暖かい雰囲気で運動会が終わりました。
 締めくくりは、りゅうさんのお誕生日のお祝いに、花束と色紙のプレゼントがありました。

 

 

 

 りゅうさんに向けて、美しい造花の花束を作りました。カラフルでユニークでポップなお花で、まさにりゅうさんにピッタリでした。
 続きまして、「りゅうさんキッチン」をモチーフにしたプレゼント箱! みんなのメッセージがぎゅっと詰まったエクスプロージョンBOXです。可愛い箱の中に、びっくり箱のように折りたたまれたメッセージと、たくさんの写真や、りゅうさんと作ってみたい料理の数々が目に飛び込んできます。

 かわいいお花とメッセージカードに、りゅうさんがとろけるような笑顔で喜んでくださり、とっても嬉しかったです。
 りゅうさんのお誕生日を、家族みんなでいっぱい遊んで楽しんで、お祝いできた時間がとても幸せでした。

 りゅうさん、お誕生日おめでとうございます!