7月4日(木)「ナスとオクラ畑の草取り & 木版画教室での下絵づくり」

7月4日のなのはな

 ばけつをひっくり返したような大雨が続いたあとは、作物と、雑草が、ぐんと成長します。“ドリームナイン”のチームで雨後の畑を見回って、雑草の量、程度で優先順位を決め、今日は、一番、雑草を取りたかった、かちかち大のナス畑に挑みました。

「なるべく他の人と距離を近く、移動距離を短くして、固まって動いていく」
 これは以前、お父さんに教えていただいた方法で、今日は1スパンの畝間に7人全員で入り、前進していくように両側を見ながら進んでいきました。

 

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 今回、一番難儀したのはバジル。コンパニオンプランツとしてナスの両サイドに植えています。それを、勢いあまって雑草とともに抜いてしまいそうになってしまって、バジルに手を触れると、ふわっとおしゃれなバジルの香りが漂ってきて、「おっとっと……」と毎回、バジルが香りで存在を知らせてくれているかのようでした。

 夢中になって草を抜いていると、ふと、まんまるおめめの可愛い生き物と目が合いました。見た途端、
「なんで、カニが水辺じゃなくて陸にいるんだ??」
 と混乱したのですが、この畑には水路があるので、そこから来たのかなと思いました。手に乗せてみると横歩きでゆっくり足を動かしているのがすごく可愛くて、「この子、飼いたい!!」と一目惚れしてしまいました。(連れて帰ってきたのですが夕方に見たとき、いなくなっていました……)

 残り、あと畝間2通りになったとき、
「終了時刻まであと4分です!!」
 というやよいちゃんの声で、集中力が切れていたところを、きりっと本気モードに切り替えることができ、自分のスピードがあがったと思っていたら、横のしなこちゃんが私以上に倍速で動いていたのが、すごかったです。時間がぎりぎりのところだったのですが、昼食10分前に終えることができて、畑も心もすっきりしました。ナスが、「もっとのびのびできる~!」と言っているかのようで、収穫もしやすくなるなと思い、きれいにできて嬉しかったです。

 

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 午後は、オクラの畑の草取りへ。
 オクラはまだナスほど大きくなっていなくて、草もそこまでしぶといわけではなかったのですが、中から小程度の雑草が蔓延っていました。オクラもナスと同じく、1畝間に多人数で入り、それを2チームでわけて、追い越し方式で進んでいきました。みんなで固まって移動すると、みんなを近くに感じて、やる気も持続するし、移動が少なくて、あっという間に終わっていくように感じて、すごくやりやすくて好きだなあと思います。

 気温が高く、遠くのほうで聞こえる蝉の鳴き声が7月の始まりを感じさせました。今日はナスの畑、オクラの畑をきれいにできて、嬉しかったです。でも、次は、マクワウリの草が気になる……。あ、中畑のナスも、あれも、これも……。今年の夏は草取りのプロになって、雑草から野菜を守れる戦士となって活躍します!!

(ほのか)

 

 

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〈中畑のナスの支柱を作っているチームは、横竹の取り付けを進めました〉

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 藤井先生が来てくださり、週1度の版画教室に参加しました。
 今のメンバーでの作品づくりは、6月から始まって、約1か月が経ちました。ほとんどの人が下絵を描いていて、早い人は、版木に絵を彫り始めています。

 

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 私は下絵に色をつけている段階です。版画では、白と黒のみの絵にすることも、色をつけることもできます。多色刷りをする場合も、何色にするのかによって、彫り方が変わってきます。版画の場合、実際の通りの色をつけるのがよいとも限りません。

 私は、花の絵を描いていますが、花のどの部分に色をつけるか、敢えて色を抜くか、影になる部分に薄く墨を入れるか、色々な表現の仕方があることを先生から教わりました。いくつかのパターンを試してみようと、下絵を何枚かコピーして、一部に色をつける、影をつける、全体に色をつける、などやってみました。その上で、先生からどう見えるのかと教えていただきます。

 

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〈カマスの絵を版木に彫りはじめた人もいます〉

 

 自分で描いてみて、何か物足りないような、何か違うような気がすることは多くあります。それを先生が見てくださると、立体感がないのだなとか、そのためには黒い部分を入れたらいいんだな、など教えていただくことができます。その度に、少しずつ、進化させていくことができます。

 自分が今、特に迷っているのは背景の色で、今日も試してみましたが、描いてみると思っていたのとまた違いました。下絵がはっきりと決まっていることが大事であると聞き、次回、よい状態に下絵を完成させたいと思います。
 彫りの作業はこれからなので緊張しますが、先に彫り始めている子の様子を見ると、楽しみに思います。

(まりの)