「みんなで過ごす夏」 みつき

7月5日

 

 

 サマータイムが始まりました。

 身支度をして、玄関下にはぞろぞろとみんなが集まってきました。その光景に、小さいころ、早起きをしてラジオ体操に行っていたなあ、と思い出しました。

 夏休みのような、なのはなの大好きな夏が、始まりました。

 

 朝食前は、豆の畑の追肥を2チームに分かれて行ってから、ナス畑の草取りをしました。

 どちらのチームもほぼ同じ時間で追肥が終わって、大人数のみんながナス畑に来てくれました。やよいちゃんの「あと作業時間、15分です!」というタイムコールに驚きつつ、どうにかナス畑の草取りを進めようと、最後の最後までスピード感を持って手を動かし続けたのが、楽しかったです。

 汗だくになって帰ってくると、食堂の中は冷房がきいていて、ひんやりと迎えてくれました。あゆちゃんが「お疲れさまでした、いただきます」と挨拶をしてくれて、ああ、これがサマータイムだなあと感じました。
 この、朝ごはんが朝ごはんと思えないような、ものすごく充実していて満足感があって、それなのにまだ朝だなんて…!1日の始まりが気持ちが良いと、本当に無敵になったみたいに元気がみなぎるのを感じます。

 

 シエスタをして、OMTをして、また昼食前に1時間だけ作業をしてきました。
 中畑のナスの草取りの続きをしていたのですが、今度はチームメンバーだけになって、ももかちゃんとふたばちゃんと3人での草取りでした。それでも「進めるぞー!」と変わらない気合のなかで、畝の上を綺麗にすることができて嬉しかったです。
 ナスの株はまだ細っこくて、少し頼りない感じもありますが、実が大きくなっているものを見つけました。かちかち大畑のナスよりもふっくらとして丸くって、それが可愛らしいです。こんなナスが鈴なりについて、みんなで笑ってしまうくらいに大収穫できる毎日を夢見て、手入れを頑張りたいです。

 なのはなに来てサマータイムが大好きになったけれど、やっぱり大好きだなあと感じました。

 身体と心を涼しくリフレッシュする時間もあり、思いきり汗を流して動く時間もあり、盛りだくさんです。ずっと一緒に居ることは年中変わりがないのに、朝から晩までずっとみんなと一緒に居て、1日をまるっと使い切っているような、楽しみ尽くしているような気がします。

 小さい頃に過ごした夏、何をしていたのかあまり思い出せません。毎日特に何をするでもなく、宿題をしたり、少し遊んで、アイスクリームを食べて…。退屈で、短いような長いような、終わって欲しいような終わって欲しくないような、そんな気持ちでした。1日をぼんやりと過ごしていた、失っていたと思います。

 けれど、今は1日が積み重なっていると思います。1日が楽しいです。なのはなの今のみんなで過ごす夏は、本当に一度きりなんだと感じました。今日も、一度きりなんだと感じました。

明日はお仕事組さんともサマータイムを過ごすことができます。朝、起きるのが楽しみです。