【6月号⑩】「蝉が羽化する夜 ―― キャンプ三日目・セブンブリッジ大会 ――」 よしみ

 

 山小屋キャンプ三日目の夜は、みんな大好き、セブンブリッジ大会!! 
 ゲストの相川さん、大竹さんを迎えて、今回は体育館で、みんなでセブンブリッジを楽しみました。
 今回のキャンプのテーマが「虫」ということで、実行委員さんの寸劇や各リーグ名も虫にちなんだものでした。
 虫の中には、幸運を呼ぶ虫もいるそうで、実行委員さんが教えてくれる豆知識も、すごく面白かったです。

 

■ゲストの方々と

 私は大竹さんが居てくださるリーグで試合をしました。私たちのリーグは終始穏やかで、大勝ちする人も居なければ大負けする人も居ないという、平和な試合が多かったなと思います。
 大竹さんは、いつも優しくて明るい空気を作ってくださって、大竹さんが居てくださったことで、私たちのリーグはいつも穏やかな空気でした。
 大竹さんも私も、今回は一回も勝つことができず、「一回は勝ちたかったですね」と二人で悔しがっていたけれど、「また次に参加するときは必ず勝ちます! 」と大竹さんが言ってくださって、また是非ご一緒にセブンブリッジができたらいいなと思いました。

 

 

 他のリーグでは大荒れしているところもあったようで、時々、体育館に誰かの叫び声や歓声などが響きました。
 同じチームの人が一発上がりをしたと聞けばすごく喜び、逆に大負けしたと聞けばドキドキが大きくなる……。最後まで。どこのチームが罰ゲームになるのか分からなかったです。

 試合の合間には、実行委員さんが、幸運を運ぶ虫についての豆知識を話してくれました。
 うどんこ病の菌を食べてくれるキイロテントウというテントウムシがいると聞いたときは、とてもびっくりしました。初めて知る虫たちばかりで、虫たちは野菜にとって悪さをするだけじゃなくて、良い働きをしてくれる虫もいるんだなあと思い、実行委員さんの豆知識が、とても嬉しかったです。

 

 

 そして結果発表。最下位のチームには今回も罰ゲームがあるとのこと。
 私は、ほとんどプラスマイナスゼロでチームのみんなに貢献できず終わってしまったので、内心、最下位になっていないかドキドキしていました。
 でも、私たちオレンジチームはなんと一位になっていて、他のリーグで戦っていたみんながたくさん勝ってくれていたようで、すごく嬉しかったなあと思います。

 それに、ゲストの相川さんと大竹さんがいるチームには罰ゲームになってもらいたくない! とみんな思っていて、その願いが通じたのか、ゲスト二人のチームも最下位で呼ばれず、一安心。

 

■ペアで虫ジェスチャー

 残念ながら今回、最下位になったのは黄色チーム。
 今回の罰ゲームは、「ペアで見せろ! 虫ジェスチャー!!」というものです。
 「○○(虫の名前)が××する」というふうに、二人一組になって、虫たちが何をしているのかジェスチャーをし、みんなに当ててもらうという内容でした。

 「蟻地獄に捕まるアリ」「アメンボに食べられるハエ」「木に擬態するナナフシ」「カマキリとバッタの闘い」などのお題があって、罰ゲームの内容を聞いたときはすごく難しそうだなと思っていたけれど、黄色チームのみんな、ジェスチャーが本当に上手で、すぐに分かるものもありました。

 

 

 そしてなぜか、最下位ではなかったはずの相川さんと大竹さんが、一つ残っているお題のジェスチャーをしてくださることになって、まさかのサプライズにビックリしました。
 あれ、相川さんと大竹さんが重なった……。あっ! 一人がムクムクっと背中から出てきた!!
「おおーーー!!!」
 という声と共に、その場にいたみんなが拍手しました。
 そう、大竹さんたちがジェスチャーしてくださったのは、「脱皮するセミ」です。
 お二人のジェスチャーがどこを切り取っても完璧で、誰が見てもすぐに分かって、本当にすごかったなあと思います。

 

 

■お守りのポストカート

 山小屋キャンプのセブンブリッジが終わり、最後に大竹さんから、なのはなのみんなに素敵なプレゼントをいただきました。それはポストカードで、そのカードには、木彫家である大竹さんの、彫刻作品が印刷されています。
 大竹さんからの本当に素敵なプレゼントが、とても嬉しかったし、私も自分のお守りにしたいなと思いました。