6月28日(金)「雨粒をまとった宝石 ブドウの摘芯作業 & 三味線教室の夜」

6月28日のなのはな

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 なのはなで育てている、シャインマスカットと、オーロラブラック。
 2回目のジベレリン処理を終えて1週間が経ちました。日に日に実が大きくなり、ブドウらしい姿になってきました。まだ青く硬い状態ではあるけれど、艶やかに膨らんだ実は、宝石のように美しいです。花が落ちたばかりの2週間前のころは、小さな粒のようだったことを思うと、短期間での成長が著しいことを感じます。

 今日は、副梢の摘心を行いました。
 ブドウの摘心は、枝が成長する養分を実の成長に送れるようにするために行います。シャインマスカットは、開花期以降も着房節までは副梢の葉2枚、着房節より先は葉1枚、なるべくこの姿をキープできるように、こまめに摘心することが、いい房を収穫するために大切です。
 摘心時期が遅れて旺盛に伸びすぎてしまった副梢は、ばっさり切りすぎると実の生理障害が発生しやすくなってしまうため、あまり負担になりすぎないように先のみを摘心する、と調整して行いました。

 

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 雨の合間に、えつこちゃんと2人で副梢の摘心を一通り終えることができて、嬉しかったです。一見地味な作業ですが、これが後々、いい房を収穫することに繋がるはず、そう思いました。
 オーロラブラックは特に実の粒が大きくなっていて、そろそろ仕上げ摘粒、袋掛けという次の作業工程になっていくと思います。
 今年は、シャインマスカット、オーロラブラック、5本合わせて約200房が結実しました。今のところ、順調に綺麗な房が育ってくれているため、最後まで、今ある房を守れるように手入れをしていきたいです。

(りんね)

 

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〈雨が降り、畑作業はお休みの1日。ビニールハウス内のキュウリの手入れや、室内でできる作業、DVD鑑賞などをして過ごしました。写真は、古吉野なのはなのロータリーに咲いているアジサイ「ダンスパーティー」です〉
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〈雨のやんだ夕方、スイートコーンの見回りへ行き、試し採りをしました。5~7日後に本格的な収穫ができる見込みです!〉

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 毎月1回、勝央公民館で開かれる三味線教室に、まりのちゃん、すにたちゃんと行かせてもらいました。

 先月、第1回目の三味線教室が開かれてから約1か月、まりのちゃんとすにたちゃんと一緒に古吉野で自主練習を積んできました。
 第1回目の教室の時は、まだバチの持ち方や、構え方などが身体に入っていなくて、弦を正しく弾くだけでも精一杯、勝央音頭の楽譜を、最後まで弾けるようになることも難しかったです。

 けれど、本当に20分、30分の短い練習時間を、コツコツと3人で続けていると、少しずつ手が動くようになっていくことを感じました。右手でバチを持って、左手で弦を押さえるのですが、これまでバチを持って少し弾くだけで、右手が痛くなっていたのが、あまり痛くなくなりました。

 また、3本の弦を、バチ先で引き分けるのが、至難の業でどうしても違う弦も一緒に弾いてしまったり、空振りしてしまうことが多々あったけれど、ある時点で、ぱったりとミスが減り、右手が少し自然に動くようになりました。その進化が、自分でもびっくりして、嬉しい気持ちになりました。

 まりのちゃんが三味線の部位の名称、弦の張り方、正しい構え方なども細かく調べてくれて、共有してくれました。だから、今回は、基本的なところを踏まえたうえで、教室に行かせてもらうことが出来て、嬉しかったです。

 

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 2時間の受講のうち、前半の1時間は、前回のおさらいで、『勝央音頭』の練習をしました。『勝央音頭は』、一通り譜読みが出来て、弾くことが出来るようになりました。先生が練習しているところを一人ひとり回って聞いてくださり、アドバイスをくださりました。私は、右手のバチの弦を弾く位置が、上になり過ぎていることを教えていただきました。自主練習ではなかなか気づけないことを、教えていただいて、そのことがとてもありがたいなあと思いました。

 何回も何回も、ゆっくりのテンポで全員で『勝央音頭』を合わせました。1回目の教室の時は、半分までしか弾けなかったところが、今日は最後まで弾けるようになり、さらに全体の音が太く、大きくなっていることも感じました。まだ、揃えるところまでは難しいけれど、『勝央音頭』の原型が出来上がっていて、とても嬉しかったです。
 何回も何回も繰り返し弾いて、手の動きを体に染み込ませました。途中からは、小太鼓とも合わせて弾くと、お祭りのようなにぎやかなムードが出て、モチベーションが上がりました。

 後半は、今日新しく楽譜を頂いた、『黒田節』という福岡県の民謡を練習しました。勝央音頭よりも音数も小節数も少なく、簡単でした。けれど、開放弦で弾く技法が入っていたり、知らない曲を楽譜だけを見て、どんな曲なのか読み取っていくことが、難しく感じました。

 

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 この曲で、左手の指を押さえたままにして、音をぷつぷつと切らない癖をつけてほしいと先生が話してくださりました。以前、先生の弾かれた勝央音頭を聞いたときに、とても滑らかで、上品なイメージを持ちました。それは、音がぷつぷつと切れずに、繋がっていたからだ、と気が付いたし、自分の課題でもあると思いました。

 新しい曲で、基本に忠実に、上達出来たらいいなと思いました。
 三味線の音を響かせる皮は、猫の皮でできているようで、この梅雨の時期、湿気でとてもデリケートになっていることも教えていただきました。楽器を大切に使って、これからも練習を積み上げていきたいと思いました。

(りな)