6月26日(水)「ピーマンに美しい支柱を & ササゲの土寄せ」

6月26日のなのはな

P6260096

P6260098

 

 下町川下の畑に着くと、1.5メートルにカットした、支柱の縦竹、約660本が整然と積まれている光景が、目に飛び込んできました。

 この竹を使って、2日間を目標に、ピーマンの支柱立てを進めていきます。
 須原さんを棟梁に、下町川上畑のゴーヤの支柱のように、美しい支柱の建造物を作るべく、今日は、1.5メートルの縦竹を、約2.5メートルピッチで立てていきました。

 美しく支柱を立てるには、まず、竹の高さが揃うこと。そして、列を見ればまるで一本の竹しか見えないように通りを揃えること、そのことがとても大事なのだと思いました。
 そのためには、下準備が必要です。

 畝は3つのスパンに分断されているので、各スパンの始まりと終わりに打つ竹には、頭から1.2メートルの所に印をつけ、まずは、その竹だけをひたすら打ち込みます。
 それが出来たら、トリオでの作業。
 一人がかけやを持って打ち込み、一人が補助をし、一人が通りを見ていきます。
 自分たちが立てている列のあたまの高さ、通りが揃うように、片目を瞑って、スパンの始まりの竹と終わりの竹の高さが揃うところに目線を合わせます。
 そうすることで、印はつけなくても、スパンの要所要所で立てる竹も、1・2メートルの高さになり、必ず30センチ以上は打ち込めるようになっていて、手間は省けるし、見た目が美しく仕上がり、須原さんの知っている技術を教えていただけて、とっても勉強になりました。

 

P6260110

 

 とはいっても、最初は、なかなか苦戦して、本当は竹が全部同じ高さにそろうはずなのに、
(あれ? 隣の竹と高さが違うぞ??)
 という珍事件も起きて、難しいなと思っていたのですが、一区画終える頃には要領を掴んで、どんどん真っ直ぐ綺麗に竹を立てていくことが出来て、上達していくと、とても面白くなってきました。

 竹を打つ工程では、通りを見る人の力量が、畑の美しさに反映されますが、竹を打つ人の補助役が、真っ直ぐという感覚を習得していって、(まっすぐはここだ!)というところに竹を刺していけるようになっていって、それがすごいなぁと思ったし、そうなると、どんどんテンポが良くなっていきました。わたしはかけやで竹を打ち込んでいったのですが、テンポが良いほうが、疲労も少なくて、自分の打ち込みも速くなっていくようで、とても楽しかったです。

 

P6260115

 

 2組のトリオで進めていったのですが、自分のトリオでも、もう一方のトリオでも、「あと5センチ!」「オッケー!」「綺麗!」といろんな声が聞こえてきて、人がいっぱいいるわけではないけれど、みんなで一生懸命やっている空気感に嬉しくなって、気持ちよかったなと思います。

 午後からは、人数が1人増えて、7人になったので、須原さんが、竹を打つところの印を付け、それが終わると、今度は横竹を付ける準備も始めてくださっていて、わたしたちが困っていないか、効率よくやれているかを気に掛けながらも、作業を進めてくださっていて、とても有難かったです。

 

P6260117

 

 休憩時間には、一番綺麗に竹の頭と通りが揃っている所で、支柱の内側から顔を出している、とってもかわいい写真を撮ることが出来て、須原さんも一緒に、満面の笑みで写ってくださったのが嬉しくて、みんなにも見てもらいたいなぁと思いました。

 縦竹の打ち込みは、残り6区画ほど。それが終わったら、今度は上段の横竹付けに入ります。横竹も、高さを揃えて、綺麗に真っ直ぐ、そして頑丈に取り付けられるように、明日も1日、須原さんとみんなで、綺麗な支柱立てを楽しめたらいいなと思って、そのために、できることを頑張りたいです。

(なつみ)

 

***

 

 諏訪奥畑に植え付けたササゲが、本葉5枚ほどになって、元気に育っています。雨がやんでいる貴重な今日、2枚のササゲの畑の土寄せをしました。
 昨日の夜に雨が降ったので、土寄せができるだろうかと心配したけれど、日中に日が出て、土が乾いて、無事に土寄せができました。

 午前中に管理機がけをしてくれていて、土がふかふかでした。昨日、草木灰を追肥したので、リン酸とカリウムを吸収して実がたくさんつきますようにと、願いをかけながら、ササゲの根張りが良くなるように、たっぷりと土を寄せました。

 

P6260264

 

 雨後とは思えないくらいに土をふかふかに耕してくれていたので、ワンアクションで多くの土をあげることができました。ワンアクションでたっぷりと畝をかまぼこ型に太らせることができると、自己肯定感が上がります。思わず、「楽しい!」と何度も言ってしまいました。

 みんなでひとつの畝に等間隔に並んで、土寄せを進めました。そうすると、隣の人のスピード感を感じて、そのスピード感に背中を押されて、自分もスピードが上がりました。言葉に出さなくてもお互いに心の中で応援しあっている空気があって、その中で作業をしていると、力がいくらでも湧いてきました。パワフルなメンバーで力をあわせて、20分で諏訪奥畑の土寄せを終えました。

 

P6260269

 

 諏訪奥畑でのスピード土寄せを終えて、私たちは、気合いに満ちた気持ちで魚とり畑に行きました。約7アールの畑です。40分くらいで終わらせる目標で、畝に等間隔に並んで土寄せをしました。
 諏訪奥畑よりも土が湿っていたと聞いていたので、ハードな土寄せになるかもしれないと思っていたのですが、ふかふかに耕してくれていたので、土寄せがやりやすくて、そのことがとてもありがたかったです。

 少し腕に疲れが出てきたときも、隣の人の空気を感じると、パワーが一瞬で充電されて、身体が軽くなりました。「あとちょっとだー! 頑張るぞ-!」と気合いを入れて、くわを動かしました。
 ふと顔をあげれば、あと5畝。「よし、あと5畝だ!」と気合いを入れて、ラストスパートで追い上げます。最後の1畝は、みんなでぎゅうぎゅうになって終わらせました。

 

P6260273

 

 終わったときは、みんなでやったー! と、万歳をして喜びました。30分で7アールの畑の土寄せを終えることができました。綺麗なかまぼこ型の畝の中心に、しっかりと土が寄ったササゲがあるのを見ると、安心感と達成感でいっぱいになりました。

 ほっとした気持ちで、ふと下を見たら、小さなアゼムシロがたくさん咲いていて、小さな妖精の手のように可愛いその姿に、癒やされた気持ちになりました。こんなに可愛い妖精にかこまれたササゲたちは、よく育つだろうと思いました。

(えつこ)