６月２９日のなのはな
吉畑手前ハウスで栽培しているバナナの花が、初めて咲きました！
バナナを植え付けてからというもの、毎日のようにバナナのハウスへ見回りに行き、夏場はエンジンポンプで週に２度、５００～１０００リットルの水をやり、冬場はバナナハウスを暖かく保ちました。
「なのはなファミリーで、バナナを育てたい」
「１人１本、なのはなで育ったバナナをみんなと食べたい」
バナナハウスに足を運ぶたびに、そんな小さな夢が膨らんでいきました。
しかし、ここはパプアニューギニアではなく日本。それも、日本は日本でも沖縄や島でもなく、岡山県です。
その為、日本のバナナ栽培にとって最大の壁である、寒さとの戦いがありました。
それは、昨年の１月のこと。かつてない大雪で、なのはなファミリーの９棟あるビニールハウスが潰れてしまい、その中にバナナハウスがある吉畑手前ハウスもありました。
なのはなファミリーのバナナハウスは、須原さんを中心にハウスinハウスinハウスと３重構造になっていますが、それがつぶれてしまったこともあり、一度は枯れて振出しに戻ったバナナ。
その際は、思い切ってバナナの株を地際で切ったのですが、春になってまたバナナは再生したのです。
そして迎えた、二度目の冬。今回は、バナナハウスの地面に埋めている電熱ケーブルを３５度設定にし、バナナハウスの地面を土ともみ殻のミルフィーユ構造にしました。
また、何よりも今年の冬越しが成功した一番の理由は、遅霜による被害がなかったことです。もちろん、バナナの生育適温は２０～３０度なので、冬はどれだけ頑張ってもハウスの中は５度を下回ってしまうのですが、それでも農電ケーブルのお陰で根が守られたから、無事にバナナは冬を越すことができたと感じます。
花が咲いたバナナ。いったいどれが花だろう？
「赤紫色の巨大な膨らみ！」
そう言いたくなりますが、実は黄緑色の小さなバナナの実の先端にある小さな小さな白い花がバナナの花です。
それはユリの花のように白く、可愛らしいのですが、この花が散ったら、もうバナナの実はどんどん膨らんでいくのかと思うと期待が高まります。
ちなみに、先ほど述べた赤紫色の部分は別名「バナナハート」とも呼ばれ、生産地の人々はこのバナナハートを野菜としても利用するようです。
エキゾチックで、少し奇妙なバナナの花。バナナの花を包んでいる苞が１枚ずつ、外側に捲れていくと、中からバナナが現れていきます。
私の予測では、この１本のバナナから約８０本の実が収穫できるのではないかと思っています。花が開花してから、収穫までの目安は７０～１００日頃。
あと３か月後、ついに、なのはなファミリーでバナナを収穫できる日が来るのか。
なのはなファミリーのみんなと、自家製のバナナを食べられる日が来るのか。
それは、あと３か月間の手入れと願いにかかっています。
「どうか、なのはな産のバナナをみんなと食べられますように」
そんな思いを胸に、明日もバナナハウスへ行きたいです。
（ななほ）
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作業の中で１番、２番を争うほど楽しい！ と言われる野菜の全収穫を行いました。
今日の収穫野菜は、ニンジン！ 私は、少量の収穫をしたことはあったけれど、本格的に全収穫なんてしたことがなかったので、すごくワクワクしていました。
ニンジンの畑に、つくとしばらく見ないうちにとても大きくなっていて、雑草抜きに苦労していた頃のニンジンはどこへ行ったのか！ と思うほどでした。スコップで周辺を掘り、そのあとに手で抜くという方法で行いました。
いざ、ニンジンを抜いてみると、スポスポ抜ける！ それが本当に楽しくて、手元にどんどん可愛いニンジンが増えていくのが、すごくうれしかったです。今日は土曜日で、りゅうさんがいてくださったのですが、りゅうさんが歌を歌いながら、とても楽しんでニンジンを引っこ抜いていました。
ニンジンを楽しみながら抜いていると、ときには、曲がったニンジンや、足が生えたニンジンなんかも出てきて、いろんなニンジンの形があって面白かったです。
すごく大きくてきれいなニンジンもあり、立派なニンジンを穫れた時は、とてもうれしくなりました。
しかし、ニンジンは傷みやすいと聞いていて、確かに、抜いていると、傷んでしまったニンジンが何本かあって少し残念な気持ちになりました。雨が降った後の畑の水はけがあまり良くなかったのが原因らしく、次は高畝にしたい！ とチームリーダーのあけみちゃんが言っていて、今後のニンジンの栽培に活かしていけたらいいなと思います。
そんな中でも、全収穫して、コンテナ２６杯分に入るほどのニンジンを収穫することができました。大量のニンジンが入ったコンテナが並べられているのを見て、歓声が止まりませんでした。こんなに大量にニンジンを見たのは、生まれて初めてで、１枚の畑からこんなにも多くの量を穫れることにも驚きました。
私はなのはなファミリーに来るまで、ニンジンがあまり好きではなかったけど、今日の収穫の作業で心から楽しいと感じ、ニンジンがたくさん収穫できる喜びを実感しました。その気持ちから、これからニンジンが大好きになるのではないかと思います。今日、たくさんのニンジンを収穫したので、毎食ニンジンが出て来てくれるのではないかと期待しています。りゅうさんも、かき揚げ丼を作ろう！ と言っていて、すごく楽しみだなと思います！
（ゆうな）
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