「心から滲む音」 りんね

6月25日

〇竹取り

 昨日に引き続き、開墾26アール畑の傍の竹林で、竹取りの作業をしました。今日は、お父さんがずっと作業を監督してくれました。
 お父さんが、竹の切り出し、枝払い、3メートルカット、積み込み……と、限られた場所で流れよく作業できるよう、一人ひとりの動線まで見てくれて、とても動きやすかったです。頭を使って、全体が流れよくいい作業になるように、考えるということを、お父さんが自ら監督をする姿勢で教えてくれて、ありがたいなと思いました。

 竹取りは危険でもあるので緊張感はもともとあるけれど、お父さんが大工の棟梁のように見てくれていたから、より空気が引き締まって、その中で、自分なりに一生懸命、作業に向かうことができました。その空気感が、嬉しかったです。
 午後は、私は竹を切り出すまちちゃんの補助をさせてもらいました。まちちゃんが、ずっと、ノコギリで竹を切り続けていて、急な斜面で切ることもあったのですが、その大変さも楽しんでいて、本当にかっこいいなと思いました。
 明日も、少しでも多くの竹を取って、なるべくみんながやっていて気持ちいいように動けるように、周りを見ながらできることを頑張りたいと思いました。

〇アコースティックギター教室

 夜はアコースティックギター教室がありました。
 今日から新曲の練習が始まったのですが、その前に、これまで、それぞれが今までなのはなで演奏した中で、好きな曲を練習していて、それを発表する場がありました。
 私は、先々週から少人数で『ラ・カンパネラ』を練習することになり、そちらを優先していました。けれど、この機会はまたとないチャンスで、自分も演奏させてもらいたいな……と思いました。
 急遽、発表までの30分で、以前演奏した、『玉蜀黍』を練習しました。指使いを覚えているだろうか、と思ったけれど、この曲はもう指が覚えていて、すぐに思い出すことができました。短い時間でも、ぱっと思い出して弾ける曲が、1曲でもあることが嬉しいと思いました。

 発表は、藤井先生の『流れゆく雲』(岸辺眞明さん作曲)から聴かせていただきました。本当に穏やかで優しい曲で、心が癒されることを感じました。
 また、りなちゃんが『くじら』を短い期間で弾けるようになっていて、すごいなと思ったし、やっぱり『くじら』は大好きだなと思いました。
 あやちゃんも『花』を演奏してくれて、ヴァイオリンを経験しているからか、音が繋がっていてとても綺麗な演奏だと感じて、すごいな、と思いました。ギターを弾く姿を見て、シスターのりなちゃんととても似ている、と感じました。
 ひろこちゃんの『レインボー・チェイサー』も聴いて、やっぱり、素敵な曲だな……私も弾きたいな……と思いました。

 みんなの演奏も聴けて、自分も演奏して聴いてもらうことができて、本当に嬉しい時間でした。私は正直、もっとギター演奏を人に聴いてもらいたい、という欲求があります。
 緊張して、今のベストの演奏ができたわけではないけれど、その欲求が少し満たされました。後で、「『玉蜀黍』がすごく好き」と言ってくれた子もいて、嬉しかったです。
 いつか今回みたいな場所が、段々大きくなって、多くの人に聴いてもらえるようになっていったら、いいな……と思いました。

 また、新曲の『ノーベンバー』と『ナイト・イン・タイペイ』の練習も始まりました。岸辺眞明さんの曲で、どちらも好きになりました。
 フジコ・ヘミングさんが演奏していた『ラ・カンパネラ』も、ドラマチックで、弾いていると自分の気持ちにもあっているような気がして、弾かせてもらえることがとても嬉しいです。
 覚えるべき曲がたくさん……。ずっと、ギターを弾いていたくなります。時間が足りないよー。
 そして、聴いてもらいたい……、私にとってギターは、心から音が滲むような思いがしているものです。
 今は独りよがりな欲求だけれど、いつか、まだ見ぬ誰かにとっても嬉しいようなものに、なっていったらいいな……なりそうな気がする……と思いました。