6月20日(木)「白桃の花嫁、収穫期へ」

6月20日のなのはな

 ついに、桃の収穫が始まりました。今日は、一番早く収穫できる『はなよめ』という品種の桃の初収穫をしました。つい1週間ほど前に修正摘果をしていて、その時にはまだ実も一回りほど小さく、青みがかっていました。けれど、今日見ると、袋がパンパンにはちきれそうな実もあり、この1週間でこんなにも大きくなったことに少し驚きました。

 いよいよ桃が採れ始まるんだ、と思うと、緊張とワクワクで胸がいっぱいになりました。はなよめが採れ始まると、あとはノンストップで桃の収穫ラッシュになります。摘蕾から始まり、みんなと一緒に手入れをしてきた桃を収穫まで繋げられた、と思うと、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 

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 もう、樹の下に入っただけで、桃の甘い香りが充満していて、袋を開けないまでも、熟れている、ということが分かりました。収穫し始めなので、熟れていそうな日当りの良い高いところや、枝先など、目星をつけて、袋を開いていきました。

 パンパンに開いている大玉の桃は、かなり熟れていて、収穫できる実がありました。樹熟し白桃の基準を、改めてあんなちゃんに教えてもらいます。香り、色味、位置、総合的に判断して、収穫をします。でも、一番に大切なのは、一番美味しい状態で収穫すること。収穫した実を、実際に切ってみて、果肉の柔らかさを確かめます。まだ早ければ、包丁の刃を入れる時に、しゃりっとした食感だけれど、良い具合で採れた桃は、スーッと包丁が入っていき、切ったそばから果汁があふれ出します。その違いは、見た目ではほんのわずかな違いです。でも、一日採り遅れただけでも、かなり実の状態が変わってくるので、適切な時期に、採る、ということが難しいけれど、何よりも重要なことだと思いました。

 

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 採り頃の熟れている桃は、鼻を近づけると、本当に良い香りがします。そして、表面の毛がちぱちぱしなくなって、クリーミーな手触りになります。
 色は、クリーム色っぽくなって、全体的に青みが抜けてきます。ただ、青みが抜けたかどうかの見分けがとても難しく、袋の色が光で反射したり、葉の緑が映ったりすると、色の見分けがつきにくくなります。また、果頂部から青みが抜けていき、果梗近くは最後まで残る特徴があり、採ってみて、果梗部を見てみると、まだ青みが残っていたということもあり、見分けがとても難しいです。

 桃の発しているオーラを感じながら、心の目で見て収穫をします。迷ったらペアの人と確認し、一玉一玉、丁寧に収穫をしていきました。
 今日は初収穫なので、あまり収穫できないかな、と思っていたけれど、予想と反して、たくさん収穫することが出来ました。今年はカメムシや虫の被害が多い年だけれど、収穫した桃は、綺麗な桃が多く、安心しました。

 

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 ドキドキの糖度測定。豪雨が最近立て続けにあったので、どうかな、と思っていたけれど、測定を始めると、15度の高糖度の桃もいくつもあり、平均が、13度、14度と高くとても嬉しかったです。
 品質の高い桃を、これからもコンスタントに収穫できるように、自分の役割を精一杯果たしたいと改めて思いました。

 明日もはなよめの収穫があり、これからどんどん桃の収量も上がってくるのが楽しみです。

(りな)

 

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〈早生から晩生を含め140本の桃の手入れをしています。袋掛けの作業も大詰めです〉

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〈収穫が近い樹の根元には、雨の前にブルーシートを敷き、水分を吸って糖度が落ちたり実割れしたりすることを防ぎます〉
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〈畑では、野菜の担当チームでかねてから進めたかった手入れへ。サトイモの土寄せ、ゴーヤや大豆の水やり、ピーマンの脇芽摘み、収穫を終えた水菜畑の片付けなどをすることができました!〉