6月号⑨「二〇二五年 稲作のはじまり! 」 さくら

 

 キャンプが一段落すると、いよいよ、稲作が始まります。

 五月十三日、あゆちゃんたち八人のメンバーで育苗トレーに焼土を詰める作業をしました。今年は、約千枚の育苗トレーに焼土を詰めます。

 数日前から何人かのみんなが、育苗トレーの洗いや選別、酢を使っての殺菌などをしてくれていました。

 朝食前に焼土詰めの会場になる中庭に、作業しやすいセッティングをしてくれていて、作業が始まる時間には、その会場にあゆちゃんが、焼土が積まれているエルフ(一・五トントラック)をつけてくれました。

 ピーッ、ピーッと会場にバックで入ってくるエルフを見ると、いよいよ焼土詰めだ、という感じがしました。

 

 

■なのはな史上

    最速の焼土詰め

 

 八人体制で、六人が焼土をひたすら詰めていき、るりこちゃんとしなこちゃんの二人が育苗トレーの中で必要なものに敷紙をしてくれたり、焼土の補充をしてくれたり、焼土詰めが終わったトレーを移動して積み重ねてくれていました。

 昨年までは、六人体制で焼土を詰める人が自分たちでそれらのことを同時にしていたのですが、焼土を詰め続ける人、補充などをする人で役割分担があると、余分な動きがなく、とても早く進みました。

 焼土詰めでは、あゆちゃんが「一枚目、スタート」「二枚目、スタート」というふうに、コールしてくれます。一枚四十秒を目標に、トレーの中で土が詰まっていないところがないように、平らになるように注意しながら、あゆちゃんのペースに必死でついていきました。

 はじめは四十秒よりも早くすると、少し雑になってしまったのですが、後半になると、どのくらいの焼土をはじめにトレーに入れると丁度良いか、手順はどうすると綺麗で早くできるか分かってきて、あゆちゃんのコールで十分間に十七枚ほどできるようになってきました。

 

 

 千枚の黒い育苗トレーに、どんどん焼土詰めが進み、時間内に余裕を持って焼土詰めを終えることができて、片付けまですることができて、とても気持ちが良かったです。

 あゆちゃんやまえちゃんたちが段取りをしてくれていたから、とてもスムーズに進み、すごいなと思いました。

 

 

■播種の日

 

 五月十五日、お父さんお母さんみんなで播種をしました。永禮さんが朝早くから来てくださいました。

 須原さんたちがグラウンドを平らにならしたり、ミラシートをかけられるようにポールを打ったり、前日から準備してくださっていました。

 

 

 私はお母さん監督のもと、左官屋さんのように、育苗トレーの縁から空気が入らないようにコテで土を寄せて隙間がないようにしていく役割をさせてもらいました。晴れていて、グラウンドはとても乾いていました。同じ役割の人で、コテで綺麗にならすことができる丁度良い水加減になるように、ジョーロで水を調整しながら進めました。

 一人が先を行き、土をかきだして寄せていき、もう一人が後を追って隙間がないように綺麗にしていきました。

 

 

 振り返ったときに、傾斜の角度が揃い、テラッとした土の表面が見えると、とても嬉しかったです。

 トレーを置いてくださっている、永禮さんやなおちゃんが、「百枚いきました」と、きりの良い枚数になると教えてくださいます。

 あゆちゃんが播種機について、一枚一枚丁寧に取り出してくれた育苗トレーを、みんなが慎重に運び、永禮さんやなおちゃんが、水糸に合わせてズレがないよう置いています。

 

 

 コテで育苗トレーの縁を埋めた後からは、防除部隊のみんなが防除をしてくれて、防除されたところから、乾燥しないよう不織布がけ、ミラシートがけがされていきます。

 みんなでそれぞれの役割を坦々と進めていきました。全員で向かい、うるち米、もち米、紫黒米と、最後まで無事に播種が終わり、良かったと思いました。

 

 

 播種がされてからは、お仕事組さんやまえちゃんが、稲の苗に日光が当たらないよう夕方や朝早い時間から水やりをしてくれていました。

 田植えに向けて、お父さんや須原さん、永禮さんが代掻きをしてくださっています。私も、稲作が上手くいくよう、できることを頑張りたいです。