キャンプ一日目の夜のこと。みんなのライブをしている途中に、雨が降ってきた。(あ〜、これは大変だ!)急いでみんなで音響機材を片付けているときに、「この後は、お父さんとお母さんのライブをします!」との声が。雨が降ってしまったのは少し残念でしたが、気持ちを切り替えます。これが、なのはなのみんなの凄いところ。あっという間に外は片付いて、山小屋リビング内は、お父さんお母さんのライブ会場へと変身します。ギュウギュウになったリビングは、とても温かな空気で満たされています。

「お父さんの幼少期、なのはなファミリー設立の経緯について、お父さんのことを知りたいです」
お父さん、お母さんのライブは、この質問に答えながら進んでいきます。
お父さんの幼少期、お父さんは何に生きにくさを抱えて傷ついたのか、その時にどう感じたのか。お父さんが物書きになった経緯、仕事の話し、時に恋愛話もあったり、お父さんとお母さんの出会い、そして、どういうきっかけでなのはなファミリーが作られたか。
お父さんが、自分のことを隠すことなく、どう生きたか、何を考えてきたか、どんな失敗をしたか、そのときの恥ずかしかったことも全て話してくれました。
親は子供を育てるときは、背中でその姿を見せる。そう、お父さんが以前話してくれました。お父さんは自分の生き方のどこを見せてもいい、それが全てみんなが生きる上の材料になるならと、よかれの思いで話してくれます。
自分と同じ苦しみを持っている人がこの世の中にいるのではないか。自分のこの苦しみが何か知ろう。苦しみを味わい尽くそうと思った。言葉は少し違うけれど、お父さんが話しました。
お父さんの覚悟や、真剣に今を向かう気持ちが今もずっと続いていることを感じました。
お父さんとお母さんは、たくさんの人と出会いながら、なのはなファミリーを作りました。
私がなのはなに出会う前は、まだ見ぬ誰かだったかもしれないけれども、なのはなに出会って過ごしていく中で、次は自分たちが、まだ見ぬ誰かとの出会いを思いながら日々変わっていくんだと感じます。

山小屋リビングは古吉野リビングよりも半分ぐらい小さめで、その分みんながギュッと集まっています。その空間が温かくて、ただそこにいるだけで気持ちが満たされました。
お話の間間に、『とんぼ』『ヒーロー』などの曲をお父さんがギターを演奏しながら、お母さんと歌います。みんなも一緒に口ずさんで、自然と口角が上がります。ここにいるのは偶然ではなくて、ここに辿り着いたのは何かの縁で、必然なんだと思いました。だから、今いる仲間のなかで少しでも力になれるように、嬉しいことも苦しいことも向き合って変わっていきたいと思いました。
