コンサートを駆け抜け、クリスマス当日。なのはなファミリーで行われたのは、クリスマスパーティー!! ではなく、お餅つき大会!! お餅つき大会が初めてだった私は、クリスマスの気分でいたらいいのか、お正月の気分でいたらいいのかよくわからない、不思議な気持ちになりました。
特にこの日は、朝にサンタさんからのクリスマスプレゼントが体育館に届いていて、跳んで喜んでいたすぐそばで、お餅つき道具がセッティングされていて、クリスマスとお正月が同時に来たようで嬉しさ二倍、ワクワクが止まらなくなりました。
朝食後、すぐにお餅つき大会が始まりました。体育館にはお米を蒸すコーナー、ついたお米をちぎって丸めるコーナー、機械でお餅をつくコーナー、体育館のすぐ外の中庭では杵と臼が用意され、とてもにぎわっていました。さらに永禮さん、松山さん、前川さんが、駆けつけて下さいました。私は人生でお餅つきなんてしたことがなかったので、びっくりすることが多く、まず、お餅って初めはお米の形してるんだ……と、そこから初めて知って驚いていました。
■形を変える米
さくらちゃんやよしみちゃん、須原さんが次々にお米を蒸してくれて、臼の上に入れていきます。まず、入れられたお米を杵でこねるところからスタートしました。お餅をついても、お米はあまり潰れないらしく、これをすることでお米の原型が無くなり奇麗なお餅ができるそうです。初めて杵を持つと、思ったよりも重く、ずっしりしていました。一つの臼に四人、杵を持った人がつき、お米をこね始めます。案外力が必要で思いっきりつぶさないとなかなかお米がつぶれませんでした。お米が四つの杵にこねられてるのを見て、なんだかお米をいじめているようで悪いことをしている気分になりました。しかし、徐々にお米が粘り気を出していき、最終的にねばねば、つるつるになって、徐々にお米が形を変えていくのがすごくおもしろかったです。
いよいよ、つきに入りました。私はやったこともなく、自信もなかったので最初の一回は見ていることにしました。永禮さんやふみちゃん、すにたちゃんが杵をもってお餅をつき始め、その迫力に驚きました。思いっきり杵を振り上げ、リズミカルなのに確実に臼のど真ん中に杵がつく。一人一人順番についていくのですがテンポがものすごく速い。さすがだな〜と感心してみていると、永禮さんが、「大太鼓を打つ時とどっちが力いる?」とふみちゃんに聞いていて「さすがに大太鼓です」と笑って会話していたのが聞こえて、大太鼓ってものすごい力なんだな、と改めて何分も大太鼓を打ち続けるふみちゃんはすごいと思いました。
いざ、私がお餅をつく番になりました。うまくできるか不安でいっぱいだったけど、ふみちゃんや永禮さんを真似してやってみました。すると、臼の真ん中に杵を持ってくるのが難しい、難しい。杵を振りあげるのも結構大変で、たくさん力が必要でした。その姿を見ていたまえちゃんが、
「杵を振り下ろすときに、お餅を奥から手前に引くといいよ」
と教えてくれて、そのことも意識しながら、打っていたのですが、うまく力が入らず、お餅をつくときに少し杵がぐらついてしまいました。
楽しいけど、ふみちゃんのようにうまくはできなくて、悔しく思っていたら、「もっと腰を入れて! もっともっと!」と、いつもの感じでまえちゃんの指導が入りました。その時私は、「お餅をつく時も腰が必要なのか!」とはっとしました。それと同時に、よしっ、と気合が入って、腰を意識しつつ、怖さを恐れず思いっきり打ってみました。すると、
「いい、いい! やればできるじゃん! 今までのは何だったんだよ〜」
と言われて、ものすごくうれしくなりました。まえちゃんの言葉がすごくうれしくて、もっとやりたい、もっとうまくなりたい、という気持ちでいっぱいになりました。みんなと回しながらも、何度も杵を打ってるうちに徐々に慣れてきて、こうすれば打ちやすいとか、こうしたらうまくあたるな、などがわかるようになりました。すると、
■もちもちの
「ゆうなちゃん、さっきと打った時の音が全く違うね! すごく上達してる、ビフォーアフターでみたいくらいだよ!」
と言ってもらえて、ものすごくうれしくなりました。みんなと一緒にお餅を打っていると、周りで「よいしょ〜よいしょ〜」と掛け声をして応援してくれたり、一緒に笑いあう時間がすごく幸せで上達できたのもみんなのおかげだなぁとすごく温かい気持ちになりました。
ふみちゃんの打つ力は変わらずものすごい迫力で、いつ見てもかっこよかったです。ふみちゃんに見とれていたら、ふみちゃんがお餅をついた時に、持っていた杵がバキッと折れてしまい(当たりどころが悪かったわけではなくて、力が強すぎた)、ふみちゃんパワーがすさまじすぎると、みんなで笑いあった時間も楽しかったです。
打ち終わった後のお餅はちぎり、まるめ会場へと運ばれます。そこではあゆちゃんや河上さんがひたすら丸餅一個分の大きさにちぎっていき、ちぎった丸餅をみんながまるめていきました。
そのあゆちゃんと河上さんのちぎりの手つきがものすごくきれいなうえに素早くて、ひと目見たときは驚きと感動で目が離せませんでした。あゆちゃんの切ってくれた、お餅を触ってみると「わあ〜〜〜!!」という声が自然と出てきました。お餅は暖かく柔らかく、ぷにぷに、もっちもちで、暖かい雪見大福を触っているかのような不思議な感覚でした。柔らかくて暖かいお餅をひたすらまるめていたのですが、その感触、お餅が愛しくなりました。
■ナマコ型の豆餅
丸餅が一通り終わると、次は豆餅作りが始まりました。つき終わって最後に黒大豆を入れて混ぜ込み、完成というものでした。出来上がった豆餅を見るとものすごく美味しそうな香りがしておなかがグーグーなりだしました。つき終わった後の豆餅はちぎって丸めることはなく、巨大なナマコ型にあゆちゃんが成形していて、これもまたすごくきれいで感動しました。
お昼近くなってきて、おなかもすいてきたころ、生餅作りが始まりました。今回、つきたての生餅をお昼にみんなで食べるらしく、すごく楽しみにしていました。生餅も丸餅と同じようについていって、つき終わったら、お湯にの入ったボウルに入れ食堂へと運ばれて行きます。配膳をしているみんなが、柔らかいうちにと思って、急いで配っていってくれていて、それを思うと、私もみんなのために頑張りたくて、美味しくなるように柔らかくなるように気持ちを込めて、全力でつきました。その時間がすごく楽しくて、みんなと協力しながらスムーズにお餅つきが進んでいくように動けたのがうれしかったです。
お餅つきを全力で楽しんでいたら、時間はあっという間でした。いつの間にか、つくお餅が無くなっていて、お餅つきの後片付けをするのがすごく名残惜しいような、さみしいような気持ちななりました。
食堂に行って席に座ると、みんなと一緒についたお餅の上に、あんこやきな粉、大根おろしがついていて、みんながニコニコしながら喜んでいるのが見えて、すごくうれしい気持ちになりました。最後の最後まで、みんなと一緒に喜び合えて、楽しい思いを重ねた一日に、ものすごく幸せを感じました。私は去年のクリスマスの日は入院していて、一人さみしく泣いていました。その前の七年間くらいは症状にまみれたクリスマス。こんなにも、楽しくて一日中笑っていて幸せなクリスマスは人生で初めてでした。私は心からなのはなファミリーに来れて良かったと思います。
なのはなにきて、大好きなみんなと笑いあう最高なクリスマスがあって、大事な日を一緒に過ごすことができて、症状に襲われない幸せな思い出が、私の宝物になりました。
