待ちに待ったクリスマス。
何歳になっても、クリスマスの朝はワクワクします。それも、なのはなファミリーで過ごすクリスマスは何倍も、何倍もワクワクします。
なぜかというと、私たちみんなにサンタクロースさんがプレゼントを届けてくれるからです。
頭の中で鈴の音を流して、幸せな気持ちで目が覚めた朝。吐く息は白く、窓の外を見ると霜が降りていて、朝日にあたってキラキラと光っていました。
そして、枕もとを見ると……。
あれれ? プレゼントがない!
(私にはプレゼント、届かなかったのかな)。
そう思い、布団から飛び起きると、居室のドアがパッと開き、ゆうなちゃんとかのんちゃんがドアから顔だけを出して、そのまま満面の笑みで、どこかへ走っていきました。その勢いで、部屋を出てみると、廊下にはサンタクロースからのメッセージが!
「今日はクリスマス! 目が覚めたら体育館へレッツゴー!」
(一体、サンタクロースはどんなプレゼントを届けてくれたんだろう?)。そう思い、リビングに行くとすにたちゃんやなつみちゃんの姿がありました。
「ねえ、プレゼント、取りに行った?」
そう、聞いてみると、返ってきた答えは、
「もちろん、もう着てるよ!」
「え、もう着てるの? どこどこ」
探してみても、すにたちゃんが来ているのはいつもの黄色いセーター。より一層、今回のプレゼントが気になりました。
そして、ちょうど、同じころにリビングにやってきたそなちゃんとみつきちゃんに声をかけて、体育館へダッシュ。
すると……。何ということでしょう。目の前には柔らかな色をしたタートルネックのケーキがありました。
「あった!」
一人ひとり、名前の書いた札と共にそれぞれに似合う色のタートルネックがあり、真っ白なリボンをほどいてみると、その優しくて滑らかな触り心地に心が温まります。お揃いのタートルネック。冬には欠かせないタートルネック。なのはなファミリーにやってくるサンタクロースは、私たちの生活にとっても嬉しい彩を与えてくれるプレゼントを届けてくれます。
サンタクロースさん、ありがとう。大切に着させてもらいます。
なのはなファミリーのクリスマスは、毎回、クリスマスイブにチキンライスと岩見田北京ダック(鶏肉の照り焼き)に、手作りのパウンドケーキをいただきます。
そして、クリスマスと同時にやってくるのが、お餅つき。
クリスマスソングを聞きながら、お餅をつくなのはなのクリスマス。
そんなクリスマスが私は大好きで、きっと、この先私が家庭を持つことになっても、クリスマスイブはチキンライスと岩見田北京ダックを食べて、クリスマスの日は家族みんなでお餅つきをしていることになるでしょう。