「みんなと理想を持ち、作った縁日」
あや

なのはな縁日2025 感想文

 

 もうすぐ夏が終わりそうな秋の気配がただよう頃、山小屋で縁日が開催されました。今年の縁日は、2日間という贅沢スケジュールです。
 盛りだくさんの縁日に、ゲストの方もたくさん来てくださると聞いていて、当日を心待ちにしていました。
 卒業生がたくさん帰ってきてくれていて、嬉しかったです。誰でもいつでも帰れる場所があるということが本当に凄いことで、そんな場所があることが幸せだなと感じます。帰ってきてくれる卒業生が、昨日も一緒に過ごしていたのではと思うほど、スッと帰って来てくれる姿が、本当になのはなが家なのだと感じました。

 縁日前夜祭は肝試し……。去年やったのに何で今年もあるんだー! 怖いからなくていいよー!! と恐怖を感じていました。準備期間のお化け屋敷チームの意味ありげな笑顔がとても怖かったです。
 肝試しがあると発表されてから、須原さんがとても楽しそうに、今年はどんな題材にするかを考えておられて、須原さんの本気のサービス精神が怖かったです。今年のお化け屋敷は、山小屋の山を回るものでした。
 ただでさえ部屋の中でも怖いのに、山の中で、しかも夜に行かなければならないのかと思うとそれだけで憂鬱な気持ちになっていました。(泣)
 いつも音楽室で集まって、どう怖がらせようかと考えている姿に恨めしさを感じるほど、お化け屋敷チームのみんなの準備がとても楽しそうだったなと思います。
 山の中でゲネプロをすると聞いた時、お化け屋敷にもゲネプロがあるのか! と驚きました。何度も練習を重ね、お父さん、お母さんからアドバイスをもらって、修正しているお化け屋敷チームの本気がかっこよかったです。みんなの準備姿を見て、大人が本気で作ろうと思うから、楽しくて、充実して、みんなが楽しめる(怖がる)ものができるのだなと思いました。 

 前夜祭当日。次第に暗くなり、お父さんから昔あった怖いお話を聞く時間になりました。お昼からお父さんが、読む練習をされていて、お化け屋敷チームだけでなく、お父さんも肝試しに本気でした。部屋の電気が真っ暗になって、お父さんのお顔だけが照らされて、おどろおどろしくお話をしてくださるのは、思わず耳を塞いでしまうほど怖かったです。みんなの表情も強張っていて、お父さんのお話で怖さが5倍以上増したのを感じました。
 待機中、ブレーカーが落ちて真っ暗になったのは本気で怖かったです。演出かと思いました。外からは、先に行ったグループの大きな悲鳴が聞こえてきて、さらに怖さに拍車がかかりました。

 

 

 行きなくない~(涙)と思いながらも、そんなことはできず、時間になってしまいました。入口に行くと、赤い灯りに照らされて、もの凄く怖い女の人がずっとこちらを見ています。まばたきしていないと思うほど、ずっとこちらを見ていて、怖さの圧が凄かったです。

 地図と提灯をもらい、スタート。山に入っていくと、暗い! 見えない! 提灯を持っていても、道は全然見えなくて、見えるのは自分たちの周りくらいでした。
 最初から、おばけが飛び出してきて、追いかけてきます。あの急な坂を走って逃げることはできないだろうと思っていたのですが、人は大きい怖さを感じると、坂でも全力疾走できるのだと知りました。道は暗いし、地図は分からないし、途中途中で、お札や何か置いてあるし。何がどうだか分からないまま、ただただ悲鳴を上げながら進んでいきました。
 1番と4番の2枚のお札を取ることになってしまい、心臓はばくばくでした。1番も4番も、お札を取ったあと、どうなっていたのか、よく覚えていません。怖すぎて、おばけも見ることなく、取ったらダッシュの何かのスポーツをしているのでは、という感じでした。
 どこの場所でも四方八方から、おばけが飛び出して追いかけてきます。実際、周りを囲まれていたか、分かりませんが、体感として、前にも後ろにも、どこにも挟み撃ちでおばけがいる感覚でした。
 どこの箇所も、飾りがリアルで、お話通りでした。音楽やBGMも相まって、雰囲気はもう完璧すぎるほど怖かったです。怖かったけれど、一緒に行った2人とくっついて、手を固く繋いでいると心強かったなと思います。お札を取った後も、絶対一人で逃げないで、置いていかないで、みんなで行こうと言い合いながら、必死に進みました。途中逃げるのに必死になりすぎて、道を間違え、急斜面に落ちそうになった時があったのですが、チームの人が道を修正してくれて、無事に逃げることができ、助かりました。怖がりながらも、潔くサッと取りに行く姿がかっこよかったです。トイレにスッと入っていくのが本当に凄かったなと思います。

 4番目が個人的に一番怖くて、嫌なお話でした。そんな4番のお札を取ることになってしまい、もう本当に嫌と思いながら、ダッシュで取りました。
 取ったお札を見ると、下のほうだけ破れていました……。4の番号もなく、これはだめだ、もう一度取らなきゃいけない……。その場でもう一度取るか、このまま進むか、3人で会議が始まりました。取らなくてもいいよとパートナーは言ってくれましたが、ダメだった時もう一度さかのぼるのが恐怖すぎて、取りに帰りました。
 ちゃんと1回で取っていたら、一番嫌な光景を2回も見なくて済んだのに。とほほ。何か下の脇に人が待機している気配がするし、もう本当に怖かったです。(待機していたのは、写真を撮っていたまえちゃんだったそうです)
 どこの場所でも、おばけが追いかけてきたように感じてダッシュしていたのですが、実際はおばけがいなくてダッシュしなくてもよかったところで走ったりしてそうだなと思いました。

 最後のアトリエはせっかく出口を開けておいたのに!! バーン! と閉められました。当日に追加された仕掛けだったようです。当日まで、進化させているお化け屋敷チームが本当にすごいですが、進化させなくていいよ~怖いよ~という内心でした。
 最後の最後まで気が抜けなくて、いつ出てくるかとひやひやしながら、ようやく無事ゴールしました。必死過ぎて、地図もお札も手の圧と汗でぐしゃぐしゃでした。お札を山に落としてきているのではないかと不安に思いましたが、全部あって、クリアできてよかったです。浄化の飴をもらい、やっと縁日会場に戻ってくることができました。
 回っている時は気づかなかったですが、帰ってきたら汗でびっしょりでした。拭っても拭っても汗が出続けて、本当に怖かったんだなと改めて思いました。
 もう本当に行きたくないです。これから、どうかありませんように。お願いします。
 私たちも、帰ってきたみんなも放心状態。山小屋の玄関でみんなでチーンとなりながら、みんなのチームの様子を教えてもらいました。あけみちゃん達のチームがお墓参りには必要だからと柄杓と桶を持っていったり、道が分からなくなっておばけに教えてもらったり、出口がどこか分からなくて、開かないところを開けようとしていたり、みんなの話がとても面白かったです。
 人それぞれリアクションのタイプがあるようで、おばけに対して怒っていたり、謝っていたりと、みんながどんな反応をしていたかのお話も面白かったなと思います。
 話をしながら、次に肝試しに行く人を見送っていました。りゅうさん、のんちゃん、えっちゃんのチームの番になると、えっちゃんが始まる前から腰が抜けたようになっていて、りゅうさんとのんちゃんが手を引っ張って進むという感じになっていて、みんなで大丈夫かなと言っていました。入ってすぐに悲鳴が聞こえてきて、様子が目に浮かんで、3人には申し訳ないけど面白かったなと思います。また、みんなのリアクションを動画で見せてもらえるのが楽しみです。
 お化け屋敷チームの本気が伝わってきた肝試しが本当にクオリティが高くて、怖くて、本気で取り組むからこそ、最高のものになるのだと思った肝試しでした。

 

 

 昨夜の怖さから一転。縁日当日! 今回はゲストの方が本当にたくさん来てくださいました。なのはなの輪がどんどん広がっているのを感じて、本当に嬉しいです。
 モーリシャス大使のマービンさんも来てくださいました! 最近、いろんな国の方がなのはなに来てくださって、国を超えての繋がりができていくことが本当に希望です。なのはなで教えてもらっていること、利他心、は世界共通で、世界に通じ、人間として本当に大事なことなのだなと体感しています。

 いつもお世話になっている藤井先生や、初めてお会いする松本さん、寧くん、オウちゃん、そしていつも来てくださる永禮さんに相川さんが来てくださって、こんなにゲストの方がたくさん来てくださるイベントは初めて! と思うほど賑やかで、豪華な縁日でした。料理が約90人分で作られていたみたいで、その人数の多さに驚きました。
 ゲストの方にもたくさん楽しんでもらえるよう、浴衣を着る姿勢、接客でも遊ぶ側でも、どのような姿でいるかプランを立てると、それだけで縁日の楽しさが増しました。あゆちゃんに「プラン」とはどういうものかを正しく教えてもらって、修正してもらって、縁日に向かえたことが本当にありがたかったです。間違っていたり、スケールの小さい私にも、真っすぐに教えてくださってありがとうございます。

 あゆちゃんが、今年もオオカド美容室を開いてくれました! あゆちゃん自身も浴衣の着付けやヘアセットがあると思うのに、みんなのために時間を割いて、みんなを可愛くしてくださるあゆちゃんの優しさを感じ、あゆちゃんはどこまでも利他心一本なのだと思いました。美容室帰りのみんなの髪型が、もう本当にもの凄く素敵で、可愛くて、何度も可愛いと言ってしまうほどでした。
 あゆちゃんが「みんな同じ髪型なんだけどね~」と言っていたのですが、(本当!?)と思うほど、みんな髪型が違って、その人その人の雰囲気や浴衣に似合ったもので、とても可愛く、見ているこちらまで嬉しい気持ちをもらいました。
 私もオオカド美容室を予約させてもらっていて、ヘアセットをしてもらいました。あゆちゃんが浴衣や髪型に合わせて、髪を結ってくれるのが本当にスペシャルで、嬉しかったです。あゆちゃんに髪型をお任せして、結ってもらうのが本当に贅沢で、特別に感じました。どんな髪型になっていくのか、どんな髪飾りがつくのか、鏡ごしに、わくわくどきどきと、ときめきました。
 完成された髪型が、日本人らしい美しさもあるけれど、淡いピンクの浴衣に合ったガーリーな髪型になっていて、本当に可愛かったです。湿気もあり、エアコンもない暑い中、全員終わるまでずっとヘアセットをしてくださってありがとうございます。
 あゆちゃんが、みんなが可愛く、綺麗にして縁日を過ごせるようにしてくださったことが本当にありがたくて、嬉しかったです。
 
 そして、縁日スタート! お母さんのお面屋さんでお面をいただき、たけちゃん、ふくちゃん達からアイスクリームをもらい、(縁日が始まったー!)と思いました。たけちゃん達が笑顔でアイスクリームを配ってくれたのですが、みんなのためにと準備してくれていたひんやりしていて、甘いアイスクリームが本当に美味しくて嬉しかったです。
 お父さんの唐揚げに、りゅうさんのまぜそば、永禮さんのかき氷。他にもたくさんの屋台が並んでいて、山の方には遊び屋台があって、どれからいこうか、とても悩みました。悩めるほどお店があり、どのお店もみんなが心を込めて作ってくれたお店があることが本当に特別で、凄いことだなと思いました。
 こんなに美味しいものをいただいてもいいのかー! と思うほど、全部の料理がおいしくて、心のこもった料理がいただけたことが幸せでした。本当に美味しかったし、太るのではないかとか、こんなに食べてもいいのかという不安が一切なく、縁日を過ごせたのが初めてで、(去年は若干不安を感じていました)心から縁日を楽しめることが、本当にありがたいことだなと思います。とても美味しかったです! 幸せでした! ありがとうございます!

 

 

 どの遊び屋台のお店も、世界観の統一がとても素敵でした。たくさん飾りがあるけれど、バラバラしていなくて、可愛くて綺麗で、一つのテーマパークに来たような気分になりました。
 射的チームは神社のような和のテイストで、妖怪とマッチしていて、魅力的でした。ストーリーがあって、お店番のみんなも衣装が統一されていて、本当に心がときめきました。
 続いてヨーヨー釣り。私も実行委員をさせてもらった遊びです。ヨーヨーのブースは飾りで風船がたくさん必要だったり、ヨーヨーを200個くらい作る必要があったりと、当日の準備物が多いのですが、他のチームのみんながたくさんヘルプに来てくれて、本当に素敵な海の世界になりました。みんながいてくれるから出来るんだなと感じ、みんなの優しさが本当にありがたかったです。
 1番最初に山小屋に行ったときは、使う予定だった基地が壊れていて、どうなるんだろうと思ったのですが、幻想的な、本当に綺麗な空間ができあがりました。
 去年、みんながたくさん釣っていたため、今年は難易度を平均1、2個になるようにしようと言っていたのですが、その通りの平均になりました。事前にのりを付け足したり、直前まで、改善することがとても大切で、それによってみんなが楽しめるかどうかが左右してくるのだなと感じました。平均がもう少し多く取れたら、さらに楽しかったかなと思い、次はどんな素材がいいかなと今から探すのも楽しいです。
 店番では、お客さんに楽しんでいただけるよう、お決まりの言葉を言ったり、呼び込みをしたりと、イメージ通りにすることができたかなと思います。ただ、イメージ通りにしようとするあまり、柔軟性を欠いてしまって、お客さんと上手くテンポが合わなかったりしてしまった時があったので、次は柔軟に動けるようにしたいなと思いました。また、お客さんが何組か重なって来てくれた時、少し待たせてしまったり、進行が雑然としてしまったので、役割分担をしっかり決めて、人に任せるところは任して(ただし、人頼みになるのではなく)、スムーズに進められるようにする必要があるのだなと思いました。
 接客や、ストーリーなどを「可愛い!」ときらきらした表情で喜んでもらえた時、本当に嬉しかったです。あゆちゃんが言っていた、
「立てたプランで人を楽しませることに楽しさがあるからね」
 という言葉を思い出し、あぁ本当に楽しさはそこにあるのだなと思いました。
 今回、私は「プラン」をスケール小さく見てしまっていたのですが、次のイベントからは最初からきちんと理想とプランを持って、お客さんに楽しんでもらえるように構築する時間を十分に取れるようにしたいなと思います。

 輪投げチームは、準備段階から接客のリハーサルをしたり、お持ち帰りできるボーナスを用意していたり、とサービスが凄くて、プランを重ねてきたことを感じました。チームのみんなが楽しみながら、みんなが楽しめるようにと準備していて、みんなが輝いていたなと思います。
 質の高い、プランを立てて、実践して、修正して。そんなふうにイベントなどを送るから良い人生を送れるようになるのだと感じました。

 

 

 次、自分がどの屋台になってもできるように、屋台の設置の仕方、ルールなどをしっかり見ようと思ったら、去年と全く違った感じ方になりました。私だったら、こうしてみたいな、もしこの屋台をやるとしたら、こことここの割合や、難易度を調節したらどうかな、とか、飾りつけにはこういう方法もあるのだなと思いながら見ていると、自分の頭の中で生まれてくるものがたくさんあって、今までとは違ったように感じました。
 縁日の反省もさせてもらったのですが、次やるとしたらこうしたい、というのが自分の中にあるだけで、凄く楽しくて、わくわくした気持ちになりました。忘れないよう、積み重ねられるように、書き留めて記録しておきたいです。本番も大事だけれど、振り返りも本当に大切で、欠けてはならず、改善していくことにも楽しさがあると思いました。振り返りの時間をしっかりともらえて嬉しかったです。
 お客さんとしても楽しむけれど、ただ遊ばせてもらう側でなくて、その空気を作る一人として、遊ぶ側だけど良いお客さんをやって、全体を盛り上げたいと思うと、またさらに楽しくなり、心から楽しめました。お店番のみんなも、自分のリアクションや反応を見て、嬉しい気持ちになってくれていたらいいなと思います。

 ゲストの方の笑顔や、みんなの笑顔がたくさん見られて、嬉しい2日間でした。
 縁日の最後には、やぐらを囲んで、輪になり踊った時間が本当に幸せでした。四ツ拍子を踊りながら、お父さんが話してくださった縁日をやる意味を感じたり、ソーシャルフィールドに繋がっていく縁日や、縁日が終わってからの生活も未来に繋がるようになるようにと思いながら、心を込めて踊った時間がとても楽しかったです。
 幸せな夏のひと時の思い出がとても宝物で、大切なものになりました。