なのはな縁日2025 感想文
とても濃い2日間でした。嬉しい、楽しいはもちろん、新しい発見、そして、学び。さまざまな気持ちや感情を味わう2日間でした。
私は、縁日でさとみちゃんリーダーの“射的”のチームに入らせてもらいました。古吉野の準備のときから、1つひとつの飾りのクオリティの高さや、さとみちゃんの、
「こんな飾りをつくりたくて、アレを使ったらいいと思うんだよね」
というアイディアに、製作する私も“わくわく”するばかりでした。
さとみちゃんは、
「ちょっと一つひとつ丁寧につくりすぎた(笑)間に合うかな」
と言っていましたが、射的はそれまでのストーリーも、私たちの役柄(コンセプト)も、それに因んだ数々の飾りもすべて、さとみちゃんの発想から楽しませてもらっていました。
さとみちゃんのイメージ図は見ていましたが、“山を飾る、彩る、祭りの雰囲気をつくる”というのは、スケールの大きな遊びゆえ、私は、
(実際に山のなかで飾りをつけたとき、どうなるんだろう)
と、これまたわくわくしました。
縁日前夜祭の、肝試しまでの時間。
射的チームで射的台の設置、飾りをつけました。今回、さとみちゃん渾身の掛け軸は“利他心”と“しあわせのその日暮らし”を意味し、お父さんも、
「射的は、その掛け軸で崇高な感じになったね」
と言ってくださり、緑の木々のなかで、掛け軸がそよ風に優雅に揺れて、とても目を引きました。
また、卒業生がこれまで送ってくれたお花の受けを利用して、提灯を模してつくった飾りも、イチョウの青々した葉っぱの下で、涼やかに提灯の栞(スズランテープで製作)が揺れているのが美しかったです。
その提灯についている造花が取れてしまうアクシデントはありましたが、本番までにクリップで固定することもでき、掛け軸や数々の飾りのおかげで射的場に広がりと彩りができ、お母さんも、「いいのが出来ているね」と言ってくださったのが嬉しかったです。
でも、時間の許すかぎり、もっとより良くするために、お母さんも、
「ここに椅子を置いたらいいよ」
とか、
「そこに人が立つのなら、その掛け軸をもう少し木に寄せたほうがいいね」
と教えてくださり、ほんとうに些細なことも、ちょっとのことで“ピタっ”と填まって、もっと良くなることがとても嬉しかったです。
射的の的たちも、さまざまな妖怪を可愛らしく、そして、発色のよい(あゆちゃんの私物)クレヨンをお借りしたおかげで、射的台に並んだときに見えやすく「あっ。いい!」と、さとみちゃんたちと自画自賛で喜びました。
鉄砲に貼り付けたお札も、射的台に飾る紅白の幕やしめ縄、紙垂、1つひとつが山のなかに馴染んでゆき、私は、
(こんな素敵になるのか!)
と、山を上がってくる皆が、「わっ可愛い! すごーい!」と歓声を上げてくれるのも何倍にも嬉しくなりました。
射的チームのさとみちゃん、やよいちゃん、ゆずちゃん、ほのかちゃん、みゆちゃんとも、シュミレーションを行ない、お客さんが3組とか混雑した場合に話す豆知識や、鉄砲の玉(コルク)を見失わないように射的の台の後方にそらさないよう工夫したり、盛り上げるのも役柄に沿った言葉がないかなと考えてみたり、皆を楽しませるには、と考えも詰めてゆきました。
たけちゃんがアイスクリーム屋さんをしてくれるとき、
「僕が楽しむんじゃなくて、みんなが楽しまないとね」
と話してくれたみたいに、みなを楽しませること、お持てなしの心と、私も気持ちが作られてゆくのを感じました。

アトリエのほう(くじ引きブース)から、射的場まで、なるちゃんが提灯を飾ってきてくれて、提灯はお祭りの雰囲気を数段あげてくれて、奥行きと華やかさがプラスされてゆきました。須原さん、さくらちゃんが、各チームの電気も設置してくださり、準備は昼間の時間ですが、本番は夜。また各お店の表情が変わり、私たちも看板やちょっと光源の足りないところにライト(譜面台ライト)を足してゆき、お客さんに細部まで伝わるように、また、夜の射的場を創造して詰めてゆきました。
射的場の隣のお店は、ヨーヨー釣りでしたが、海坊主がいたるところにいて、シャボン玉を固めたような透明な球体や、青や白の風船、目がクリクリした海坊主がこちらを迎えてくれて、不思議な世界に入り込んでゆくようでした。金魚すくいも障子に金魚の飾りがついていたり、輪投げのお店も目玉のおやじがいっぱいいたり、そのお店の色を見ていても楽しかったです。
そうこうしているうち、私はその夜の肝試しのことを忘れていたというか、ふたたび肝試しへの緊張感が沸いてきました。
夕食は、“なのはなカレー”でした。屋外に設置された大鍋で、のぞみちゃんがお玉を回しつづけ、まことちゃんが作ってくれたというなのはなカレーは、お父さんも太鼓判のおいしいカレーライスでした。皆でゴザの上に座って、お父さんお母さん、相川さんや須原さん、そして、まさこちゃんご家族とを前にして、熱々のカレーライスにお腹も心も満たされてゆきました。
(まさこちゃんご家族が帰ってきてくれて嬉しかったです。旦那さまも、射的場で提灯をさげるロープを設置するとき、「なにか手伝いましょうか?」と声をかけてくださり、覆いかぶさる枝の誘引を手伝ってくださったり、ふくちゃん、たまちゃんも少し大きくなって、ふくちゃんはさっそく子どもたちと遊び回り、おしゃべりし、たまちゃんもフライドポテトを食べるたびニッコリ笑っていたり、まさこちゃんの変わらぬ穏やかな笑顔が近くにあることも、とても嬉しかったです)
(また、短い時間でしたが、卒業生ののんちゃんと旦那さんも帰ってきてくれて、肝試しで、旦那さんの「ごめんなさい!」と連呼する声が山に響いていたときは笑いましたが、のんちゃんの明るい笑顔に会えるのも嬉しかったです)
私は肝試しに、ゆずちゃんとみゆちゃんをトリオで山に入りました。お父さんの恐いお話を聞いたあと、ブレーカーが落ちたときは(これも演出?!)とほんとうに驚きました。実際は、屋台の電気使用が大きかったようですが、なんとも言えない偶然に、恐さが倍増してしまいました。
山にみなの悲鳴が響き渡り、私たちも19:28、受付のおばけに誘導されて山のなかへと入ってゆきました。
私は、ゆずちゃんを間に挟み、みゆちゃんと並んで、しっかりお互いの腕を組み、急な坂を上がってゆくとき、恐いのと坂を上がっているのと息が切れ切れで、私は恐さを感じるとき、ずっと話つづけるタイプのひとだというのが分かりました。それも、謝ってみたり、悲鳴を上げてみたり、文句を言い出したり「もう嫌だ!」と何回連呼したか分かりません。
後ろからついてくるおばけが、一番恐かったです。真っ暗な山のなか、提灯の灯りだけを頼りに進んでゆき、呪いの人形を見るのも“ぞっ”とするし、赤いライトの点滅をみつけ「なに? なに!」と歩いてゆくと、真っ暗闇から黒い服のまえちゃんが撮影していたのに気づくと、まえちゃんに怒る始末でした。
おばけは、どのポイントでもクオリティが高く「あっちの方向です……」と道案内してくれるおばけのゆっくりな仕草も(ほんとうに1度、道に迷いそうでした)、執拗に脅してくるおばけも、お札を取るときは恐さの絶頂でした。お父さんの恐い話を聞いていただけに、物語と重なって、娘を食べる老婆をみたときは、
「そうですよね。つらかったですね。ごめんなさい」
と恐がりながらも声を出し、厠で手が出てくるのでは、この生首動くのでは、と警戒するのも恐いし、アトリエで、出口の扉を開けっ放しにいしていたら、室内に入った途端に“ばたんっ”と大きな音を立てて閉まったときは、いちばん大きな声で叫んでいました。
しかし、私たちのなかで一番冷静だったのは、みゆちゃんでした。みゆちゃんはあまり恐くなかったようで、アトリエでスダレをあげて、ゆずちゃんがお札を取ったらすぐ逃げる態勢をつくっていると、みゆちゃんは、いつまでもスダレを上げたまま、追っかけてくるおばけを一緒に通そうかというくらい微動だにしないので、思わず、「みゆちゃん、行くよ!」と声を荒げてしまいました。
私とゆずちゃんは、みゆちゃんの冷静さを頼りに、しがみついて山を下ってゆきました。もはや、最後に迎えてくれるおばけを見たときも(いつ豹変するんだ……)とまだ恐がっている自分がいました。
利他心の首飾りをもらって、山小屋のリビングに戻ってしばらく、私は地に足のつかないまま、消耗し切った身体と心の回復に入りました。その夜、山では悲鳴が上がりつづけていました。
話は前後しますが、縁日当日も、お店の前を鈴を鳴らして通りすぎてゆくおばけの、妙な美しさも、受付のおばけは、ひとの世界との入口にあるにもかかわらず、異様なオーラを放って誘いつづけているのも、見るたび“ぞっ”と鳥肌が立ちました。
山の中での肝試しは、肝試しチームの迫真の演技演出のおかげで、最高に恐かったし、楽しかったです。

〇縁日当日
縁日には、さまざまなお客さんが来てくださいました。りゅうさんの弟さん、奥様、マービンさん(モーリシャス大使)、松本さん、だいすけさん、藤井先生。かき氷屋さんを永禮さんがしてくださり、卒業生のゆいちゃんや、まちこちゃんご家族も綿あめ屋さんをしてくださったり、お父さんお母さん、なのはなのみんなと縁日を迎えることができて嬉しかったです。
だんだんと日が暮れてゆくと、山の脇道に設置されたロウソクや、山小屋から引っ張ってくれた桃ライトが点灯しました。お祭りの雰囲気もそうですが、ひとの賑わい、活気をより生き生きと、笑顔(表情)をあたたかく映してくれて“なのはなの縁日”を最高に盛り上げてくれます。
立派な櫓も立って、お母さんのお面屋さんで数々のお面な並び、屋台には、お父さん相川さんの唐揚げ屋さん、りゅうさんのまぜそば屋さん、なっちゃんゆりちゃんのスムージー屋さん、ひろちゃんたちのフライドポテト屋さん。ベビーカステラ屋さんの前では、ひでゆきさんとえみちゃんが、タコ焼き機を前に奮闘していましたが、どれも美味しそうな香りを漂わせ、盛大にお店が並んでいました。
どの屋台も前々から試行錯誤を重ね、日々のみなの食事と併行して準備を進めていて、お父さんも台所で唐揚げの試作をしてくださっていたり、りゅうさんも、「絶対おいしいの作るから!」と意気込んでくださったり、なっちゃんも「作り溜めて、何種類もスムージー作れるんだよ」とエピソードを話してくれたり、この日のために各屋台のストーリーも知ると、より嬉しくなり、よりおいしく感じ、その賑わいをより楽しく感じました。
射的場は、3人1組になってお店番をすることになりました。私は、ほのかちゃん、みゆちゃんとトリオになりました。
私たちはお母さんからお借りした、キツネのお面をつけて、赤いストールをつけて巫女さんになりました。
「お札を張った鉄砲で、妖たちを清めてくださいませ!」
そう射的場へ誘導し、さまざまな妖怪たちに向かって、みな鉄砲を構えます。高得点の九尾のキツネは、1発ではなかなか倒れない仕掛け(重りなどで)をしていましたが、実行員の狙い通り2発、3発と打って九尾のキツネを倒してくれると(よしっ!)と、私のほうが嬉しくなりました。
しかし、りゅうさんは1発で九尾のキツネを倒しており、りゅうさんの気迫も後押ししたような感じはありましたが、それはそれでちょっと感動しました。
私たちがお店番をしているときは、藤井先生もりなちゃんと一緒に来てくださり、藤井先生の構え方も様になっていてカッコよかったし、藤井先生はつぎつぎに的に当ててゆきましたが、『十』と書かれた的に当たってしまったときは「いや~、もったいなかったなぁ」と穏やかな口調で言ってくださいました。
また、相川さんも射的場に遊びに来てくださったときも、つぎつぎ的を倒してゆき、射的の高得点ランキング1位の、須原さんと並びました。射的のコツもお話しましたが、相川さんは1発打つごと「なるほど、角度が……」と分析されて、1位へとどんどん迫ってゆくのがカッコよかったです。

私は、ガイド役をさせてもらいましたが、みなが次々にお店に来ると、豆知識も話さないと、とプチパニックになる瞬間もありましたが、ほのかちゃんは落ち着いて盛り上げ役をしながら、得点を記入してくれて、みゆちゃんも玉拾いをしてくれたり、お客さんが打つ玉ごと「惜しい!」「お見事!」と声をあげてくれて、私も、お客さんが楽しめるような雰囲気をつくるよう意識を向けることができました。
ただ、私は楽しませる側ではあるけれど、みなが喜んだり、悔しがったり「楽しい」と言ってくれるたび、お客さんと一緒になって手に汗握り、楽しませてもらっているような感覚もありました。
まさこちゃんとふくちゃんが射的に来てくれたときも、ふくちゃんは子ども用のラインから鉄砲を構え、まさこちゃんのガイドで鉄砲を妖怪へと向けると「青いの狙う!」と見事に青い傘の妖怪を倒し、はにかみながら喜んでいました。
また、ちーちも、「僕1人で来たよ。射的やる!」とお客さんの列に並び、ちーちは2回も射的場に遊びに来てくれました。ちーちのガイドを私がしたとき、鉄砲に玉を込めている最中にも打ちそうなちーちの勢い。「打っていいよ」というと迷いなく発射。ちーちの命中率も見事なもので、ちーちもまたカッコよかったです。
妖怪たち(的)が倒れるのを喜び、的が回転してしまっただけで倒れなかったり、的を玉がかすめていった時は、「あ~!」と本気で悔しがり、お客さん(みな)が本気で射的で遊んでくれるのが、とても嬉しかったです。


お店番を交代すると、私は、ほのかちゃん、みゆちゃんと、屋台や各お店に遊びにゆきました。どのお店も入るなり、その色に染まって楽しめるのを感じました。私は、吹き矢が楽しかったです。吹き矢は、山小屋から盛森庵に向かってある畑の一角に的が設置されており、矢を吹き下ろす形になっていました。はじめは、(あそこまで届くかな……)と思っていましたが、筒から飛び出た矢は、真っすぐ5点の的に刺さり、嬉しくなって興奮しました。ビンゴのように斜めや横、縦と的を射ることができると、ボーナスサービスがあり、残念ながらビンゴにはならなかったのですが、狙って集中するときがとても楽しかったです。
ヨーヨー釣りは、私はすぐこよりが切れてしまい、ヨーヨーをゲットすることはできませんでした。私の隣で、さくらちゃんの桶が、ヨーヨーで山盛りになっているのには驚きました。さくらちゃんは、いかにこよりを濡らさずにヨーヨーのゴムに鍵針を引っかけるかを編み出し、黙々と、でも、手早い動きでつぎつぎヨーヨーをゲットしてゆき、プロの領域でした。
なので、金魚すくいで1匹ゲットできたときは嬉しかったです。金魚がポイの上で跳ねあがると私まで“びくっ”としてしまい、金魚に逃げられてしまうこともありましたが、金魚が泳いでいるのも涼やかで気持ちよかったです。
私は、金魚を1匹でもすくえたことがこんなにも嬉しいんだなと思いました。
輪投げも、目玉のおやじがいっぱいいるユニークな遊び場になっていて、そなちゃんがその世界へと誘ってくれました。
「レッツ、輪投げ!」
という合図とともに輪を投げました。大きな輪を、10点と高得点の棒(枝)に向かって投げる遊びもあって、入ることはなかったのですが、ちょっと変わった遊びも取り入れているのが面白かったです。
ほのかちゃん、みゆちゃんと屋台も一緒に回らせてもらい「唐揚げおいしいね」「まぜそば、おいしいね」とお祭りを味わいながら、遊びもしながら、一緒に過ごす時間が嬉しかったです。
永禮さんのかき氷屋さんに行くと「いらっしゃ~い! 何味にしますか?」と笑顔で迎えてくださり、私は人生初のマンゴー味をいただき、ちさとちゃんから笑顔でかき氷を受け取ったときも嬉しかったです。
自分たちでつくる、自分たちのお祭り。なのはなのお祭りは、どこを見ても、どこを取っても、自分たちでつくったものが並び、みんなが楽しみ、みんなを楽しませます。


お祭りの最後に盆踊りをみんなと踊れたことも嬉しかったです。浴衣姿のみんなと、櫓を囲みました。みんなと四つ拍子などを踊りました。りゅうさんの弟さんの奥さん(寧さん)も輪の中に入って一緒に踊ってくれました。お祭りの熱と、みんなの熱と、自分の内側から湧きあがる熱と、祈りを夜空に向かって捧げながら、踊りつづけました。私たちが踊るのをゲストの方も手を叩いて喜んでくださり、お祭り会場が一体となって、すべてのエネルギーが浄化されてゆくようでした。
縁日準備のとき、山のなかで黒い蝶々が飛んできました。私は、
(盛男おじいちゃんも喜んでくださっているだろうか)
と思うとき、あの時飛んできた黒い蝶々が教えてくれるように感じます。
煌々と闇夜に光るライトに照らされて、みなが櫓を囲んで踊っている光景がとても美しかったです。
みなの浴衣姿も奇麗でした。あゆちゃんに髪を結ってもらった子たちの愛らしさや、はっと息を飲んでしまうほどに美しい浴衣姿のかにちゃんやのんちゃんも、みんなと浴衣を着て、お祭りを華やかにできたのも嬉しかったです。
“遊びも全力”のなのはなの本領を、これでもか! と感じるくらい、盛男おじいちゃんの山に散りばめられた遊びの数々を、みなと楽しみ、みなを楽しませ、お互いに笑顔でいられることの幸せを、いっぱい感じることのできた縁日でした。
ありがとうございます。
