【12月号⑪】「伝えたい相手を思って踊る ―― 第五十四回 勝央町文化祭 出演――」ゆきな


  
 この一回の演奏やその過程が、ウィンターコンサートにも繋がっていく大切な演奏でした。十一月三日。

 勝央文化ホールで行われた、第五十四回勝央文化祭に、なのはなファミリーも出演させていただきました。演目は三曲で、十五分といつもより短い演奏でしたが、見てくれている人、たった一人でも自分たちの気持ちが伝わるものにしたい、そう思いました。

「よく生きたい気持ち、その決心を演奏で表現する」

 お父さんが演奏する前に話してくれました。

 なのはなでいろんな曲を演奏するのですが、伝えたい気持ちはその気持ちで、なのはなで演奏することで自分の気持ちが作られていったなと感じます。その思いがお客さんに伝わったとき、自分自身にも大きなエネルギーになります。

■自分から離れて

 会場の勝央文化ホールは、なのはなウィンターコンサートの会場でもあります。今回、応援組の中では初めてウィンターコンサートに出演する子がいます。

 その新しい仲間にそのステージでどんな気持ちで演奏したらよいか、コンサートの空気を感じてもらえるような演奏にしようと、練習をするなかで、あゆちゃんやダンス部のみんなが話してくれました。

 そのことを思い出すと、仲間のためにも表現したいし、そう伝えたい相手を思うと自分から離れることができるなと思いました。

 なのはなファミリーの演奏は、文化祭第二部の緞帳が開くと同時に始まります。コーラスのみんなは舞台袖から歌いました。コーラスのみんなと何かを話して決めた訳ではないけど、袖幕からステージの方に向かって歌いました。

  
  

(あぁ、コンサートの時もこうやって、ステージに出ているみんなと袖にいるみんなとで、舞台の空気を作って繋いでいた)

 ウィンターコンサートの空気や緊張感もその時によみがえって、更に気持ちが引き締まりました。

 二曲目を経て、最後は『ホワイト・フラッグ』。

■甘えのない強い気持ちで

 『やれるものならやってみな。私を狙って撃ってみて。私は決して倒れない』ホワイトフラッグの甘えのない、強い気持ちで、向かいます。

 練習をする中であゆちゃんが、

「この曲は甘えがなくて良いよね」

 と話してくれたことがありました。この曲のように保証を求めないで、戦うことを怖がらないで前に進んでいたい、そう思いました。そう思いながら、自分の決心を固めることができることが嬉しいです。 

 ダンスをしていて、振りや、前に向ける気持ちが揃ったとき、気持ちをしっかりと前に向けて表現したとき、自分が動いているのではなくて、みんなで繋がって動いている、そういう不思議な感覚があります。

 なのはなだからこんなにも気持ちを揃えて表現できること、その仲間がいることが嬉しく思うし、だからこそもっとよく生きたいと感じます。

  

  
 演奏を終えたとき、会場から拍手が聞こえました。応援組の姿も見えました。心強かったし、古吉野に帰ったときに会った応援組の子の表情が生き生きしていて、私も力をもらいました。

 表現をすることで、周りにプラスの影響を与えることができることを、一回一回の演奏で感じます。そのときに、どういう心持ちで何を目指すのかはっきりしていないと伝えることができないことも感じます。

 この日のこと、練習での過程も、次のウィンターコンサートに繋げていきたいです。