【10月号⑫】 「初めての栗拾いへ」 まこ

  
 暑さが和らいできました。毎朝七時からの収穫の時間には、霧やモヤも出ていて季節の移ろいを感じます。秋は果物の秋!! 

 たくさんの作物がある中で、とってもメジャーでワクワクするのが「栗」の収穫です。収穫と聞くと、「枝からあのイガをもぐのかな? 痛くないかな?」と思った私は、栗を拾ったり、間近で落ちているものを見たりしたことが無かったので、想像がつきませんでした。実際に栗拾いに行くと、想像以上に爽やかで楽しいものでした。

 なのはなには、山の桃畑と栗林という場所があって、そこでは、綺麗で大きな栗がたくさん採れます。

■イガを集めて

 一回目に、みつきちゃんたちと何人かで山の桃畑へ栗拾いに行ったときのことです。桃の木の間を進むと、奥に一本、どっしりとした栗の木が立っています。まだ誰も拾っていなかったので茶色いイガに入った栗がたくさん落ちていて、とても可愛かったです。
  
  
 イガ自体も大きくて色も綺麗で、
(可愛いイガグリ頭だな)
 と、なでたいような気がしました。栗の実をイガから外して出すにはどうするのがいいのか分からなかったのですが、最年少のパワフルなまりかちゃんが、「栗拾いやったことあるから分かる!」と言って、栗の出し方から実の選別までテキパキ始めてくれました。
  
  
 みつきちゃんとうたなちゃんが熊手で一か所にイガを集めてくれて、中身があるものと無いものとを分けて見ていきました。まりかちゃんが、足で踏むと中が割れて見やすいと教えてくれて、すごい速さで踏んでいってくれました。それにならってみんなで踏んだり、時々手で割ったりしました。実を見分ける力もスピードももの凄いし正確なので、思わず、「まりちゃんは栗鑑定士だね」と言いました。嬉しそうにはにかんでいたのが、ものすごく可愛かったです。
  
  
 すにたちゃんやほのかちゃんと色々話しながらどんどんイガを開いていくと、虫食いのある栗もたくさんありましたが、傷一つ無いように見える栗もたくさんあって、「すごく大きい! 綺麗!!」とみんなでワイワイ言い合って、楽しかったです。最後まで、みゆちゃんが集めたイガの中から実があるものを探して持ってきてくれていて、見分ける力もすごいし、ありがたかったなと思いました。最後に栗の木の前に並んで、栗を手に持って写真を撮りました。

■栗林へ

 二回目からは栗林にも行って、広い範囲をしっかり見ていきました。早くに落ちて実が入っていないイガも、次に来たときに紛らわしくないようにと、全部拾っていきました。

 どれみちゃん、あやちゃんと行ったときは、ほんの少しの範囲をサクサク拾ってあっという間に終わったけど、しっかり見ないと小さい虫食いの穴を見落としたり、わずかに割れていたりして、慎重に見ていかないといけないなあと思いました。雨の中だったけれど、楽しかったです。

 天気の良い日の栗林は空気が澄んでいて、広い畑が神聖な場所のように思えます。行く道中に真っ黒い牛と白い大きなアヒルを見た日もあって、ハッピーな気分になりました。
  
  
 栗林で、範囲を広げて収穫するとなると、たくさんあって手が止まらなくなります。トングで拾ってカゴに入れるだけなのですが、それがとっても楽しくてクセになる感覚です。大きなイガがあると(中はどうかな?)とワクワクして、実を見たときの、(うわーっ!)という感動は、毎日でも味わいたいくらいです。土日祝日は、普段なかなか作業が一緒にならないお仕事組さんと一緒に栗拾いに入らせてもらって、そのこともすごく嬉しくて、またこれから秋が深まってみんなで収穫に行けるのが楽しみです。

 栗は、手にとって見るととても可愛くて、作りもシンプルで分かりやすいんだな、と今回収穫に入らせてもらって知ることができました。なのはなの栗は一つひとつがとても大きくて、高級な栗、という感じです。

 綺麗な実が採れると、
(みんなで食べるのが楽しみだなあ)
 と思います。味覚の秋、果物の秋、これからもっともっと、栗も他の果物も採れるのが待ち遠しいです!!