
約1500株のキャベツが畑へと旅立ち、吉畑手前ハウスの育苗棚は、嵐の前の静けさを漂わせています。
わたしは、先月のキャベツの植え付け時に学びました。
この育苗シーズンに、育苗棚が余るなんてことはない、ということを。
いずれかの苗が畑へ旅立つと同時に、また新たな生命が誕生する。苗が成長して、セルトレーからポットに鉢上げする。そういうことをしているうちに、
(あれ、この前空いていた場所はどこに行った?)
と思うほど、一瞬で場所が埋まることを。
キャベツ2弾が育っていた、この育苗棚に、次は鉢上げされたナスが入りました。そしてナスを植えたら、そこは、今度こそ、少しの間、何も無い状態になるだろうと思っていました。そうしたら、育苗ハウスにも余裕が生まれ、しばらくは育苗生活も落ち着くだろうと思った矢先、上手くいかないと思っていたカボチャの芽出しが、育苗器に入れての徹底した温度管理で大成功しました。
急いでポットに種まきをします。根が伸びすぎる前に、発根した種から随時種まきをしたかったので、雨の夜のハウスで、まえちゃんと暗闇のなかカボチャの種をまいたこともありました。その時は、もし人間の赤ちゃんが生まれたら、きっと、もっと大変な毎日が来るのだろうと、本気でひやひやし、たけちゃんやたいちくんを育ててきた、スタッフのあゆみちゃんが、本当にすごいなと思いました。
カボチャの赤ちゃんのスペースは、ナスが置かれていたところだけでは足らず、新たなラックを出すほどの規模になりました。既に子だくさんですが、さらに子だくさんとなり、2日後には緑色の芽が土を持ち上げ始めていました。
種から発根し、芽を出す様子は、いつ見ても、何度見ても感動します。
種は本当に健気で、逞しく、蒔かれたところで一生懸命に根を伸ばし、芽を開き、本葉を出していきます。特に、カボチャやナスは強く、暑いと少しくたびれた様子になりますが、それに気が付いて、外に出してあげたり、紗をかけたりしてあげると、途端に元気を取り戻すので、わたしはナスの苗が好きです。

逆に繊細なのはキュウリです。
まえちゃんとも話しているのですが、キュウリは超がつくほどに繊細で、鉢上げを嫌っていることを感じます。根を触られるのは勿論、好きな環境、育ちやすい環境のストライクゾーンがかなり絞られていて、只今、苗の母は苦戦中です。
きっと、太陽の光は好きなのだろうけれど、暑さには強くなく、涼しいくらいがちょうどいいと感じるキュウリたちなのかなと思うのですが、もうそろそろ5月になり、なかなか、キュウリが好む環境を作ってあげるのは難しいです。しかし、まえちゃんも、わたしも、めげずに奮闘し、今月に種をまいたキュウリは、最初からポットに種をまいてみています。現在は順調です。このまま、無事に大きくなっていけるように、様子をよく見て、良い苗を育てていきたいです。

■苗の母として
4月は、マラソン大会を終えてから怒涛の種まきラッシュとなっていて、早朝から、まえちゃんとハウスにこもって、バジル、スイカ、スイートコーン、唐辛子、マクワウリをまきました。溜まっていた種まきを消化したら、次は畳みかけるように早朝鉢上げラッシュ。
960株のピーマンに、裕に1000株を超える晩生のナス第2弾、そして、雨が続いてなかなか植えることのできない、1300株のナス第1弾を、朝から夕までエンドレス鉢上げ。
雨前の、キャンプ3日目の半日で、畑にナス第1弾を定植することができ、何とか良い状態で苗を植え付けられて、本当に良かったなと思います。

3月から見てきた、夏の主力野菜であるナスが、ついに畑に旅立ったのを思うと感慨深いですが、感慨深さに浸っている暇はなく、今度はオクラ、1250株の種まき。
この種まきは、キャンプに合わせて帰ってきてくださっていた、相川さんと大竹さんが一緒に作業してくださっていて、これからオクラの芽が出るのがとても楽しみで、仕方がないです。まいてくださった種が発芽するように、管理をしっかりしていきたいなと思います。
そんなこんなで、慌ただしい4月の育苗奮闘記になりましたが、5月には豆の種まきが始まり、さらにせわしなくなるだろうと思います。一体どうなるのか、楽しみ半分、恐さ半分ですが、できる全力で、苗の母を頑張りたいと思います!
