【5月号⑩】「ズッキーニの旅立ち」 まなか

 今年の作付けでみんなが楽しみにしている野菜、「ズッキーニ」! 私のチームでズッキーニの担当をさせてもらえることになって、とてもわくわくしています。
 植え付ける畑は、ゆず畑、ゆず畑下、山小屋の畑です。
 山小屋の畑を担当することは初めてで、離れた場所の畑で少し緊張しているのですが、この夏、たくさん、おじいちゃんの山に行けると思うと嬉しいです。

 定植の前に草刈りや耕しをしに、まえちゃん、どれみちゃんと1日、山小屋で作業をしました。
 朝から、どれみちゃんと一緒に管理機や草刈り機、害獣対策のネットを積んだ軽トラで移動しているだけで、仕事に出掛けるわくわくした気持ちになりました。
「たくさん進めて、いい畑になるようにするぞ!」
 と意気込むだけで、元気がいくらでも湧いてくるようでした。

 

 

■夢を込めて畑を作る

 畑に着くと、もうすでに、まえちゃんが草刈りを進めてくれていました。
 2人が刈ってくれた後から、管理機をかけて畑を耕します。

 私は管理機を使うのが初めてだったのですが、まえちゃんとどれみちゃんに使い方やポイントを教えてもらい、畑を耕し始めました。
 機械を扱うのは緊張するのですが、普段みんながやっているところを見ているからか、すぐにコツが分かってきて、動かせるようになって楽しかったです。
 畑をふかふかになるまで自分で耕すと、次の日の定植がずっと楽しみになりました。

 次の日、まえちゃんがリーダーで、6人ほどのチームで、山小屋前へズッキーニの定植をしました。
 畑に畝を立てるところから、害獣よけのネット張りまで盛りだくさんの予定です。山小屋を出発する正午までに終わるか、どきどきしながら始めました。
 耕したばかりの畑はふかふかで、畝立てしていて、とても気持ちよかったです。

 この時期に畝立てしていると、「ああ、夏が始まるなあ」と思ってわくわくします。
 なのはなへ来て間もない子も多かったのですが、さくさくと進んでいきます。
 今回の畝は、真ん中に深い筋をつけて、元肥代わりの牛肥を入れてから畝を作るので、栄養がたっぷりとある感じがして、作っていて嬉しくなりました。

 

 

■ネッシーのよう

 牛肥を入れた後に、畝を均してから定植します。
 その間に畑の外側では、穴開けドリルを使ってネット用の支柱を立て始まっていました。ここの畑はイノシシが出やすいので、害獣ネットは必須です。あっという間に支柱は立って、ぐるりと畑を囲みました。

 ズッキーニは苗の時から、夏らしい青い良い香りがしています。
 ピンと元気な苗を定植できることが嬉しいです。
 地面に植え付けると、苗の双葉と高さの違う2枚の本葉がまるでネッシーのようで、土の中からひょこっと顔を出したみたいに見えて、とても可愛かったです。

 すぐに水をやってから、害獣ネットを張り始めました。
 くるくるとネットを広げていく人を追いかけて、支柱とネットをしっかりと結んでいく人、さらにそれを追いかけて下をペグで留めていく人に分かれました。
 すごい速さで、たくさんの工程が進んでいきます。みんなでやることを分担しながら、スムーズに進むように、まえちゃんが指示してくれて、とても気持ちいい作業だなと思いました。

 

 

 無事にぴったり12時で作業を終えて、古吉野に帰ることができて、達成感を感じられて嬉しかったです。
 これから夏に向けて、美味しいズッキーニが採れるように手入れをしっかり頑張りたいと思います。

 

【シイタケ栽培の始まり】

 シイタケの植菌を行ないました! 栽培する品種は、肉厚などんこになりやすい「にく丸」。34本の原木に、合計1500の種駒を打ち込みました。 なのはなでは、盛男おじいちゃんに教えていただいてシイタケを栽培したことがありますが、自分たちで1から作るのは初めてのことです。シイタケが穫れるのは2025年の秋以降になりそうです。
白い菌に覆われた、 「にく丸」の種駒