なのはな縁日2025 感想文
楽しみにしていたイベントの一つである縁日。とうとうその縁日も終わってしまいました。
準備の過程から、1から100まで、全てを味わい尽くし、楽しめたと思います。
川遊びの日に縁日のチームが発表されました。
その日からゆうなちゃんを中心とした輪投げチームの始動。この日から“お目玉”づくしの日々が始まりました。
縁日準備の時間が積み重ねられて、周りのチームも多種多様な制作物が作り進められていき、その姿を見ていると、縁日はまだまだ遠く先の夢の世界に感じていたはずでしたが、それがどんどん現実味を帯びていきました。

1日目はお化け屋敷メインの前夜祭。
午前は遊びブースの飾りつけなどを進めました。ですがここで思ったことは、古吉野にいた際はワクワクしていい感じに飾りが沢山作れた、だなんて、自分は満足していたものたちが、いざ山小屋で見てみるとなんだか小さくて物足りないような……。
自分のスケールの小ささ、視野の狭さが、可視化されたようでした。
夕食にはイベント風味の、カレーライス、フライドポテト、マクワウリスムージーを頂きました。
須原さん中心に丹念に準備が進められていたお化け屋敷。お化け屋敷自体自ら進んで入るタイプではないですが、そこまで怖くないんじゃないか、第一、人間だと分かっているし、その上なのはなの皆がいるだけだし、どんな可愛い姿が見られるかなあ、なんて舐めていると大外れ。
気付くと人一倍大きな声を、いや雄叫びをあげていました。いざ走るとなるとあまり速く走れませんが、逃げ足となると人間、思わぬ速さで走れるものなのだなあと改めて感心しました。
トリオの、まりのちゃん・ふみちゃんの腕をがっしり掴みながら、決して誰も置いていかずに、全てのお札を取り、最後までたどり着きました。
想像を超える完成度のお化けの皆に恐れおののいて、張り詰めていた緊張感が解けて、じわじわ涙が出ました。前日までは余裕をこいていたのが恥ずかしくなるぐらい、強烈なお化け屋敷でした。

そして縁日本番。山小屋に着いて、バナナとゆで卵とサンドイッチというピクニック気分の昼食を頂き、遊び屋台の直前準備。
体育館でお父さんお母さん見ていただきながら決めた浴衣を着ました。
浴衣を着て、髪も綺麗にして、お化粧をする皆の姿はすごく綺麗で、華やかで、日本的で、心がぽっと温かくなりました。
ありふれた若者の利己的で単純な“かわいい”とかそういうものより、やはり凛としていて艶やかで、内面までも洗練されている利他的な美しさほどきれいなものはないと思いました。
店番が後半だったため、私はゆうなちゃんと共に遊び、ブースや食べ物の屋台を一緒に回りました。
初めにたけちゃんからのアイス。そして永禮さんのかき氷を食べたり、お父さんお手製唐揚げを頂きました。
こんなに大きな唐揚げは初めて食べたかもしれない、それぐらい本当に大きくて中のお肉もジューシーでリッチな唐揚げでした。
5種類から選べるフライドポテトや、りゅうさんお手製チャーシューのついたまぜめん。そして桃ジャムやあんこ入りのカステラ。贅沢すぎる桃スムージー。梅ジュース。わたがし。
どれもこれも贅沢で、とても美味しくて、身に余るほどの幸せをたんまりと味わいました。
ですが同時に、私たちが求めるのはこっちじゃない、そう思いました。目上の方々が屋台に立っている中、ゆったりぐだぐだとだらだらと食べて飲んでというのは、あまり嬉しくないと言うか、何かむずがゆい感じがしました。
遊びの屋台にもまわりました。
初の射的! 特別な高得点をたたき出す事は出来ませんでしたが、嬉しかったのは1発で10点の的を撃ち抜けた事です。

その後も、くじ引きや自分たちのブースのわなげや吹き矢も楽しんで、気付けばあっという間に時間は経ち、とうとう私たちの店番がまわってきました。
前日から少しドキドキしていた事。それは利己心で生きてきて、自分の利益しか考えず過ごした自分が、縁日でその利己的なところに戻ってしまって、そのだらしない心で、私は店番をちゃんとぱきっとしゃんとした心で熱心にお客様をお出迎えできないのではないかという事でした。
前半戦、お店に立ってくれていたえつこちゃん、のんちゃん、ゆうはちゃんと交代して、念願……でも緊張感のある店番が始まりました。
店の前を行き交う皆は華々しくて、どこを向いても笑顔で溢れていて、その光景だけでもう幸せ、というかこの光景こそが幸せ、そう感じました。
練習通りに、台本を片手に客引きをします。
「いらっしゃいませー、輪投げやっていきませんかー!」
なにかスイッチが入りました。テーマパークのお姉さんのようになろう、ここは自分を捨てて、思い切り、表現できる場だ。絶対楽しい、なりきったら最高に楽しい。
出来る限りのとびきりスマイル、そしてメジャートーンの大きな声で接客をしました。


「ええーー難しい!」「きゃー! だめだ!」「やった! 嬉しいなあ!」
輪投げを通して見える、心から楽しんでいて、子供に返ったかのように思い切りはしゃいでくれる皆の姿。
本当に嘘でもなんでもなく、ゲームが終わっても、お客さんは皆、満面の笑みでお店を去っていきます。
その姿を見れば見るほど、声を聞けば聞くほど、もう幸せで幸せでしょうがなくて、これだ、ってなりました。お客さんでいる事より、もてなす方が、エンターテイナーでいる方が、何倍も何百倍も何千倍も楽しいんじゃん! 心の底からそう思いました。そしてそんな風に思えた事が嬉しかったです。
今までの自分に教えてあげたいです。もったいない生き方をしているよと、声を大にして言いたいです。自分の利益の為だけ、周りの利害も考えずに、自分自分、自分中心の世界に仕立て上げて、そしてそれはただ自分で自分の首を絞めているだけなんだと。


店番の時間もあっという間に過ぎ去り、楽しみにしていた盆踊りの時間がきました。
山を下りると、やぐらを囲んで音に合わせて踊っている皆の姿があり、途中から私もいれてもらいました。
初めて聴く『四つ拍子』や『きんとくんサンバ』などもありました。見よう見まねで踊る、人様に見せられるような踊りではなかったかもしれませんが、踊る事で皆と通じ合えた気がしたし、浴衣を着て日本を象徴するような踊りを踊っていると誇らしげな気持ちになりました。
利己的な生き方とは違う、利他心の入ったちゃんとした生き方で生きていくんだ。その決心がさらに強まりました。
胸を張って、自信をもってこう思えるのは、芯の通った、力強い屈強な仲間がいるからです。
なのはなから出たら、なかなかそうはいかないはずです。なぜなら今の世の中は利己的で理不尽なことだらけ。
利他心で生きることに誇りをもち、その正しさを周囲に圧倒されず惑わされずに貫き通すという事はいかに難しいことか、私たちはその苦悩を誰よりもよく知っています。でも今は心強い仲間の存在があります。
だから利他心を広めていく生き方がこれからはきっと上手くいく、そう信じています。
お母さんが言っていたよう、本当にこのまま明け方まで踊っていられるような気がしました。
この縁日を通して改めて私は利他心で生きていきたい、そう決心づけられました。
この思いを決して忘れることのないよう、今日のことをいつまでも忘れずにいたいです。
