「天神涼みを踊り切る」 ちあき

7月25日

〇天神涼み

 勝央音頭保存会の方々と、なのはなのみんなと盆踊りに参加させてもらえて嬉しかったです。

 16:30頃に公民館に到着し、レッスンルームに入ると、すぐに河上さんが浴衣姿で入って来られました。
 河上さんはお宅から浴衣に着替え、なのはなのみんなの浴衣に着付けなどを手伝えるよう整えてくださっていました。私は、まりかちゃんとペアでした。165センチの私と9歳のまりかちゃんでは、背丈がまるで違います。事前に河上さんからまりかちゃんの着付け方を教わっており、私も約45分間の着付け時間にまりかちゃんの着付けと、私の着付けとが終了するか第一の緊張をしていました。

 まりかちゃんは、Мサイズの浴衣を着るので、お端折りが長くなってしまい、帯の下でスカートになってしまいます。お端折りをある程度の長さで折り返し、帯の中に入れる方法を教えてくださいました。
 浴衣の裾の長さ、首元の緩みぐあい、皺の処理の仕方、紐の結び方、浴衣ははじめの処理が緩いと、長い踊りの間には着崩れてしまう可能性があり、私は、保存会の方ともお揃いの浴衣を“ぴしっ”と着るのも、踊りを見せるのに大事なことと思いました。
 まりかちゃんの着付けは、補正のタオルを1枚から2枚にして、最後は河上さんが着付けを手伝ってくださいました。
 私も、うたなちゃんやかにちゃんに見てもらい、浴衣の後ろをきれいに整えてもらいました。私が、鏡の前で帯を結んでいると、保存会の方が「帯を回したら、見ちゃるけん。襷も持ってきんちゃい」と声をかけてくださり、襷まできれいに整えていただきました。

 その日(24日)のお昼の集合のとき、お父さんから天神涼みに向けての気持ちのつくり方を、「みせる意識。他をよせつけないオーラをつくって、一人ひとり後光が差すような」と話してもらい、出番(19:00)の前まで思っていました。
 お揃いの保存会の浴衣は白と紺の粋なもので、赤シュシュ、赤い襷と、草履を履いて、みんな赤い口紅を上品につけて、本番のときを待っていました。
 私も同じ浴衣を着ているのに恥じない姿勢と、それでも、みんなの奇麗さに一時、うっとりしてしまう自分がいました。

 河上さんが保存会の方と、なのはなのみんなの前で挨拶をしてくださり、
「先ほど、神社にお参りに行ったとき、今年は湿度が低いからか夕方はいくらか涼しく、踊りやすそうです」
 と話してくださいました。
 そして、公民館を出てからは保存会の方を前に、背の高いひとからなのはなのみんなと2列になって、石畳のスタート地点まで向かいました。
 天神涼みに来られたお客さんから「うゎ!」「みんな奇麗」「奇麗なひとがおるよ」「こんな踊りがあるの?! すごい」と言う声が聞こえてきました。

 やっぱり夕方の風は涼しく、ふたたび背筋がしゃんっとするようでした。浴衣や草履で歩いたり、踊ったりするのにはじめバランスを崩しそうになりましたが、姿勢を崩さずに口角をあげて、前だけを見つめて。
 お父さんお母さん、あゆちゃんやまえちゃん、やよいちゃんやももかちゃん、ななほちゃんと、撮影や応援組のみんなが見えました。
 あゆちゃんがスマホのカメラを向けてくれると、気持ちはそのまま、にっこり笑顔でみんなで手を振りました。
 そして、先導車から盆踊りの曲が流れると、身体が自然と振りを踊っていきました。私は、さとえちゃんの隣で、うたなちゃんの後ろで、かのんちゃんの前で、沿道にたくさんのお客さんがいながらも、みんなと一体となって列をなし、踊りをみせることを意識していました。
 お父さんが教えてくださった、
「目だけで見ない。鼻先までしっかり向ける。手は視界から外れない。ヤットサ節の手は餅つきではなく、溜めのところで手の平をみせて」
 ということも頭において。
 沿道のお客さんが踊りを食い入るように、また、手拍子をとって、一緒に「ヤットサー」と声をだし「頑張ってね」と笑顔で見てくださる方もいて、岡本元議長さんや娘さんも、「おぉ、なのはなさんこんなに居る」と笑顔で手を打って応援してくださっていました。

 約1時間の踊りでした。行きの後半からは、不安定な石畳にも、沿道のお客さんをすり抜けて踊るのも、また、時間調整で小走りになるのも慣れてきて、振りで後ろを振り返ると、みんなが、ずらっと並んで踊っているのがみえて、とても心強く、自分もこの一部だと思うと、きれいに踊る意識も高まって、折り返し地点までがあっという間でした。

 折り返してからは、さらに小走りで踊ることが多かったですが、楽しさも感じることができて、多くのお客さんが見てくださるのも嬉しく感じました。
 私というより(みんな奇麗でしょ!)と誇らしく思うような、そんな気持ちでした。
 だんだん日が沈んできて、空に向かって顔と一緒に両手を上げると、夕焼けのきれいさや一瞬の静けさを感じ、でも、手を追って向けた目線の先には賑やかにお祭りをたのしむお客さんの活気があって、撮影のまえちゃんもどこからともなく前に現れて、私の横をどんどん過ぎてゆきました。

 保存会の方と、なのはなのみんなと、天神涼みを踊りきることができて嬉しかったです。

 ありがとうございます。