10月17日のなのはな

今、桃は、貯蔵養分の貯蓄期です。夏にたくさんの美味しい桃を届けてくれた樹たち。桃の実を皆に届けたあと、桃の樹は、9月から11月上旬ごろまで、来年の春の新しい根、芽、枝、果実の初期成育のための貯蔵養分を貯蓄しています。
夏の間、桃の実をつけている間は葉での養分の合成が行われていて、その分、葉の負担がとても大きいです。
今の秋の時期にやる肥料では、葉の活力を回復させたり、根の活動を促して、養分の貯蓄を促すことができます。
なのはなでも、桃の肥料やりを進めました。樹に必要な養分は、主に窒素、リン酸、カリ、石灰、苦土などを中心に考えられています。そして、なのはなに桃畑は9枚。木の本数でいうと約130本。追肥の内容、量など樹の生育に対しても少しずつ変わっていて、複雑で大きな作業に感じていました。細かい肥料などは、事前に少人数で進めていました。今日は、鶏糞や牛肥、もみがらなどの1本ごとの量が多いものの追肥を行いました。


午前中に、鶏糞、牛肥を追肥しました。最初は、道具の量や肥料によって1本に使う量も違っており、その条件にいちばん合った効率的な流れを見つけるのが素早くできなくて混乱したり、(こうすればよかった……)と悔しく思うこともあったのですが、皆がずっと協力的に一緒に進めてくれました。


午後からは、籾殻。大きな樹には、テミ約15杯分をやる大物です。気持ちと体力を最後まで粘りつつどうしたら早くできるか……。
(よーい、スタート!!)
26aの畑で作業が始まりました。第1回戦目、チームは2チーム。東西対決です。皆で追肥をするための注意点を確認した後、チームで3分間の作戦タイム。2チームが行き合ったときに、どちらが多くできているかという勝負でした。26aの勾配のある広い畑を、オレンジ色のテミを持った皆が走る、走る走る……。

バケツリレーの作戦の東チーム。
いくつかのペアやトリオをつくり、それぞれで1本ずつ完結させていく作戦の西チーム。
(負けたくない!!)
と26aの畑で皆で言いながら、次々に籾殻をまいていきました。「行き着きました!」
開墾26a畑の下段にある13本の樹への追肥を終えたとき、時計をみていると、約6分。もの凄い速さで、皆で行いました。
勝負の結果はペアやトリオをつくって、体力の差で移動距離を変えた作戦の西チームの勝利でした。その後は、その作戦をつかって畑を回りました。何分間でできるか予想する畑、血液型でチームで対決してみる畑、シンプルに皆で1本ず追肥していく畑、たくさん身体を使う作業でしたが、その都度やり方を変えてみながら、みんなと進めることができて嬉しかったし、楽しかったです。

もうすぐ作業終了時刻、(できるところまで終わらせたい!)。皆が同じ気持ちで、精一杯でテミを持ち畑を走っていました。「1」「2」「3」……。桃の樹の下で、皆が何杯目の追肥なのかカウントする声が畑で大きく続きます。皆でやると大きな樹もアッという間。同じ方向、目標に向かって動く力、皆の力の大きさを本当に強く感じました。
籾殻の追肥は小さな畑を2枚だけ残しましたが、ほとんどの畑を皆でまわることができました。皆で追肥をさせてもらえて本当にありがたかったです。桃の樹も、たくさんの皆の声や存在、気持ちを肥料と一緒にたくさん感じていたんじゃないかなと思いました。これが、桃の樹の生育にしっかりと効果が出てくれたらいいなと思います。

これからは、ごく少量の追肥の微量栄養素をやりながら耕耘していきます。10月中には終わらせたい作業です。
どうか、美味しい桃の実につながりますように。まだ見ぬだれかの力につながりますように。
(あけみ)

