「未来の誰かのために」 ひなの

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 1月10日、成人式の日は、どこをとっても暖かい空気が流れていて、それでいて重みのある自分自身にとっても節目となる大切な一日になりました。
 成人式の日だけでなく、その数日前から撮影の話も聞かせてもらったり撮影チームの人たちの空気を感じながら、幸せな気持ちをずっともらい続けていたように思います。
 時には格好良く、時にはチャーミングだったり、食事のとき食堂に行く度に2人の髪型やメイクが変わっていて、その後ろ姿や笑顔が綺麗でした。

 式の前日、式の席順や流れの確認のために、長幼の序で廊下に並ぶ機会がありました。そのとき、ちょうど私はみつきちゃん、さりーちゃんの後ろでした。穏やかな笑顔で話しながらも落ち着いた凛とした空気が2人の間にはあって、そんな2人の横顔が見とれてしまうくらい綺麗だったなと思います。2人の空気から緊張感とか内側から溢れる静かな決意のようなものを感じました。

 
 
 式の当日は8時半朝食でした。朝から空が明るく良い天気で、晴れやかでありつつ背筋が伸びるような思いがしました。華やかな振り袖姿がよく映えそうな青い空でした。

 朝食後、ABパターンを終え、身支度を済ませてリビングに行くと、さりーちゃんがヘアメイクをしていて、周りでは何人かの撮影チームの人がビデオを回している姿がありました。メイクやヘアメイクをしているところは、いつもだと完成したムービーの中で見させてもらっていたけれど、今回は実際に同じ空間にいさせてもらえてその空気感が静かだけれど暖かくて、満たされた気持ちになりました。

 そして、着付けが終わり、橙色の振り袖に身を包んだみつきちゃんと、紫色の振り袖に身を包んださりーちゃんが歩いてきてくれたとき、すっと伸びた背筋とか上品な佇まいがとても美しくて、手が届かない存在のようにも思ったし、研ぎ澄まされた空気を感じました。
 
 体育館での式では、お父さんの式辞を聞かせて頂いて気持ちが正されたし、本当に目を覚ましてちゃんと生きないといけないなという気持ちになりました。自分が恥ずかしくもなったけれど、なんだかやる気も湧いてくるような気もしました。ちゃんと生きたいと思う気持ちを同じように持てる仲間がいることとか、道を示して下さる大人の人がいるということが、とても有難いことだなと改めて思いました。
 
 みつきちゃんとさりーちゃんの謝辞では、アンサンブルでステージ側にいさせてもらったので2人の表情が見えました。2人の表情が柔らかくて優しくて、そんな2人から紡ぎ出される言葉が真っ直ぐで、本当に心が洗われるようでした。
 2人の謝辞を頷きながら、暖かい表情で聞いていらっしゃるお父さん、お母さんの横顔にも、自分まで安心した気持ちになりました。
 2人の姿や言葉から、気持ちが何よりも大事で、良かれの気持ちをお互いに向け合って人と関わることが自分にとっても人にとってもプラスになること、幸せなことなんだと教えてもらったように思います。

 

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 夜の集合でのお話も聞かせて頂いて、この成人式の日が自分にとっても節目になり、なぜ生きるのか、どう生きるのかを改めて考える大切な日になりました。
 independentで、それぞれが独立し、頼ったりすがったりせずに生きるというお話を聞かせて頂き、もっとそのことを理解して落とし込んでいきたいと思いました。
 lonelinessの成分が残っていると、ここを卒業しても帰ってきにくかったり、相談したりしにくい、というお話を聞かせて頂いてドキッとしました。
 もし大学に行くことになったとして、私は何のためらいもなくなのはなに帰ってこられるだろうかと思ったとき、やっぱり申し訳ないような気持ちとか、みんなの気持ちを落としてしまうんじゃないか、というような気持ちがあったなと思います。

 人の評価に一喜一憂したり、誰かの期待を満たすことで自分を保ったり、そうやって受け身になるのではなくて、自分はどう生きるのか、自分に何が出来るのか、というところに気持ちを向けてプレイヤーとして生きなければいけないなと思いました。
 話は少し離れてしまうけれど、お父さんのお話を聞かせて頂いたら『脱いで』の歌詞の意味も少し深められたような気がしました。
 なのはなには、independentで希望を持って生きている大人の人がいます。だから、私も勇気を出してちゃんと自立したいし、誰かや何かに寄りかかるのではなくて自分の足で立って、自分で自分の人生を作りたいです。自分の人生を地球環境を守るため、未来の誰かのために捧げられるような、そういう人生にできるよう自分にできることを考えます。
 
 今回の成人式は、自分にとってもとても大切な日になりました。
 2人の成人をみんなでお祝いできて、手作りの式も作り、自分もその場にいさせてもらえたことが嬉しかったです。ありがとうございました。

 

 

◆感想文メニュー◆

「優しさにつつまれた、なのはな成人式」 サリー

「なのはなに出会って」 みつき

「あるべき家族の在り方」 やよい

「本当の意味での自立を」 ゆりか

「大切な人を守れる大人に ――成人式で感じた自分の役割――」 ゆい

「2人に出会えて」 ななほ

「未来の誰かのために」 ひなの

 

 

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