「レベルを使って溝切り!」 ゆうな

3月19日
 
 かにちゃん、お誕生日おめでとうございます。かにちゃん大好きです。
 私は今、かにちゃんと一緒に太鼓に行ける水曜日が本当にうれしいです。かにちゃんが太鼓に向かう姿勢、こうしたいっていう高い理想。それを近くで感じると、それだけで、自分もそうありたいって強く思わせてもらいます。かにちゃんが、「ゆうなちゃん、ここはこうやって打ったらもっとよくなるよ」「こうして打ってみて」「こういう練習が必要かも」って、自分に向けてくれる、言葉一つひとつが、自分にとってはすごくうれしくて、自分と真正面から向かい合ってくれている、そんな感覚があって、その時間が私にとってものすごく大切な時間だって思います。私が太鼓を始めようって思った時、言い出す勇気がありませんでした。でも、かにちゃんの太鼓を打つ姿、まっすぐなまなざしが自分のほうへとむけられた時、自分の胸にぐっとくるものがありました。「自分も強く太鼓を打てるようになりたい」「今の自分じゃなくてもっと自分を変えたい」って強く、感じました。かにちゃんの太鼓は私に勇気をくれました。自分が変わりたいんだっていう、気持ちを強く持たせてくれました。
 以前、かにちゃんに迷惑をかけました。でもかにちゃんはずっと私のそばにいてくれました。自分が壁を乗り越える、その一歩に、背中を押してくれました。考えてみたら、自分が壁を乗り越える時はいつも、かにちゃんがそばにいてくれたような気がします。
 正直、かにちゃんのことを全く知らないうちは、かにちゃんと話すのが少し怖かったです。でも、私はかにちゃんを知れば知るほど、かにちゃんは本当は、優しくて穏やかで、まっすぐで、強くて、何事にも真摯に謙虚に、力いっぱいで向かう姿があって、その姿を、そのかにちゃんを見れば見るだけ、自分もそうなりたい、自分もそういう気持ちを持ちたいって思いました。かにちゃん大好きです。実際、真正面からそんなことは言えないけど、自分の中にはそんな気持ちがあります。いつもありがとうございます。

 今日、フルメニューで、11.7キロのコースを走りました。1時間半、走り続けました。きつかった……。けど楽しかった! 走った後は足が棒になりました。
 しかし、そのあとの作業は、溝切り!! ふふふ、でも、なのはなにいると体力は無限なんです。どんな作業だってどんとこいです! 走った後、クワを持って、畑に向かいました。走って清々しい気持ちになっていて、そのあとの作業はものすごく動きやすいです。きっと1人では、「疲れた~」って、なってしまうかもしれない。でも、なのはなにいて、なのはなの作物のため、美味しい野菜を作るためなら、やる気がみなぎります。どんな作業も、思いっきり楽しむことができます。

 今日は保育園前畑の溝切り。畑につくと、須原さんの姿があって、その姿を見ただけでもさらにパワーがみなぎりました。
 須原さんが軽トラから、ある道具を取り出す。なんだ!? と、驚きました。その道具は「レベル」。ある場所とある場所の高低差を測る機械、だそうです。私はその道具を初めて見ました。(そんな道具があることも知らなかった)さくらちゃんが伸縮式定規を持って、須原さんがレベルのレンズをのぞく。「1510」「1580」という。初めははてなマークで頭がいっぱいだったけど、会話を聞いていたら、数字が大きいほど、溝の深さが深いということがわかりました。図ったところに印をつけて、畑の外周を部分部分で測っていきました。そしてわかったこと。「畑の長辺はこう配なし。だけど、入口の短辺は5センチの勾配。そして、入口と反対側の短辺の角は、溝が浅い!!」ということがわかりました。頭をフル回転させて、理解しました。でも理解したらやるべきことがわかってきました。
 まず、短辺の浅い溝を深くしていきました。スコップを持って! ようかん切り方式! 全員で1列になって、スコップをザクッと土に入れる。かなり、水が畑にたまってぬかるんでいたので、土が柔らかくて、スコップが気持ちいいほど入っていきました。ザクッザクッ、と音がする。徐々に深い溝の道ができていく。スコップの幅の溝。その深さは約30センチ! かなり深くて、掘っていくのがすごく気持ちよかったです。悪いことをしている気分にもなって、少しだけハラハラしました。「こんなに掘っていいのか……?」って。
 角の溝がほれて、長辺の溝につながって、ふっと、見ると、深い溝が1本の線になっていて、すごくやりがいを感じました。心の中で、「やった、やった! 掘れた! つながった!」って喜びました。
 そのあと、入口付近の溝を5センチほどさらっていきました。また、ここも、みんなで1列になってやりました。溝をさらっていると、あ!!! 水が流れた!!! 今まで、水がこの溝にたまっていたのですが、水が動きだし、排水溝のほうに流れていきました。

 ああ、この感覚がすごく好きです。溝切りの何が楽しいって、水が流れるこの感覚。水が動き出すこの感覚。「やった、やったぞ!」っていう気持ちになって本当にうれしいです。

 そのあとは、その短辺の始まり側の長辺の溝を切りました。ここはあまりこう配はなかったので、少しさらう程度。水の流れを邪魔している、草や石をさらいました。お父さんが、水が流れる先のほうから溝を切っていくと良い、ということを教えていただき、短辺から、長辺へ進んでいきました。長辺は、少しさらったら、すぐに水が動き出し、流れ始めました。水が流れて、短辺のほうまで行き、排水溝のほうまで水が届くと、すごくうれしくて、みんなで「やった、流れてる!」と言いました。その時間がすごくうれしかったです。
 畑の中にも水があったので、畑の中に小さな、Y字型の溝を作りました。この溝が、外周の溝のほうまで届き、水が流れていくのを見ることができました。

 私は、こういう日々の作業が本当に楽しくて、毎日が、やりがいと喜びにあふれているなって感じます。マラソン練習で、完走を毎日続けること。畑作業で、毎日終わった、という達成感があること。それは決して1人ではできなくて、なのはなのメンバーが集まって、仲間が集まってできること。プランをたてて、協力して作業をすること。作業をやらされる側ではなく、自分がやる側に立つこと。そのことを考えたら日々の作業がどれほど大切で、気持ち次第で自分のものになるかが、決まるんだって思います。私は、今日、溝切の手順を、前日のお父さんの説明から、実践までやらせてもらって、かなり理解することができました。そしてそれを自分のものにして、今後自分でプランを立ててできるようになりたいって思います。やる側としての畑作業は、今までの作業とは一味違って、楽しさも単純なものではなく、考えて理解して、深くその作業をすることで得ることのできる楽しさであって、その感覚がものすごく、やりがいがあります。

 最近、マラソン練習に始まり、畝立てや溝切り、植え付け、太鼓など、身体を思いっきり動かして、作業する作業に入って、心から楽しいって思える自分がいます。なのはなに来るまで動くことも、苦手で嫌だった。その自分が今こうやって、身体を動かすことの楽しさを知り、自分の身体を最大限に使うことを知りました。なのはなにいると、どんな時でも、嫌って思うことなく、自分の身体を最大限に使える。それがうれしくて、楽しくて、本当に幸せです。自分は、自分にこだわらない。何も怖くない。そう心から思います。今の自分をもっと上手に、そして行き止まりじゃなくて、もっと成長し続ける。もっともっとステップアップしていく自分になっていきたいです。