11月7日のなのはな

体育館のステージに向かって、中央に据えられたミキサー「YAMAHA TF5」。
なのはなのバンド演奏で使う、30を超える楽器、マイク、音響機器の音を1つにまとめ、調整し、スピーカーから出す、音の司令塔。
そのTF5にお父さんがつき、バンドメンバーで、コンサートの前半で演奏する曲の音調整を行ないました。
1曲ずつ、お父さんが各楽器の音量、音質、全体のバランスを緻密に調整してくれます。メインボーカルが鮮やかに立ち、メインとなるパートが立ち、何を聞かせたいのか、どう聞かせたいのか、はっきりくっきりと見える音を作ってくれます。


マイクコーラスは、レースのカーテンのように、透明感のある歌声で、そのレースのカーテンの前で、ボーカルの歌声がくっきりと立って聞こえるようにしたい。
この曲の伴奏のメインは、キーボード2とウィンドシンセサイザー。この2人の音を聞いて合わせる。
お父さんがアドバイスをくれます。そのお父さんの求める音楽、なのはなの表現すべき音楽を見て、バンドの私たちは、お互いの音を感じ、空気を感じ合い、演奏しました。お父さんを信じて、演奏されるべき音楽を見て、演奏しました。バンドというチームを、強く感じました。

コンサートのオープニング曲『ボヘミアン・ラプソディー』は、クイーンもライブではフルバージョンを演奏していない、4パート以上に分かれるコーラス、多人数のコーラス隊がいて、バンドがいる曲です。それを、生バンドで、フルに演奏できるのは、私たちだからこそできることです。この曲を、全員で大切にして、この曲から、コンサートを作っていきたいと思いました。
合わせるなかで、それぞれの課題もはっきりわかりました。演奏されるべき音楽をみんなと作りたいです。
(さやね)
―『Don’t Try So Hard』のコーラスの振り入れも行ないました―



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私たちは、秋冬野菜、育て隊。
コンサートの練習、準備と並行して秋冬野菜の手入れを行なっている。
農業を1つの表現の手段として、摂食障害から回復し、前向きに歩き続ける気持ちと身体を作るため。そして冬の間も自給自足をするため。良い野菜づくりを目指して、畑へ!

我々がまずはじめに向かったのは山畑下の白菜。
定植をしたのは、サツマイモ掘りをした日の午後だったか。記憶を遡るとそれは2週間前だということが判明した。
虫はついていないようだ。
だがしかし、2週間前に定植をしたときと見た目が何も変わっていないように見える。下葉が萎れて元気が無い。
すぐに牛肥を追肥し、中耕、土寄せを行なった。
そして虫対策で、株もとに籾殻と米ぬかを4:1の割合で撒いた。ダイコンサルハムシ等の害虫は米ぬかを食べると下痢をする、と、さくら隊長から教えてもらったことがある。
ネットをかけて、畑を後にした。
続いて向かったのは、いいとこ下の大根の畑。
長く広い畑全面に大根が植わっており、よく見るとそれぞれ大、中、小と大きさが違っている。種をまいた時期が早い順に株が成長しており、第1弾は日ごとに株の葉が茂ってきている。
今回は第2弾の草取り、間引き、追肥、中耕、土寄せを行なった。
細長い畝に全員で入って前進していく草取りのスタイルは活気があって、身体が温まる。皆と「前進します」と声を出し合っていると、移動しただけではなく自分たち自身も前進しているように感じられて、一体感が出る。

ここで、対決が勃発する。
「間引き・東西対決 ~大根はカブの間引き菜よりもわかりにくい~」
全員が、あけみ団長の宣誓を復唱する。
「大きいほうを残す!」「大きいほうを残す!」
「きれいなほうを残す!」「きれいなほうを残す!」
「1つは必ず残す!」「1つは必ず残す!」
西を先導するは熱量、気迫共に十分、兵庫県出身の、まち隊員。
対する東、「目の前の株を誠実にきちんと抜いていく」作戦、富山県出身のゆきな隊員。
ルールは簡単、1畝の間引きを先に終えられた方が勝ち!
記者の私は、東出身だ。
さあさあ、どちらが勝つか?!
やるからには勝ってみせる! と思いつつ、「きゅぽっ」と抜ける小さな大根の赤ちゃんを間引いていくのが楽しい。それはなかなか快感で、くせになる。小さいほうを抜くなんて言われたけど、ああ、どちらも立派だから、どちらか1つ選べなんて言われてもできないよぉ!
と、そこへ「終わりました~!!」と西陣の勝利の歓声が上がった。軍配は西陣に上げられた……。謙虚な東、落ち着いて残りを終えていく。
大根の間引き菜をコンテナに入れる。カブ、ほうれん草、小松菜のときもそうだったが、間引き菜を持っていくと台所さんがおいしく調理してくださる。隅から隅までおいしくいただけることが、すごくありがたいことだと思う。
畝上が綺麗に整理されたところで、牛肥の追肥を行なった。
株間に1本の筋状に撒いていき、それを手で馴染ませながら中耕、土寄せする。
夏はズッキーニを栽培していたこの畑、肥沃で土質が良い。これは今冬も豊作の予感……。
ネット掛けも忘れずに。これで今日の主な作業は終了だ。
それでもまだ余裕があったので他の畑の白菜の手入れをして、残り10分間で、桃のネット畳みを行った。10分間でも成せることは多い、多人数の力は大きい、と感じた。
これからも野菜たちが無事に育つよう、見守っていきたい。
(ほのか)


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シイタケ栽培。原木にシイタケ菌が接種されてから時が経ち、今日、ついに、シイタケを収穫することが出来ました!
ここまで本当に色んなことが起きて、「シイタケは発生してこないかもしれない……」と、不安を感じながらの栽培でした。
その心配の二大要因をここに暴露しますと、1つ目は、大分気候が暖かくなってきた3月末ぐらいに接種が行なわれたことです。
きっとシイタケ栽培に詳しい方には、なんでそんな時期に始めようと思ったの? と言われてしまうかも知れません。
本当に知識0の状態で、いきなり素人が始めたシイタケ栽培でした。

栽培に携わることになり、過度にプレッシャーを感じていた私に対し、なのはなのお父さんは、
「お試しのキノコ栽培だと思って、気楽にやれば良いさ」
と、フォローをして下さっていました。それに安堵しつつも私は、
「お試しもお試しでの本気じゃ無いとだめだ。本気の栽培をしたいときの参考にならない!」
と、プレッシャーを強めながらも、密かに心の中で燃えていました。
そして、初めて迎えた秋に2つめの不安要素が襲いかかりました。
それまで、定期的な水やり(週2日くらいでしていました)で、木の表面が白くなっているのを確認できました。
「シイタケ菌だ!」と、喜び舞いました。
湿度が高めの環境がいいんだな、と中々楽観的に捉えて、夏には、ホースでバシャバシャと散水。その勢いで、寒さがやって来ました。
そこで、事件が発生しました。
多湿になりすぎて、じめじめした環境が大好きな、シイタケじゃない雑種の黒いキノコを増殖させてしまいました。
その後、水やりの頻度と、量を整えたものの、30本ほどあった木のうち10本ほどが中傷、4本の木が完全に駄目になってしまいました。約半分のほだ木が……。
その時の私の落ち込み度はMAXでした。(苦笑)
そんな折、どれみちゃんが、新きのこ栽培メンバーに立候補してくれました!
そして、なんとなんと、どれみちゃんと須原さんが温度湿度計を設置してくれました!(もっと早くするべきだった!笑)
これで、ようやく適度な湿度と温度を保って、散水を出来るようになったわけです。
本当にアマチュアのシイタケ栽培です。
相談するのが苦手だからと、一人でいらぬ所を頑張っていました。完全フィーリングでの散水、お手入れ。不安も何も、設備を整えろ! です。
今春、実は春シイタケが、発生操作もしていないのに、2、3個生えてきました。
しかし、2、3個。希望が絶たれそうな実績です。
かつ、ほぼナメクジたちの餌食になりました。
そこで、5月。お母さんから秘密兵器を頂きました。
その名も、「コーヒー殻」です。
ナメクジたちは、コーヒーに含まれているカフェインが嫌いとのことと、弱酸性の食品です。シイタケも弱酸性の環境を好むようなので、肥料にもなって、害虫よけにもなってよさそうだ、との考えから、パラパラほだ木の周りに撒きました。
今年の夏は、昨年の反省と温度湿度計のおかげで良い塩梅の散水が出来ました。
そして、今年10月の中旬。
みつきちゃんと、発生操作をしました。
ほだ木をプールの中に入れて、一晩浸水させました。
浸水後は、ほだ木を叩いて、彼らが元気に出てくるのを待つことにしました。
まだかまだかと、見回りに行くもその姿は確認できない。
もう駄目かも知れない、どうしよう。と、ほぼ諦めそうな10月の私でした。

そして、11月。
どれみちゃんから「しいたけ出てるじゃん!」と、お風呂の脱衣所にてその事実を確認しました!
次の日見てみると、先っちょが焼けた小さいマシュマロみたいな、ミニシイタケがいました!
それから1週間が経った今日に、ようやく収穫できたのです。
嬉しさと、安堵と、もう何も言葉が浮かびません。
収穫してひっくり返すと、きめ細かいひだが見えて、カサが6センチ~8センチ程で、肉厚などんこシイタケが収穫できました!
ツヤツヤでまんまる。コーヒー殻の効果があってか、食害の被害はなし。
とにかく嬉しくて堪りません!
何よりも私が今日嬉しかったことは、シイタケを育てる過程で感じた様々な気持ちを共有して、収穫を同じ土俵にたって喜びを分かち合えた人達の存在です。
本当に、たくさんの方々への感謝の気持ちそのものの現れが、このシイタケです。
今回のシイタケ栽培で一番の収穫は、人との繋がりで感じる、本当に初歩的で基本的なあたたかい心と優しさ、感謝の気持ちそのものでした。
(つばめ)
