「目指しているものは共通している」 うたな

9月23日

 音楽合宿第3弾、3日目。月曜日を挟んで、再び音楽合宿。今日は東京に行っていたあゆちゃんたちも帰ってきてくれて、にぎやかにスタートしました。しかし、ここ数日は稲刈りが苦戦中で、合宿中でも何人かのみんなやお父さん、永禮さんたちが懸命に頑張ってくださっています。そして今日はコンサートに向けての練習だけではなく、直近の金時祭りの練習もしました。それぞれが、それぞれの今すべきことに集中して動いている。でも、目指しているもの、考えていることは共通している。なのはなにいると、こういうことが当たり前で、不思議です。

 早朝の収穫嫁入りの時間も、日中に畑作業が進まない分、ナスやオクラの中耕を進められました。畝立てや水やりをしてくれている人もいて、すっきりして、合宿を迎えることができました。

 合宿の習慣になっている、発声練習と柔軟、ウォーキング練習。ペアで向かい合って、今日の目標を言い合いました。発声練習としてなのですが、今日自分がすべきことが明確になるし、宣言することで責任感もわいてきます。ほのかちゃんとペアになったのですが、ほのかちゃんが「White Flagで体幹を意識して踊る」と言っていたのを聞いて、大まかな目標ではなく具体的に自分の課題をとらえている感じがしてすごいと思ったし、そうした仲間の言葉が自分の励みになっていることにも気づきました。ウォーキング練習では、あけみちゃんが見てくれて、今回は上半身の使い方についてアドバイスしてもらいました。私は内股歩きになりがちと言われてきたのですが、今回の、
「重心がのっていない方の足側の骨盤を出して、そちらに身体をねじる」
 というアドバイスによって、少し正しい足の軌道が分かった感じがしました。まだまだなるちゃんたちみたいに美しい歩き方には程遠いけど、あけみちゃんが、
「普段の意識次第でいくらでも変えられる」
 と言っていたので、普段からコンサートを見据えて生活しようと思いました。また、昨日あゆちゃんやお父さんが話してくれた、
「素晴らしい私を見て、という見せる意識がどこまでも大事」
 という話を踏まえて歩くと、ちょっとスターになった気分がしたし、気持ちよく歩けたし、口角も自然と上がりました。これが何も考えずとも、できるように習慣づけたいです。

 そのあとは『オペラ座の怪人』の練習。今回の合宿3日間で、かなり練習の時間をいただけたので、ブラッシュアップができました。大正琴の人と合同でパート練習をしたのですが、他の音があるとそれに気を取られてリズムを崩してしまう、という気づきがありました。本来なら、メロディーラインを聴きながら演奏しないといけないのに、他の音に惑わされていてはまだまだ。やっぱりみんなと一緒に練習するのが大事だ、と思いました。そのあとの個人練習では、トレモロを上達させるために、連打の基礎練習をみっちりしました。この前はテンポ108が限界だったけど、今日は116までついていくことができるようになっていて、うれしかったです。

 今日の昼食には、桃に柿に、りゅうさんの空心菜炒め、そしてお彼岸だったのでおはぎまで。集中した後の豪華な昼食が最高に染み渡りました。

 午後はお待ちかね、新曲『Homai』の音入れでした。初めて聞かせてもらって、フラダンス曲っぽくない、どちらかと言うと洋楽な感じの軽快な曲。足が勝手にリズムを刻んでしまうほど楽しくなってしまう曲で、コーラスにダンスがついたらどんな世界になるのだろう、と夢が膨らみました。稲刈りの撮影から帰ってきたばかりのまなかちゃん。すぐにしなこちゃんと一緒にコーラスの指導をしてくれて、本当にパワフルでかっこよかったです。コーラスの音は、アルトの音程は比較的簡単かな、と思いました。でも、リズムが思いのほか難しい! 4分の6拍子という、あまり出会わない曲調で、慣れるまでに結構時間がかかりました。でも、曲中の「アレアレアエ~」とか「アーオ」とか、言ってみたいフレーズを自分たちも歌えることに、ちょっと心が躍りました。きっとなのはなバンドとダンスとコーラスが合わさったら、いろんな人に見てもらいたくなるような素晴らしい曲になりそうです。

 そのあと、『White Flag』の練習をしました。金時祭りで披露するということは知っていたのですが、朝にあゆちゃんが、「今週の土曜日アセスメントがあって、そこでもやる」ということを教えてくれました。アセスメントが本当にうれしいし、私にとって何よりうれしいのは、そこで『White Flag』が披露できるということです。なぜかというと、私がアセスメントで来たとき、なのはなに入ったら大丈夫かもしれないと思えたきっかけが『White Flag』を見たからだったからです。私自身がアセスメントで『White Flag』を踊らせてもらうのは今回が初めてです。摂食障害で死にそうになって限界で生きていて、その状況で来てくれる子がどんな心境なのか、私自身の経験からよくわかると思います。なのはなに来たことを絶対に後悔させない。ここへ来たら、希望がある。この曲のように、「必死で生きよう」と頑張れる。今度は自分がそれを伝える側になれることをうれしく思うし、それに見合うダンスになるよう、みんなと気持ちをそろえて踊れるように練習頑張ろう、と挑みました。

 のんちゃんの唐突に出てくるキックの振り。あけみちゃんの、何者にも怯むことのない表情。まりのちゃんの素早い棒さばき。いつ何度見ても、泣きそうなくらいみんながかっこいいです。最後に円になってみんなの動きを見ながら踊る練習をしました。コメントでなつみちゃんが、
「みんなが何をしているのか知る機会があまりなかったので知れてうれしかったし、踊りの幅が広がったように感じた」
 と言っているのを聞いて、確かにそうだ、と思いました。私はあとから踊りに合流するチームなので、初めから踊っているみんなの姿を目に焼き付けて、「こうやって踊る、ここに気持ちを添わせる」という思いをしっかり決めた状態でステージに立とう、と思いました。練習できる日数は少ないけど、一回一回の練習を大事に頑張ります。

 そして夜、待ちに待った「お父さんのお誕生日会」のチームと担当曲の発表がありました! コンサートで使う予定の新曲がたくさん。私はさとみちゃんチームで『Training season」という曲になりました。何でも、りゅうさん一押しの曲だそうで、「あゆちゃんにぜひ歌ってほしいんだ」とうれしそうに曲のPVを見せてくださいました。壮大でかっこいいけど、不思議とレトロっぽさを感じさせるような曲。女性のバックダンサーとして、筋肉ムキムキな男性陣がパワフルに踊っている、ユーモラスで見ごたえのあるPVでした。のんちゃんが、「これ見せられたら振り付けしたくてうずうずするな~」と言っていて、のんちゃんのつくるダンス、本当に楽しみだ! と思いました。このメンバーで、この曲をつくっていくということ、コンサートにつなげられるということ、想像が広がってワクワクします。

 もう朝晩が肌寒いくらいの季節になって、時の過ぎる速さを思い知らされた感じがしています。あと3か月あるといいながら、その時はすぐに訪れるのだと思います。まだコンサートに向けての物語は序章かもしれない。でも、毎日の積み重ねが、意識が、過ごし方が確実につながっていく、いい意味でも悪い意味でも。「生きざまを表現する」のがコンサートなら、少しでも甘えた気持ちで生活すれば、それがコンサートに反映されてしまうということ。日々を大事に、確実につなげていきます。