11月13日のなのはな
ウィンターコンサートの後半の通しに向けて、バンドの音調整をしました。
後半演奏する予定の曲は、今の時点で16曲!
Queen、タヒチアン、ロック、バラード、金管アンサンブル……etc.と様々なジャンルで、ステージを彩ります。
脚本が出来上がり、その中で曲を演奏すると、曲にも物語にも共感が深まっていくような気がします。

好きな曲の中の1つ。『Born For This』。「私たちはこのために生まれてきた」と何度も繰り返す中で、自分の心が正されていく気がします。
前回合わせたときには、原曲のような重さが出なくて、困っていたところを、さとみちゃんが、ボーカルと一緒に1オクターブ下でテナーサックスを吹くことになりました。
原曲は、シンプルなバンドの構成と、打ち込みのような音が多く使われているのですが、なのはなバンドでは、トロンボーンやサックスでさらに迫力が増しているのを感じました。
これに多人数のコーラスや、動きが加わったら、より見ている人に伝わる音楽になりそうだなと思って、とても楽しみになりました。
私は主線律に重ねてサビを歌うところがあるのですが、あゆちゃんの声の中に自分の声をうまく入れられると、その声と一緒に、すごいスピードで前へ自分の声も、気持ちまで一緒に飛んでいくのを感じました。
あゆちゃんの歌の強さ、力を体感して感動しました。


『Homai』も細かく合わせていきました。
6拍子のこの曲。リズムが面白く、聞いていると勝手に身体が揺れてきます。
どこのパートもちょっと不思議で、曲を聞くたびに新しい面白さが見えてくるような曲です。(ちなみにコンガのパートだけは、4拍子のフレーズで構成されているみたいです! 3回しで1フレーズになるのかな。びっくり!)
バンドで合わせてみて、あゆちゃんがたくさんアドバイスをくれました。
ギターの音の切り方や、ベースとドラムを掛け合いのようなアクセントのつけ方にすること、パーカッションの軽やかさの出し方……。一つ変える度に曲が少しずつ気持ちいい場所へ収まっていくのを感じました。


サビで「Ehahe hehahe」とコーラスを入れるところがあるのですが、それの言い方に癖がついてしまっていることを教えてもらいました。
「そこは、まっすぐ、抑揚をつけずに最後まで歌う。強く出て」と教えてもらったのですが、一定に声を強く出し続けるのがとても難しくてびっくりしました。
自分が思っている以上に音を意思でコントロールしなければ、すぐに音がよれたり、音程が届かなかったりしてしまって、練習が必要だなと思いました。
あゆちゃんに具体的なイメージを共有してもらいながら、教えてもらう時間が好きだなと思います。
自分の知らなかった場所や、自分だけではやれないことの幅のところへ、あゆちゃんが先に立ってくれて、「ここまでこれるよ」と言ってもらっているような気持ちになります。
歌うことで、たくさん挑戦して、自分の殻をどんどん破って、きちんと表現できる人になりたいなと思いました。

一つの楽器として、マイクで演奏することに、実はいつもとても緊張します。
今までなのはなのバンドを作ってきてくれていた、先輩のことを思ったり、メンバーの音への意識の高さや、曲へ求める理想を一緒に思うからこそ、今の自分の実力に不安や心配も感じたりします。
でもバンドで合わせる度に、「ああ、やっぱり音楽が本当に好きだな」と思えるのは、出したい音が、本当になることだなと思います。そしてそれを「近づいてきた!」と演奏している仲間と嬉しい気持ちを共有出来ることだなと思います。
「くやしいー!」と思う事ばかりだけれど、思いっ切り今の自分に出来る100%で臨みたいと思うし、その100%をどんどん進化させていきたいなと思います。
バンドメンバーで曲を作っていけることが、冒険しているような気持になって、本当に大好きだなと思います。
もっともっと曲を詰めて、いい演奏に近づけるように頑張ります!
(まなか)
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食堂の黒板には、火曜日から金曜日までの半日の練習メニューが書かれていて、木曜日の今日は「オペラ座の怪人 特訓日」という黄色い文字。
(ついに、この日が来た……!)
演劇練習、全体でのダンスやコーラス練習が詰まった夜の時間に、楽器練習をすることは難しく、この1週間の内のたった1回の大事な楽器練習タイム。
日中に練習時間を入れてくれたあゆちゃんに心の中で感謝しながら、意気込んで音楽室へ。

今日の合同パート練習で、いつもと違うのは、そのメンバー。
大体、トランペットはトロンボーンや、メロディーラインを吹くパートと一緒に練習をしていたのですが、今日はリズム隊のみんなとの練習。
(これは、自分の苦手なテンポキープを鍛える絶好のチャンス!)
と思い、バスドラムや、さやねちゃんのベースと、どこで自分たちが重なったら、しっかり拍がとれているという事になるのか、意識して吹いてみると、(ここで合っているのか!)という事に気が付き、それがわかると、リズムを感じながら吹けるようになり、うんと演奏しやすくなりました。
また、今日はいくつかの新しい発見がありました。
その中でも大きな発見は、この曲が3部構成であることを意識することで、曲のどの部分で、どの音を立たせるべきか分かるという事です。
これまで、自分の気分としては次のシーンに移っていたのですが、具体的にどうやって、音で変化を付けるかという所が、とても曖昧になっていました。
そして、3部構成という事も、はっきり意識できていなかったために、客観的に見ると、気持ちも、はっきりと次のシーンに色を変えることが出来ていなかったのだと思います。


かにちゃんは、シーンの変わる3音の出だしを、一音ずつ膨らませながらクレッシェンドさせていき、大きくなった音量のままフレーズを吹き、その中でも高音部分の伸ばしはさらに膨らませてみる、と話してくれました。
最初は、5小節の中でたったその2つのことでさえも、意識することが難しかったです。
いかに、自分が曖昧に、刹那的に気持ちを作っていたかを痛感しました。
しかし、他のパートのみんなが何度も繰り返して、リピート練習に付き合ってくれて、練習が終わることには、どう聴かせたいか、何を見せたいか、どう感じさせたいかが、はっきりわかる、ワンフレーズに変わっていることが、吹いているわたしにもわかりました。
今日は、そのワンフレーズの特訓で終わってしまいましたが、気持ちの入ったワンフレーズの理想形を自分の中にはっきり持てたこと、そのフレーズが、自分も大好きになれたこと、今までよりずっと、とても素敵だと感じられたことが、大きな大収穫でした。
今日の感覚を忘れずに、自分に定着させていきたいです。
(なつみ)
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