「隅が大切」 りな

11月6日

〇隅が大切

 午後から来られるお客さんを、気持ちよく迎えられるように、古吉野なのはなの校内をみんなで手分けして掃除をしました。その中で、印象的だったのは、あゆちゃん、さくらちゃんと中庭、ロータリーを掃除した時にあったことです。

 一度、全体を掃かれたロータリーは小綺麗で手の付けるところがなさそうに見えたけれど、あゆちゃんが、竹箒を持って、段と段の境目の、ほんの5センチほどの幅の隙間を掃き始めました。
「雨が降ったりして、ここに泥が溜まって、こべりついているけれど、こうやって竹箒を使って掃除したら綺麗になるよ」
 と教えてくれました。
 これまで何度も外回り掃除に入らせてもらったことはあったけれど、このレンガの裏のような、隅に着目したことはなかったと思いました。
「こういう隅が大切なんだよ。隅を見て、ああ、綺麗にされているんだな、と思ってもらえるのだよ」
 あゆちゃんが話してくれたことが、心に残りました。

 お父さんとお母さんも、よく、日々の小さなディティールに全てが宿る、と話してくださります。外回り掃除一つにしても、こういったことが、ディティールなんだな、と気が付きました。
 普段、自分の中では隅々まで掃除している気持ちになっているけれど、視野が狭かったり、気付けていないことが、たくさんあるかもしれない、と思いました。自分の中での当たり前はまだまだ甘くて、あゆちゃん、お父さんお母さんの中での当たり前はもっと深いところにあるのかもしれない、と思いました。

 あゆちゃんを倣って、竹箒で隅を、掃除しました。普通の箒では、柔らかかったり、幅が厚かったりして取れない汚れだけれど、竹箒であれば、隙間に入って、しかも硬いので強い力で泥をこそげ落とすことができました。みるみるうちに綺麗になっていくことが分かって、とても気持ちが良かったです。
 一段掃除するだけでも、かなり大量の泥、土が出てきました。これを集めるのは竹箒には出来なくて、小箒を使います。こうやって、箒一つにしても、用途が違うんだな、と改めて思ったし、場面場面で、どの道具を使うのが一番良いか、勘を働かせられる人でありたいと思いました。
 上から見れば見えない死角のところなので、日常で、あまり気づくことはないけれど、お客さんが玄関下からのぼってこられることを想定して、下から見れば、すぐ目線の高さに見えました。掃除したところとしていないところとでは大違いでした。

〇新しくなった脚本
 お父さんが、昨日、一昨日と脚本を修正して、新しくしてくださりました。新しくなった脚本は、後半部分ががらっと変わっていました。古い脚本では、死んだ後、生きている時に良い行いをした人は天国行き、悪い行いをした人は地獄行き、という設定でした。けれど、新しくなった脚本では、生きている時の良い、悪いは、判断基準にはなく、でたらめに、天国にいったり地獄にいったりするようになっていて、とても驚きました。
 私は、新しくなった脚本が好きだと思いました。死んだらゴールじゃなくて、死んだ後も、魂を磨くための修業があること。天国か、地獄か。黒か白かじゃなくて、天国にいった人も地獄にいった人も、それぞれの場所で、高め続けること。
 そして、自分がどんなものに生まれ変わるか、自分自身で選んで、この世界に誕生したこと。
 過去の苦しんできたことも、そして、これからも、自身が選んだ使命なんだなと思うと、今、どんなに未熟で挫けそうなことがあったとしても、生れ持った役割から逃げずに、立ち向かいたいと思えました。

〇昨日はあけみちゃんのお誕生日
 昨日のことですが、あけみちゃんのお誕生日でした。あけみちゃんとは、桃の作業を一緒にしてきたり、たくさんのことを共有できる仲間です。
 あけみちゃんがいてくれるだけで、あけみちゃんの大きな存在感に、とても心強い気持ちになって、大変なことも、あけみちゃんとなら笑って乗り越えられそうな気がします。
 桃の作業を一緒にしていた時も、あけみちゃんは人一倍仲間思いで、一人ひとりのことを好きで、大切でいてくれて、それが言葉の端々から感じられて、あけみちゃんのユーモアのある言葉を聞くたびに、笑うけれど、なぜか涙が出てきそうになります。
 自分が何か困ったことがあった時も、真っ先にあけみちゃんが気づいて、声を掛けてくれたり、同じ目線で一緒に考えてくれました。あけみちゃんに、何度も何度も助けてもらいました。
 いつでも強くて、かっこよくて、でもその裏には、あけみちゃんの繊細な気持ち、優しい気持ちがたくさんあって、そんなあけみちゃんが大好きです。
 あけみちゃんのような仲間がすぐ近くにいることが、恵まれているなと思うし、自分も、同じ時代を生きる一人として、力になれる存在であり続けたいと思いました。

 

11月7日

〇サービスをする側
 午後に、藤井先生が古吉野に来てくださって、ギターを教えていただくことが出来ました。来週の火曜日、11日にギター教室の発表会をしようと思っていて、そのために、急ピッチで練習を進めています。藤井先生も、たくさん気にかけて下さって、毎週のギター教室以外にも、時間を作ってくださり、本当にありがたいなあと思いました。
 コンサートでも、後半にBGMでギターアンサンブルの曲が入っていて、嬉しいなと思います。
 ギターアンサンブルを進める係が、大変だけれど、たくさん気づかせてもらえます。
 これまで自分は、無意識にサービスされる側、として生きてきたんだなと思いました。けれど、今は常にサービスをする側に立ち続ける必要があるのだと今更ながら思いました。
 また、自分以外にも、誰かに対してでも、ここまで行ってほしい、こうしてほしい! と要求する気持ちは、欲なのだとあゆちゃんの話を聞いて思いました。リーダーは、みんなに対して、どうかこうしたいです、と頭を下げるような気持ちで向かわないといけないんだなあと思いました。謙虚さが足りなかったなと思いました。
 これからは、自分にも、人に対しても、追い立てるようなノルマを作るのではなく、楽しさを見出せるような、実現可能な目標にします。

〇つまらない話でもいい
 食事のコメントで、私は「あの」「なんか」という意味のない言葉を連発する癖があります。それは、自分では言っている自覚はなく、本当に無意識に出ているのだなと思います。
 そのことに対して、お父さんが、「つまらない話をしないようにしよう、と思わないこと」と教えて下さりました。
「つまらない話を、短く簡潔に行って、それでバリューは1ですと言えば、価値と話の中身がつりあって聞いた人は、ああいい話を聞いた、と思えるんだよ」
 と話してくださり、納得しました。
 話を短く、簡潔に話す。足りていなかったことだなと思って、お父さんにアドバイスを頂けたことがとても嬉しかったです。