10月13日のなのはな
起こせ、ミラクル! お父さんにみんなで思いを届けよう――。
中庭に咲き誇る、色とりどりのコスモス。秋風が吹くたび、舞うように揺れ踊るコスモスは、わたしたちなのはなファミリーにとって、今年も大切な日がやって来たことを伝えてくれます。
明日、10月14日はお父さんの誕生日。お父さんが好きなコスモスは、秋がやって来たことを教えてくれる他に、「もうすぐお父さんの誕生日だよ」と風に知らせをのせて教えてくれます。
今日はその記念日の前日。
1日早いけれど、みんなでお父さんへ、普段伝えられない感謝の気持ちとお祝いを込めた誕生日プレゼントを贈りました。

今年も12月にウィンターコンサートを開催しますが、毎年3時間以上に及ぶ音楽劇の脚本は、お父さんが考えています。
脚本という海に潜って、何もないところから、今の時代の問題、世の中の危機、そしてわたしたちが回復していくための答えを盛り込んだストーリーを構成していくことは、きっとわたしの想像に及ばないほど大変なことだと思います。
でもお父さんは最後まで絶対に諦めないで、求めるものに辿り着くまで粘って粘って探し続けて、わたしたちのための脚本を書き上げてくれます。
そんなお父さんの力に、わたしたちもなりたい。お父さんに与えてもらうばかりじゃなくて、わたしたちも与えられる人になりたい。
微力かもしれないけれど、お父さんの脚本書きのヒント、きっかけになれればという思いを込めて、『お父さんの誕生日会』と題して9つのチームを構成して、ウィンターコンサートで演奏する曲を使って、チームごとにダンス、劇、アンサンブル演奏を披露しました。
この日に向けて、約2週間前から練習が始まりました。
お父さんの脚本書きには及ばないけれど、わたしたちも選んだ1曲を通して何を表現するのか、何を伝えたいのかという生みの苦しみを味わいました。
金時祭りやウィンターコンサートの練習と同時並行で、お誕生日会の準備を進めるのは大変だったけれど、体育館やリビング、古吉野中は夜遅くまで明かりが点いていて、みんなの賑やかな声や笑い声が響いていました。
そしてそのいつも中心には、「お父さんを喜ばせたい!」というたった1つの思いが、全員に共通してありました。
そのなかでわたしは、クイーンの『ザ・ミラクル』のチームに入りました。
この曲は過去のウィンターコンサートで演奏したことがあるリバイバルの曲ですが、今のメンバーで、また目新しい『ミラクル』を作ろうと、チームのみんなと試行錯誤しました。
この曲の見せどころと言えば、そう、マジック!!!
曲のなかで披露するマジックをもっと増やすべく、踊りながらでもできるマジックはないかと、リーダーのちさとちゃんが懸命に探し当ててくれて、新『ミラクル』が誕生しました。
1曲に隠したマジックは、全部で4種類!
実はリハーサルでも1回も上手くいかなかったマジック。
不安要素は強いけれど、どうか本番はミラクルが起きて!
お父さんを、みんなをびっくりさせたい!
そんな思いで、本番を迎えてしまいました。

会場となる体育館は、バルーンがいっぱい!
ステージの『HAPPY BIRTHDAY』の文字に、そこから左右へお花型にかたどった風船からバルーンアーチが伸びて、床には大小さまざまの黄金色の風船がごろごろと。
体育館の真ん中に置かれた、お父さんお母さんのイスの周りまで、風船でいっぱい!
そんな風船だらけの会場へ、お父さんとお母さんを拍手で迎え入れます。

まずオープニングを飾るのは、夏の日チームより、アンサンブル演奏で『いのちの名前』。
ジブリ映画の1曲でもある、この曲は誰もが一度は耳にしたことがある馴染みのある曲です。
トローンボーン、サックス、キーボードで編成されたアンサンブル曲で、チーム名からも伝わるように、まだ暑かった夏からずっと、えつこちゃんを筆頭に練習を積み上げている姿がありました。
毎日、夜になると、音楽室からトローンボーンやキーボードの音色が聞こえてきました。その音を聞くと、チームメンバーの楽器が大好きな気持ちと、真っ直ぐ練習に取り組む真摯な気持ちを感じて、ただ単純に、(きれいな音だな)だけじゃない、メンバーの誠実な姿に背筋が正される思いがしました。
わたしも聴いたことがあるこの曲は自然と耳に残り、生音で演奏を聴かせてもらえる日が待ち遠しくありました。

それが今日、お父さんの誕生日会のオープニングでいよいよ披露されました。
えつこちゃんの嬉しそうな笑顔と、演奏する姿、力強い音から、4人の強い意志を感じました。
わたしたちもそんな4人の仲間として、お父さんのお祝いをスタートできることがとても嬉しく思いました。
オープニングが終わると、お父さんのお誕生日会が幕開けです!

2曲目は、チーム「ラッキーセブン」より、曲は『Bone for this』。
紫と緑の大きなフラッグが開かれると、赤、黒、紫のシックな衣装を身にまとった5人のダンサーたち。
激しくもあり、奇妙な動きあり、そしてニュアンスの難しい身体や腕のライン。
短い練習時間のなかで、いつこんなに踊り込んだの!? と圧倒されてしまうくらいの5人の揃ったダンス。そして何かを含んだような魅力的な表情。


まえちゃんチームのダンスは毎回キレキレで、でもそこにはユーモアも隠れてあって、毎度メンバー一人ひとりから目が離せなくなりますが、今回もまえちゃんチームがステージで繰り広げる世界に一気に吸い込まれて、目が釘付けでした。
好評するお父さんも、「ダンスをもっと緩急あるものに改良したらコンサートでも使えそうだね」と。
そして衣装担当のお母さんからも、「この衣装は採用!」とGood!
始まりから勢いのある『Bone for this』のチームのダンスに魅了されて、わたしたちは非日常の世界へ飛び込んでいきました。

3曲目は、「ひょいひょいcat」で、『Cool Cat』。
こちらのチームメンバーは、なんと3人!
でも劇とダンスを盛り込んだステージは、3人だけとは思わせないボリューム感と、一人ひとりの存在感!
日本のcatに、エジプトのcatに、フランスのcat。
一人ひとりのキャラが濃く、3人一人ひとりが抱えている課題を面白おかしく表現して、それがお父さんに出会って答えを示してもらったことで、自分たちの見る世界、生きる世界が変わったことを、ストリー仕立てにして披露してくれました。

長いセリフもしっかり覚えて、テンポよく進むステージ。
そこに挟まれたダンスは、滑らかで、足が真っ直ぐ上がって美しくて。
笑いあり、共感ありで、応援したくなって自分も頑張ろうと思えてしまう内容で、曲調もあってか、何だか心和むステージでした。
それにしても、catたちのキャラクターは濃かったなぁ……!

4曲目は、「七鬼夜行」で『トレーニングシーズン』。
「七鬼夜行」という仮想のアイドルグループに熱狂する2人のファンが、アイドルグループのステージを見に行ったら――。という、簡単に説明すればそのような内容。
まず出てきた2人の衣装から、かなり細かく再現している! という印象。
おたく役を演じるのんちゃんとみつきちゃんの熱が入った演劇と、曲にのって登場する7人のアイドルたち。
ここでびっくりするのが、なんとこのアイドルたち、一人ひとりが妖怪をイメージしていたこと。雪女、豆腐小僧、猫娘、河童……どれも聞いたことある妖怪ばっかり。
そう思って見ていると、衣装も再現されていて、本当に河童に見えてきた……!

そして7人目の妖怪は、なんとスペシャルゲストの相川さん!
相川さんが化けたのは天狗なのですが、衣装がとっても格好良くて決まっている!
2日前に、東京からわざわざ来てくださったの相川さん。
いつの間にチームに入って練習していたの? と思ったけれど、相川さんのなりきり度が高くて、みんなから拍手が沸き起こりました。
最後にのんちゃんとうたなちゃんのキレキレのダンスが披露されて、寸劇と混ざって、大笑いのチームでした。

5曲目は、「ミラクルチルドレン」で『ザ・ミラクル』。
いよいよわたしたちの出番です。
今の世の中の風潮に疑問をもった子供の神様が、神様の存在を知らせるべく、妖怪に変身して奇跡を巻き起こす、というストーリー仕立てにしました。
先述しましたが、このダンスでは曲中で4つのマジックを隠しました。
コップを使ったマジック、布からリンゴが現れるマジック、割れた風船から別の色の風船が飛び出すマジック。
そして色水のマジックは、ダンサーが一口飲んだペットボトルの水が、鮮やかな水色に変わっていくというものです。
最後の色水のマジックは過去にも取り入れたことがあるマジックですが、他の3つは今回のために、自分たちで仕込むところから作り上げたマジックでした。
でも前夜でもリハーサルでも失敗してしまっていて、本番成功するという確信が持てないまま、本番になってしまいました。

マジックの他に、この曲見せどころはもう1つあります! それは衣装です!
曲の世界観、そして衣装を決めるときに、チームカラーは「アイスブルーにしよう!」ということになりました。
どうしてアイスブルーかというと、お父さんが今身につけている腕時計の背景盤の色がアイスブルーなのです。
使うアイテムや衣装をアイスブルーで統一することにし、スパンチューブの他、新作で取り入れたチョーカーや手首のバンドもアイスブルーにしました。
自分たちでもお気に入りの衣装が完成し、身にまとっているだけでも、みずみずしいフレッシュな気分になれる衣装でした。
そして、そんな可愛らしい衣装とギャップのある、黄、オレンジ、紫のかつらを頭にセット。
こちらは子供の神様一人ひとりにキャラクターをつけたいねという話から、でも髪型は統一でお団子にしたい。じゃあいっその事かつらを被ってしまおう! と、本番直前に取り入れたアイテムでした。

――「この奇跡が目に入らぬか! イッツアショータイム!」
わたしたちのマジックショーの始まりです。
まずはダンスを揃えて踊り、一見、みんなはこれから始まるミラクルには気づかない様子。
しかし2番に入ったところで、1つめのマジックです!
中身が空っぽの2つの紙コップ。こちらを2つ重ねて、おまじないをかけると……。
あら不思議! 空っぽだったはずの紙コップから青いふわふわが現れた!!!
1つめのマジックは大成功! これを初めてちさとちゃんから見せてもらったときは、わたしも驚きで目が点に……!
種明かしは……内緒です。

続けて、2つめのマジック。
ほのかちゃんの手の平には何もありません。
でも、ななほちゃんが青い布をかけて、おまじないをかけながら軽く振ってめくると……。なんと手の平にリンゴが現れた!!!
これにも会場から拍手が起こりました!
2つめも成功です!
種明かしは……内緒です。

曲調が変わったところで、今度はみんなで円をつくります。
真ん中には台の上に置かれた丸いカゴ。
そこから飛び出したのは、「Happy Birthday」と描かれた大きな風船と、赤い風船。
この風船をもってカゴの周りを一周すると……。風船がパンッと割れたかと思うと、赤い風船が青い風船に一瞬にして変身! 風船は割れていませんよ!
もちろん針なんて持っていません。
念力とパワーだけで風船を割って見せた!
種明かしは……内緒です。
(でも悔しかったのは、6つある風船のうち、2つだけ念力とパワーが足りなくて、割れませんでした)

そして間奏で披露するのが、最後のマジックです。
ステージの前に並べられた7本のペットボトル。中身は水しか入っていません。
でもこれを一口飲んで、軽く振ると……。透明の水が青色に変化!
こちらも7本のペットボトルがすべて青色になって、これでステージ全体がアイスブルーの世界に!
見ているみんなから大きな拍手で沸き起こって、みんなが驚いて喜んでくれていることが伝わってきました。
種明かしは……もちろん内緒です!
最後に白マントと青マントを工夫してつくったリボンの振りで、ステージをさらに青と白の世界で覆い尽くしました。

踊っているなかで、とても満たされた気持ちになりました。
届けたい人がいる。お父さん、お母さん、みんなに見て喜んでもらいたい、驚いてもらいたい。ステージをミラクルでいっぱいにしたい。
みんなと作り上げてきた過程が今日という本番で形になり、お父さんにわたしたちの思いを届けることができました。
真ん中で笑って見てくださっているお父さんの表情に、幸せな気持ちが胸いっぱいに広がりました。

このステージを見たお父さんが、最後にコメントを一言くれました。
マジックのことかな? 衣装のことかな?
お父さんの言葉が待ち遠しくてワクワクする気持ち。
お父さん:「衣装もいい! マジックもよかった!」
わたしたち:(うんうん! やったー!)
お父さん:「でも1番良かったのは、」
わたしたち:(1番よかったのは? ワクワク)
お父さん:「かつらです!」
わたしたち:(ガーーーン!!!)
まさかのかつら!? お父さん、1番よかったのは、そこですか!?
と、突っ込みを入れたくなってしまった、思いがけないお父さんの講評。
「かつらを被ると、神様感が出る。特に黄色かつらがいいね。本当に神様が現れたのかと思っちゃったよ。これはコンサートで使えるね」
お父さんが喜んでくれているのは嬉しいけれど、自分たちでは予想もしていない思いがけないところで、まさかお父さんの力になったみたい。
本番直前の今日に突然決まった、カラフルなかつらが、まさかまさかのマジックよりもダンスよりもお父さんに大受けだったことに拍子抜けすると共に、これももしかして神様からの力だったのかなぁ……。
これも、ミラクル!
本番にマジックが4つとも成功するだけじゃなく、かつらマジックも起こった、ミラクルのステージでした!

ここで前半が終了です。
一息つくところで登場したのが、可愛らしい小さな4人パティシエさんたち。
なんと、たけちゃん、たいちゃん、ゆりちゃん、おとちゃんが台所さんと一緒に、お父さんのお誕生日ケーキに、なのはなで収穫したサツマイモで作った、サツマイモブリュレと猫の形のクッキーを作って用意してくれていたのです!
サプライズにびっくり。
小さなパテシェさんたちが自分の身体より大きなお盆をもって、一人ひとりに手渡してくれました。

猫の形のクッキーは小さな星のアラザンも付いて、食べるのが勿体ないくらい可愛い。
そしてサツマイモブリュレは甘さが控えめだけど、その分サツマイモ本来の味が楽しめて、とーっても美味しかったです!
そして何より、たけちゃん、たいちゃん、ゆりちゃん、おとちゃんが一生懸命作ってくれたと思うと、それだけで美味しさが何十倍、何百倍になるほど美味しいと感じました。


お腹が満たされたところで、まだまだ続く後半戦に入ります!

後半戦1チームめは、「来い来い」チームで『Love of my life』。
ステージには2匹の白狐。神社の鳥居の前にいるような白狐が着物をきて佇んでいる姿は本当に神社に来たかのようで、何だか物語が始まりだしそう。
その白狐が着物を脱ぐと、ステージは一瞬にして、『Love of my life』に――。

薄ピンクのスパンチューブに白シフォンスカートをまとった、なるちゃんとさやねちゃん。なのはなのダンサーの2人が踊るダンスは、軽やかで舞い踊るように美しくて、2人しか踊っていないのに人数の少なさを感じさせない身体全身をつかった大きな踊り。
さらにそこへ、頭にブーケを飾ったよしえちゃんが登場して、3人になると、ステージがさらに華やかになりました。3人だからこそ作り上げられる、可憐で清楚な世界観。
曲調とも重なって、何だかこみ上げてくるものがあり、今ここにいられることをとても尊く思えるような一曲でした。
そして改めて、なるちゃんとさやねちゃんの踊るダンスの美しさに魅了されて、表現している人は美しいと心から感じました。

2チーム目は、「お父さんの脚本の叩き台になりたい集団」で、曲は『義太夫』。
もうチーム名からしてすごいですが、このチーム、人数がなんと13人!
9チーム中、1番多いチームです。しかもメンバーの顔ぶれが、みんな役者ばかり!
メンバーを見るだけで何かが始まりそうとにやにやしてきますが、一人ひとりが身にまとっている衣装まで濃くて、もうこれだけで小さなコンサートが始まりそうな予感。
そこに、三味線で演奏する『義太夫』がどう組み込まれるのか、謎は深まります。

ストーリーは、世間体を気にする両親に、部屋に閉じこもってバーチャルの世界に逃げ込んで心を閉ざしてしまった女の子。
そこへ、役者のなおちゃん演じる“朽木”と名乗る、憑きものの専門家が登場して、女の子を“際(きわ)の世界”へ誘う。
そこにいたのは、こちらも役者のひろちゃん演じる、神主に扮した妖怪と、仮面を身体全身に身につけた奇妙な2人や、両手を開くと大きな目が開かれる、黒づくめの長身2人など妖怪たちがいっぱい。
一人ひとりのキャラクターの特徴や、身につけている衣装が奇妙だけどなぜだか好きになってしまうような破滅感にどっぷり浸かってしまい、本当に小さなコンサートを見に来たかのよう。
さらにそこへ、超難関と言われているそうな三味線曲『義太夫』を、三味線メンバーが演奏して聴かせてくれました。
ものすごい速いリズムを三味線で、どうやったらこんなに指や手首を動かせるのだろうと思いました。
『義太夫』はウィンターコンサートで、三味線に加えて太鼓や笛も入って、さらにバージョンアップするのだと聞き、どんどん進化していく三味線メンバーが本当に格好いいなと思いました。

三味線と劇が同時並行で連なり、30分弱に渡る劇は、なんと続きがとても気になる、「前半終了」で終わってしまいました。
てっきり続きがあるのかと思いきや、前半終了という形で終わってしまったことに、心は(もっと見たかった……!)という物足りなさ。
そう感じさせるくらい、本当にキャラクター一人ひとりの濃さにファンになってしまう面白さで、機会があれば、ぜひまた続きが見たいです!


前半合わせて8チームめは、『アニマル』のチーム。
真ん中でボーカルを歌うまなかちゃんが1匹の狐に扮し、なんと他のメンバーが身体を重ね合わせることで腕を1本のようにして、その狐の尻尾の動きを表現するという、目に新しいステージでした。
言葉で表現することが難しいのですが、写真があれば、あっと驚くでしょう!
黒い衣装の中で腕の一部分だけを白くして、真ん中の白い狐の尻尾を再現。
台を使って、高さを表現していることにより、立体感や奥行きが出て、本当に1匹の狐のように見えて圧倒されました。

こんなことが自分たちでもできるのだと知り、また、参考にした動画ではもっと多人数でやっているとも聞き、これをコンサートで使えたら、見に来られたお客さんもびっくりするだろうなと思いました。
今までにない一工夫で、一言で言うと、「驚き」でした!
1チーム1チームの世界観に魅了されて、楽しい時間も残すところ1チーム。
お父さんのお誕生日会の締めを飾ってくれたのは、『Homai』のチームでした。
『Homai』はフラダンスを教えてくれる、ゆりかちゃんが選んだ一曲。
「友よ。わたしの声を聞いて。立ち上がって、一緒に踊って。
化粧なんていらない。ドレスもいらない。今夜はリズムをまとうの。わたしの衣装は、この踊り」

『Homai』を日本語に訳すと、「与えて」という意味なのだと教えてくれました。
でも、なのはなでは与えてもらう人ではなく、与える側になるとお父さんが教えてくれます。だから、「与える」振り付けにした。
そう、ゆりかちゃんが話してくれました。
その言葉通り、フラダンスらしく柔らかな部分もあるけれど、表情や振りの1つひとつに芯のある強さと覚悟が感じられる、ゆりかちゃんの動き。
やっぱりゆりかちゃんの踊る姿に、いつも心が動かされるものがあります。
さらに衣装や首飾りも、お母さんのアイディアで生まれたという、ゆりかちゃんが丁寧に手がけたものばかり。
ダンスの振りから衣装まで、あるべき形、こうしたいという高い理想をもって、そこに向かって努力して実現していくゆりかちゃんの強さと優しさが、ステージいっぱいに溢れていて、わたしも『Homai』が大好きな一曲になりました。

この『Homai』にはコーラスもつき、すでに音入れもしています。
ウィンターコンサートを通して、ゆりかちゃんが表現するものに加勢するように、みんなとコーラスを歌い、なのはなの『Homai』をゆりかちゃんたちと作り上げていけることが、とてもとても楽しみだと感じました。
お父さんの誕生日会と題して、9つのチームがウィンターコンサートに繋げようと考えて生み出した非日常の世界。
お父さんを喜ばすだけじゃなく、演じる自分たちまで思いきり楽しませてもらった、笑いあり、涙ありの楽しい時間はこれでお終いです。
わずか3時間ほどだったはずなのに、しばらく別の世界へ行っていたかのように時間が流れるスピードに驚きました。
わたしたちのステージを見たお父さんが、それぞれのチームごとへの講評もくださり、コンサートで使えそうだという嬉しい言葉を言ってくれることもあり、会の最後には、「ありがとう」と大きく微笑んでくれました。
そのお父さんの言葉を笑顔をみて、わたしたちの思いがお父さんにしっかり伝わったのだと感じ、心が温かくなりました。
これからお父さんの脚本書きの旅が始まります。今回のプレゼントが、何か少しでも、お父さんの力になれたらいいなと心から思います。
そしてそんなお父さんが書いてくださる脚本に見合う、演奏、ダンス、コーラスになるように、わたしも今できることをコンサート本番を常にイメージして、みんなと1日1日を大切にして積み上げていきたいです。

最後に、お父さん。お誕生日おめでとうございます。
なのはなファミリーに出会えて、お父さん、お母さんに出会えて、わたしたちの人生は変わりました。
いつもわたしたちに正しいこと、本来あるべき姿と理想、目指すべき未来、そして生きる答えを示してくれるお父さん。
お父さんが日々教えてくださることが、今のわたしたちを作り上げ、確かな支えとなっているから、未来に向かって一歩一歩進むことができます。
いつも今を全力で、絶対に諦めないお父さんの背中を追って、わたしたちも理想の実現を信じ続けて、この仲間たちと手を取り合って、必ず道を切り拓いていきます。
その始まりの小さな一歩として、まずは2025年ウィンターコンサートが大成功しますように。
お父さんのお誕生日会にミラクルを巻き起こし、みんなと伝えたいお父さんへの思いを届けることが嬉しかったです。

この勢いのままに、みんなでウィンターコンサートに向かっていく!
お父さんお母さん、みんなと、その気持ちがより強まった、大切な大切なお誕生日会でした。
(るりこ)
