9月21日、22日
第3弾の音楽合宿で、お父さんお母さんが、『オペラ座の怪人』と、『ボヘミアン・ラプソディー』を見てくださいました。最後の通しの前に、「どこか破綻させて吹いてみよう」と、お父さんがおっしゃって、それぞれのパートで、いい子ちゃんに怒られないようにしようと吹いているよりも、破綻があった方が面白い、みんな歌っていて、強弱もついたよと言ってくださいました。
お父さんお母さんに見ていただいた後、サックスパートでは、さとみちゃんが練習を見てくれました。
さとみちゃんがフレーズを短く区切って、丁寧にみてくれて、同じパートのさとみちゃんに合わせて、あやちゃんと、3人で一つの音になれる瞬間がとても嬉しいです。
その時に、さとみちゃんが、
「音色を作り込む意識を持つことが、とても大事」
と教えてくれたことが印象に残りました。
音を作り込む意識がなかったら、ただ楽器だけの音(ブベッとした音)になってしまう、と、さとみちゃんが実際に何も考えずに楽器を吹いたときの音と、顔の周りにも響かせようと意識して吹いたときの音を吹き比べてくれました。作り込みの意識で吹いてくれた音は、その一音でも美しくて、ほわっと丸く温かく、生きている感じがして、無色から優しい色がついたようで、すごいなと思いました。
ソプラノサックスを吹くときに、私は今まで「理想の音」=「さとみちゃんのソプラノサックスの音」とだけを思っていて、それに加えて、さとみちゃんの2つの音を聞かせてもらって、「音色を作る」のが本当に大事なんだなと、さとみちゃんの言葉に、わぁそうなんだと思いました。私も、さとみちゃんの音を思いながら、自分の楽器の響きの感じを、どうしたら理想の形に近づけるのかな、(楽器のそのままの粗い音から、音色を作っていこう)と、もっと感じたい、響かせたいと思ったら、音が生きてくるような、今までよりも少し掴めそうな気がしました。
さとみちゃんが、倍音のことも教えてくれました。指を使わずに口や息のスピードで、高さを変える音がなって、低いドを鳴らしたら、実は、高いド、高いソ、更に高い音も鳴っていると話してくれて、さとみちゃんが実際に倍音ってこんな感じだよと、実際に吹いてくれました。
一つの音だけじゃなくて、実は色々な音が重なって一つの音になっているのがおもしろいなと思いました。倍音でなる音を増やそう、響かせようと、音色の幅が広がったらいいなと思いました。お父さんのおっしゃる深みのある音を目指して、みんなの音と一つに重なれるようになりたいです。
『ボヘミアン』では、アルトの「ビィスミラ」で、お父さんが教えてくださった、腰を落として、下を向いて、こぶしを握る、魔法のお父さんスタイルで歌うと、すごくしっくり気持ちが入って、おもしろくて楽しかったです。
お父さんがこうしてみようと、言ってくださると、魔法みたいに変わるのが、歌ったり演奏している自分たちにもわかって、それがすごく嬉しいです。
えりさちゃんが帰ってきてくれた1週間がとても嬉しかったです。
「アメリカでは、もともとが利己が根付いている文化だからこそ、今、すごく利他心を求めているのを感じる」
と、えりさちゃんが話してくれたことが心に残りました。
えりさちゃんがアメリカでなのはなファミリーを広げようと、大学や、アルバイト先のレストランの人たちや、レストランの隣の畑で作っている野菜だったりでも、えりさちゃんがたくさんの人と繋がりを広げていっている姿や、未来のまだ見ぬ誰かに研究をしている姿が、奇麗で、本当に希望だなと思います。
えりさちゃんが、『オペラ座の怪人』の全体演奏を聞いてくれました。
お父さんが、えりさちゃんに2回演奏しようと言ってくださって、奇麗な演奏と、破綻した演奏を聴いてもらって、1回目の奇麗な演奏よりも、2回目の破綻した演奏を聴いたら、そっちの方が好きで、涙が止まらなかったと言ってくれました。
「破綻した演奏の方がみんなが泥臭くて、みんなも戦っていて、一緒に戦える仲間がいることが嬉しくて」
と、えりさちゃんが言ってくれました。
えりさちゃんの涙に、私も胸がじんと熱くなって、えりさちゃんとなのはなの仲間でいさせてもらえることが、私も誇りだと思いました。えりさちゃんに恥ずかしくないように生きたいです。
東京へ行っていた、あゆちゃん、まえちゃん、さやねちゃん、りゅうさんが帰ってきてくださって、とても嬉しかったです。夕食の席で、お母さんやみんなが稲おこしが楽しかったお話や、お父さんのモンローちゃんとみんなとで稲刈りが3反田んぼ1枚終わったお話、あゆちゃんのさやねちゃんの東京で、桃がほとんど完売したお話。夜、お父さんもいてくださって食堂での集合の時間が、家族みんながいてくれて、とても幸せな時間だったと思いました。嬉しかったし、できることを頑張ろうと思いました。
