8月1日(金)「大成功! 夏まつり作東への出演 ――すべてを表現の一つとして」

8月1日のなのはな

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「夏まつり作東」が開催されました。この大きな夏祭りで、私たちは約40分間、9曲の演奏とダンスのパフォーマンスを見ていただきました。
 私はダンサーとして出演しました。衣裳の準備を終え、会場へ向かう車では、ダンスの場ミリの段取りを確認しました。のんちゃんやゆりかちゃんが会場図を用意してくれて、手順から役割まで説明してくれました。ダンスの場ミリも、会場へ行くのも初めてで、分からないことが多くて情けなかったけれど、なつみちゃんが、私の曖昧なところを引き出してくれて、だんだんと「全体として何を完成させないといけないか」が見えてきました。

 ダンスや演奏だけが私たちのステージではない。車から降りて移動するところ、トラックの前に場ミリテープを張るところ、場ミリや出はけ、演奏後の片づけ……。そうした一つひとつの場面が、気持ちを表現するパフォーマンスでもあります。このことを思い出すと、以前あゆちゃんが話していた言葉が頭をよぎります。
「ステージに立つにあたって、本当なら、気持ちを切り替える必要はない。自分の理想の持ち方次第で、すべてが変わっていく」
 ダンスや演奏のときだけ気持ちを引き締めるなんて無理で、普段の生活の中から強くてぶれない軸を持っておくこと。このことによって、私たちの生きざまそのものが観ている人に伝わり、「ステージでダンス演奏している集団」ではなく、「なのはなファミリーという集団」を見てもらえるのだと思いました。
 そんな気持ちで、場ミリテープを張っていきました。用意されたステージの奥行きが予定と違っていたり、釘を打つハンマーが足りなかったりして、想定外のことで動揺してしまい、うまく動けず悔しさが残りました。でも、みんながこうやって会場づくりをしていたのか、こういう方法でやっていくのかがよく分かったので、次はできると思いました。今回感じ取った雰囲気や、理解した段取りを、次の機会に生かします。
 全体としては、目標の30分以内に場ミリテープを張り終えることができました。帰りの車で、ゆりかちゃんがそのことを喜んでくれて、すごくうれしかったです。
 
 ダンスの場ミリの前に、まずは音響セットを終えたバンドの音出しでした。作東中学校の広いグラウンド全面に響き渡る『イア・オラ・ナ』の演奏。ああ、前から見たい! バンドメンバーの演奏姿や表情を見たい!ともどかしく思いました。桃チームのリーダーとして一生懸命な、さくらちゃんのパーカッション。スタッフとしてみんなを導いてくれるあゆちゃんやまえちゃん……。輝いているみんなが、大迫力の演奏をしている。これが私たちの仲間なのか、一緒に頑張って戦っている仲間なのか、そう思いました。

 後発組のみんなが徐々に合流してきて、ダンスの場ミリが始まりました。これも事前に場ミリを確認する箇所を貼りだしてくれていたので、とてもスムーズでした。
 続いては、出はけの練習です。『イア・オラ・ナ』は、お母さんが、「大勢がスピード感をもって大迫力で出てきてほしい」と言ってくださっていました。ゆりかちゃんが、それを一発で再現しようと何度も言ってくれました。体育館とグラウンドとで、場所が違ってもやること、再現することは一緒。気持ちがぴったりと揃った感じがしました。
 『ストップ・ディス・フレイム』では、あゆちゃんに、「この曲では、もっと上から目線の女性になりきる」と言ってもらいました。「会場の一人ひとりを引き付けて!」と。正直、難しい! と思いました。でも、出の重要さは、そのメッセージを伝えて、ダンスをより魅力的に感じてもらうことにあるのだと理解しました。あゆちゃんが、
「毎回違う人間になって出てくること。さっき踊っていた人だ、と思われたらいけない」
 と教えてくれました。
 本当に引き付けられるダンス演奏にするには、出てからはけるまで、気持ちを切らしてはならない。出はけの練習がとても大切だと感じました。

 

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 控室へ移動しました。本番直前までここで過ごすので、ここでの空気づくりが重要になります。さくらちゃんやかにちゃんやさやねちゃんは楽器の練習をしていました。あけみちゃんはミュージックプレイヤーで曲を聴きながらダンスの確認をしていました。場ミリの反省の紙を読み返している人、気持ちを落ち着けている人もいて、本当に控室は一言で「整然として」いました。
 なのはなファミリーにしかできない演奏を届ける。そんな共通の目標を持って一生懸命なみんなの中にいられることが、すごく尊いことだと思いました。

 着替えてお弁当を食べたのですが、なぜかとてもお腹が空いていたこともあって、本当に幸せな味がしました。まぐろの竜田揚げや大好きな玉子焼きなど、いい意味で、「いつもなのはなで食べているいつもの味」がありがたかったです。とてもほっとしました。こんなタイトなスケジュールでも、出来合いのものではなく手作りのお弁当が食べられてうれしいです。出演者も応援組も、全員で食べる時間をしっかり噛みしめました。エネルギーチャージ完了です!

 

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 時間になり、控室からステージへ移動しました。場ミリをしていたときとは打って変わって、お祭りムードが漂っていました。早速、花火の音や屋台の香ばしい香り、薄暗くなってきたグラウンドに灯る光など、ああ、祭りだなという感じです。その分、本当にステージに足を運んでくれる方がいるのだろうかという不安もちょっとありました。

 

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 ステージの裏でスタンバイして、ついにその時が。「こんばんは、なのはなファミリーです」という、あゆちゃんのMCが聞こえました。並んでいるみんなの肩が少しだけきゅっとなったのがわかりました。
 『イア・オラ・ナ』の出へ。……裏では分からなかったけど、想像以上のお客さんが座ってみてくれている! 浴衣を着た応援組のみんなもたくさん見える! 緊張していたけど、出てしまうとうれしさの方が何倍も勝って、「よし、なのはなの渾身のステージを届けよう!」と思いました。『イア・オラ・ナ』ではしばらく後ろを向いて踊る振りがあるのですが、そのとき見えた、サブボーカルのよしえちゃんの笑顔がキラキラしていて、その表情を見るととてもリラックスできました。

 

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 続いていくプログラムのあいだは、ステージの裏だったから、みんなの姿を見られないのが残念でした。でも、お客さんの拍手が次第に大きくなっていることや、踊り終わったみんなが生き生きとして戻ってくるのを見ると、なのはなのステージが成功している、伝えたいことを伝えられていると思いました。裏は裏での、正しい空気があったから、自分の出番まで、ステージ上にいるみんなと気持ちを揃えることもできました。

 

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 『ストップ・ディス・フレイム』になりました。私が大好きな曲です。手拍子してくれている方、動画を撮影してくれている方もいました。リハーサルではバンダナが取れがちになってしまっていたけど、これでもかというほどガチガチにしたので、気兼ねなく全力で動くことができました。不安材料一つもなく、「強気な女性」としてダンスすることだけに徹することができました。応援組のみんなが声を上げてくれたり、一番に拍手を鳴り響かせてくれたりしているのも分かり、なのはなファミリー全員でステージを作っている、と感じました。一体となっている気がしました。

 

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 フィナーレは、『ホワイト・フラッグ』です。お父さんがおっしゃっていた、「お客さんに勝つ」ということ。ただ出し物として演奏しに来たわけではない。摂食障害になって、死に直面して、でも生きることにして、今がある。普通には生きられない。強くなって、誰かの希望になる。私がなのはなで学んで、伝えたい、表現したいと思ったことを心に確かめて、ステージへ走りました。すでに踊っているみんなの気迫があり、その空気をさらに盛り立てるように、最高の『ホワイト・フラッグ』を踊りました。決めポーズをしたあとに鳴りやまない拍手を聞くと、なのはなファミリーの生き方が届いたのかもしれない、と思いました。それほどうれしいことって、ないです。

 

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 はけた後も、バンドの片づけやテントの撤収など協力してやりました。見せる意識を忘れずに、淡々と、これも表現の一つという言葉を忘れずに。
 車に乗り込みました。全力を使い果たした、疲れた私たちにご褒美がありました。花火です。すぐ近くから、大きくて色とりどりの花火が何発も。同じ車のメンバーと、「きれい、最高」と何度も言い合いました。夏まつり作東の打ち上げ花火は、3000発。ずっと飽きなくて、車から見えなくなるまで身体をよじらせてまで見ようとしました。そこまでして見たいほど、花火には不思議な魅力があるなと思います。

 

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 夏まつり作東は、終わりました。夏のイベントはまだまだ続きます。よりよいステージに高めていけるよう、頑張ります。
 翌日の早朝作業で、水やりをしていると、ある地域の方が、
「昨日の夏まつり作東、見に行きました。なのはなさんのステージ、すごくよかったです」
 と声をかけてくださいました。わざわざ声をかけてくださったこと、遠方に足を運んでくださったこと、私たちの思いが伝わっていることが本当にうれしかったです。
 なのはなの子として、イベント出演はもちろん、畑など普段の生活も、日々を大事に過ごしていきます。

(うたな)